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それから琴とは仲良しで、
カラオケに行ったりご飯行ったりと
学生時代のような遊びをした
大人になればないと思っていた出会い
彼女みたいな人との、遊戯
僕はそんな日々が楽しくて
彼女に囚われる日々から抜け出した
驚いたなぁ、出会ってまだそんなに日
経ってないのにめっちゃ仲良しで。
あたし、人と話すの苦手だから
友達なんてそんな居なくて、
わかんないから、結構。
人との間合いの取り方、とか、
そういや彼女もそういうことを
言っていたような気がする
「人と話すのがあまり好きじゃなくて、
苦手ってわけじゃないんだけどね」
だったかな、あまり覚えてないけど
彼女も人と話すことを好きではなかった
たまにリンクする、彼女と琴の背丈
けど琴には彼女のことを話してないし
まず、話す必要は無いと思うし
話したところで、琴はきっと
応に困ってしまうだろう
琴には申し訳ないことをしてしまうし
絶対言わないようにしておいてはいる
でも、琴に似たような人に会ったことがある
そう話したことが一回だけある
やんわりと話題に困った時に使ったが、、
返事はへー、の一言
まぁそりゃそうかな、なんて思った
へー、以外何をいうか想像つかないし
当たり前、僕でもそう言う
またぼーっと考えていたのを
琴が不思議そうに見ていたのではっとし、
僕は戸惑いながら返事した
なんでもないよ、
別に大したことじゃないし、
と軽くあしらった
琴は少し怪しげに僕を見つめたが、
すぐに前を向いて琴はふーん、といった
いつか言おう
やっぱり今からは無謀な気がする
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琴
あの日の夏の匂いがまだするから、
私はいいかけそうになってしまう
言いかけて、それで、笑って
誤魔化して、黙って、違う話
それが今日は酷かった
多分夏というより、春が近づいて
少しあつさが出たからだと思う
あの時よりはあつくないけど、
結構最近はあつくなっているし
無理もないと自分で言い訳していた
けどさすがに危ないと感じるし、
なんなら開き直ろうかとおもっている
でも絶対知らないって思うだろうし
それで築き上げた仲が崩れるかもだし
でも言ってみたい、もしかしたら、
弟みたいな可能性もあるから、
いって、みようかな
あの、さ。
私ね、君に似た人に会ったことあるの。
背丈と、背中、声と、顔、
若干違いはあるんだけど、似てて。
会いたいんだ。
君みたいな、人に。
そういや、君は言っていた気がする
私にも似た人がいたって
言っていて思い出した
私みたいな人が、君にもいる
なんてことをしたんだろう、
そっと出た自分の口を恨んだ
何を思うだろう
君は、この夜に
何を思うだろう
奇遇だね。
僕も、琴みたいな人に会いたい。
きっともう、居ないけど。
春を告げる嵐のようなぬるい風が
夜には珍しく吹き荒れた
夜なのに輝く街灯が
1度消えて、また灯る
私は頭が真っ白になって
いつぞやの記憶を失った気がした
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おかしがたべたい。
コメント
1件
更新ありがとうございます🙇♂️ 「春を告げるような嵐」が好きすぎて……… 栞さんが言った言葉を、主人公さんはどう受け取り、どんな心情で言葉を返したんでしょうか…:( ;´꒳`;):ヌヌヌ