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『ねぇ!ちょっと聞いてるの!?』
その日俺は暑い日差しに照らされながらジジイらしくも散歩をしていた。年齢は28だがな
今電話をしている相手は妹の愛乃だ。
うるさくて仕方がない、そんなことを考えながらも愛乃は電話で話しているようだ。
聞いてはいなかったが
『ねぇ!!聞いてるのってば!!』
「うん、聞いてるよ」
『聞いてなかったでしょ!もう!!』
こういう時、愛乃は常に察しがいい 助かる時もあるが面倒なことになる方が多い、早く要件を聞いて電話を切ろう。
「で、要件は?」
『はぁ…今ジュース飲みたくてさ、買ってきてよ』
「は?」
愛乃はこうなってしまえば意地でも譲らない…だが流石に自腹は嫌だと言えば『1000円あげる』と言われそのまま押し負けてしまった。
『じゃ、ジュースよろしくね〜クソ兄貴。』
「忳(シュン)だ、バカ」
『別に良くね〜?』
「良くねーよ」 そう言った時には既に電話を切られていた。
本当逃げ足が早いやつだ。
1000円でジュース1本は流石に交渉として愛乃が不憫だ。俺は”優しい”のでグミなども買ってやるか、そんなことをごちゃごちゃ考えながらもやっとの思いで歩き出す。
「わっ、」
「あ、」
信号までの道のりを歩いていたらまだ7歳程の女の子とぶつかってしまった。
「大丈夫?」と声をかけたらその子は申し訳なさそうにしながらも「大丈夫、ありがとう」と言ってくれた。
その子とは普通に別れて信号待ちをしていた。
信号が青になったのを確認してから歩き出す。
その時、目の前をトラックが通ったかと思ったら同時に鈍い音がなった。
俺はまずトラックの運転席側を覗いてやった。血がついていて少し吐き気がする、そんな事を思いながらもトラックに引かれた人を確認した。
が、俺は状況を理解できなかった。
だってトラックに引かれていたのは紛れもなくさっきまであんなに困っていて少し可愛いとも思わせる顔をした”7歳程の女の子”だったのだから。
俺は大人だ。大人としてのプライドもあり、こういう事態はすぐに対処出来ると余裕で思っていた。
だが、実際には救急車も呼べずにただ女の子の引かれたとても見ようとは思わない”遺体”を見ていた。
少しの混乱(パニック)状態のようなものだ。
「ののちゃん!!ののちゃん~!!!」
母親だろうか、女の子に向かって人1人殺しそうな気迫で叫んでいる。
その声のおかげで俺は冷静になることが出来た。
その後何があったかは覚えていない。
冷静に対処してくれた人が救急車や警察を読んでくれたとか。
そして今俺は状況を詳しく聞かれている。
俺は包み隠さずあった出来事全てを洗いざらい話した。
その後は「もういい」と言われて家に帰ろうとした。
そういえば、コンビニに行こうとしていたんだ。
愛乃め、こんな大変だったんだから2000円は払わせてやる。
そんなこと考えて俺は、なんとも言えぬ気持ちでコンビニへ歩き出した__。
一応1000字なんすけど短い…😢😢
リアの友に書けと…ね🙃
ちなみに、主人公はめんどくさがり屋なので普通にいつもはジュースすら買いに行こうとしないんですよね、機嫌がよかったのかな🤔