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霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
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たずねびと
二
秋、綾たちの学校は広島への修学旅行に向かいました。
新幹線を降り、路面電車に揺られて着いた広島の街は、整然としていて、昔ここに原子爆弾が落とされたとは思えないほど明るく、活気に満ちていました。
しかし、原爆ドームの前に立つと、その空気は一変しました。
黒く焼け焦げた骨組みだけの建物が、青空に向かって、無言の叫びをあげているように見えました。
平和記念公園で折り鶴を捧げた後、綾たちは平和記念資料館へと足を踏み入れました。
薄暗い館内には、焼け焦げた服、三輪車、止まったままの時計など、あの日そこにいた人々の「生」の痕跡が、生々しく展示されていました。
二段落 終わり
コメント
1件
「たずねびと」第73話、読み終えました……。 原爆ドームの描写が、すごく胸に刺さりました。「無言の叫びをあげているように見えた」って、綾の目線で書かれてるからこそ、読んでる私もその場に立ってる気持ちになった。観光地としての明るい街並みとのギャップも、あえて描いてる感じがして、表現として好きだな。 資料館の"生の痕跡"の一文で、一気に重く、静かな空気になった。歴史を"知る"って、こういうことだよね。続きが気になります🌙