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こんにちは楓愛です!
今回のお話は今までの振り返り?みたいな感じです!
もう折り返し地点に入ってるのやばすぎる
ということで本編どうぞ!
愛玩標本
第10話「境界」
スタート
「」lr
()kz
〈〉fw
【】ib
『』lrの心の中
⚠️この作品はご本人様と一切関係ありません⚠️
(ローレン、お前、どこまで壊れたら終わるんだろうな)
葛葉の低い声が、耳元で囁かれる。
まるで嘲笑のような、でもどこか優しさすら感じさせるトーン。
ローレンは、今、自分がどんな表情をしているのか分からなかった。
ただひとつ確かなのは――もう、あの頃の“自分”じゃないということ。
「やめ……っ、んっ……! ふ、ふわ……っ、イブ、あっ……!」
声が、勝手に漏れる。
それを止めようとしても、止まらない。
身体が熱くて、疼いて、触れられたところから“音”が溢れるように快感が走る。
(そうそう、それ。ほら、もっと“素直”になって?)
不破が笑いながらローレンの背をなぞる。
指先は軽いのに、反応は重く深くなっていく。
息が合わない。呼吸が続かない。
何度もイかされて、限界はとうに過ぎていたはずなのに――
【まだ足りない、って顔してるよ】
イブラヒムが、耳元で囁く。
その声にぞくっと背筋が震える。
そして、それが“快感”として身体を駆け抜けた。
〈ねえローレン。もう、“ローレン”って名前やめたら?〉
不破の言葉に、葛葉が笑いを含む。
(そうそう。“かわいがられるためのモノ”に、名前なんていらねぇだろ?)
【でもさ、呼び名は必要だよね。“うちの可愛い仔犬”とか?】
三人の“名前遊び”に、ローレンは声を出せなかった。
否定しようとしても、口が動かなかった。
だって――
自分でも、もう“ローレン・イロアス”が誰だったのか思い出せなかったから。
ベッドの上、ぐったりと横たわるローレン。
肌には赤い痕がいくつも残り、瞳は潤み、微かに震えていた。
『……俺、もう……』
何を言おうとしたのか、自分でも分からない。
ただ、身体が気持ちよかった。
心も、軽かった。
過去も、自分の意志も、何も考えなくていい。
それが、こんなにも――幸福だったなんて。
(おかえり、ローレン。じゃないか……もう、“俺たちの仔”だな)
葛葉が囁くように笑い、そっと額にキスを落とす。
〈ね、明日もまた、可愛がってあげるから〉
不破が指先で喉を撫でながら、唇に笑みを乗せる。
【君はもう、“君自身”を手放していい。
こっちの世界で、全部、俺たちが決めてあげるよ】
イブラヒムがそっと目元を撫でながら、静かに語りかけた。
ローレンは、微かに笑った気がした。
――ここが、俺の“終点”だ。
――でも、それでいい。
――彼らの手の中なら、俺は“壊れたまま”生きていける。
🔻To Be Continued…
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第10話をご覧いただきありがとうございます!
このお話ももうすぐ終わりだなんて考えたらゾッとする…
最近はいいねが多くて中の人喜んでます(笑)
リクエスト受付中です!
沢山のコメント待ってます😊
次回
第11話「完全なる服従」
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