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青桃
ただ青桃のほのぼのが見たかっただけ
🔪の日記念日
ジリリリリリ
枕元に置いて置いたスマホから朝を知らせるアラームがなる。まだ夢の中に片足を突っ込んだ状態の脳で何とかそれを止めた。
いつもであればもう起きなければならない時間だが幸いにも今日は日曜日。
俺の睡眠を咎めるやつは誰もいない。
ほわほわしてきた意識に身を任せまた、まぶたを閉じる。
もう夏がやってきているからか冷房も付いていないこの部屋には窓からの少しの風しかない。暑さに思わず眉間に皺を寄せる。暑いのは苦手だ。
何とか涼しさを求め寝返りを打つとなにかふわふわとしたものが顔にあたる。
その異変に目を開けるとそこにはピンク色の彼。
俺のこの世でたった1人の愛する人。
寝るのか好きな彼はそんな暑さなんてものともせずすやすやと気持ちよさそうに寝ている。その寝顔があまりにも可愛くてつい頭を撫でてしまう。
整った顔立ちの彼は近くで見てもその美しさに目を奪われる。
女子にも負けず劣らずの長いまつ毛、本人もなめくじと豪語するぷっくりとした涙袋、そして白い肌は毛穴なんて存在するのかと疑うほど透き通っている。
こんなにもいいビジュなのに本人はそのビジュを自覚しておらず、ファンからは残念イケメンとも言われているほどだ。
彼と出会った時は、こんな人もいるんだという程度だったのに今ではこんなにも彼の沼にハマってしまっている。絶対に彼を好きになれば抜けられなくなるとわかっていたのに好きになればもう戻ることは出来なかった。
「んん?」
ずっと頭を撫でていたからか、ずっと閉じていたまぶたからピンクの瞳がこちらを覗く。
こんなにも愛しい彼と出会えたことが俺にとって一番の奇跡であり幸せだ。
だけどこんなことを言ったら彼は
「奇跡じゃなくて必然だ」といいのけるのだろう。
こんな幸せがずっと続くよう心の中でそっと祈った。
コメント
1件
ああもう、朝からこの甘さ…!主人公が彼の寝顔を「なめくじ」って言いながらも愛おしそうに撫でる描写、すごく優しい気持ちになりました。本人は自覚してない“残念イケメン”ってワードもツボです。まだ1話なのに、この二人の空気感がふわっと伝わってきて、続きが気になりますね。ほのぼの、最高です🌷