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10 - 第10話「境界」

♥

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2025年07月19日

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こんにちは楓愛です!

今回のお話は今までの振り返り?みたいな感じです!

もう折り返し地点に入ってるのやばすぎる

ということで本編どうぞ!


愛玩標本

第10話「境界」

スタート


「」lr

()kz

〈〉fw

【】ib

『』lrの心の中

⚠️この作品はご本人様と一切関係ありません⚠️





(ローレン、お前、どこまで壊れたら終わるんだろうな)




葛葉の低い声が、耳元で囁かれる。

まるで嘲笑のような、でもどこか優しさすら感じさせるトーン。


ローレンは、今、自分がどんな表情をしているのか分からなかった。

ただひとつ確かなのは――もう、あの頃の“自分”じゃないということ。




◆“声”が漏れる


「やめ……っ、んっ……! ふ、ふわ……っ、イブ、あっ……!」


声が、勝手に漏れる。

それを止めようとしても、止まらない。

身体が熱くて、疼いて、触れられたところから“音”が溢れるように快感が走る。


(そうそう、それ。ほら、もっと“素直”になって?)


不破が笑いながらローレンの背をなぞる。

指先は軽いのに、反応は重く深くなっていく。

息が合わない。呼吸が続かない。

何度もイかされて、限界はとうに過ぎていたはずなのに――


【まだ足りない、って顔してるよ】


イブラヒムが、耳元で囁く。

その声にぞくっと背筋が震える。

そして、それが“快感”として身体を駆け抜けた。




◆“名前”が消える


〈ねえローレン。もう、“ローレン”って名前やめたら?〉


不破の言葉に、葛葉が笑いを含む。


(そうそう。“かわいがられるためのモノ”に、名前なんていらねぇだろ?)


【でもさ、呼び名は必要だよね。“うちの可愛い仔犬”とか?】


三人の“名前遊び”に、ローレンは声を出せなかった。

否定しようとしても、口が動かなかった。


だって――

自分でも、もう“ローレン・イロアス”が誰だったのか思い出せなかったから。




◆“甘やかな終わり”


ベッドの上、ぐったりと横たわるローレン。

肌には赤い痕がいくつも残り、瞳は潤み、微かに震えていた。


『……俺、もう……』




何を言おうとしたのか、自分でも分からない。

ただ、身体が気持ちよかった。

心も、軽かった。

過去も、自分の意志も、何も考えなくていい。


それが、こんなにも――幸福だったなんて。


(おかえり、ローレン。じゃないか……もう、“俺たちの仔”だな)


葛葉が囁くように笑い、そっと額にキスを落とす。


〈ね、明日もまた、可愛がってあげるから〉


不破が指先で喉を撫でながら、唇に笑みを乗せる。


【君はもう、“君自身”を手放していい。

こっちの世界で、全部、俺たちが決めてあげるよ】


イブラヒムがそっと目元を撫でながら、静かに語りかけた。


ローレンは、微かに笑った気がした。




――ここが、俺の“終点”だ。

――でも、それでいい。

――彼らの手の中なら、俺は“壊れたまま”生きていける。



🔻To Be Continued…

⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·

第10話をご覧いただきありがとうございます!

このお話ももうすぐ終わりだなんて考えたらゾッとする…

最近はいいねが多くて中の人喜んでます(笑)


リクエスト受付中です!

沢山のコメント待ってます😊


次回

第11話「完全なる服従」

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