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霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
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引退時。くわしくは作品へ
20
たずねびと
三
綾は、案内係の人に思い切って尋ねました。
「あの……ポスターにあった『楠木綾さん』について、何か分かりますか?」
案内係の人は、名簿を調べてくれました。
そこには、自分と同じ十二歳で、建物疎開(たてものそかい)の作業中に被爆し、遺体も見つからないまま行方不明になったと書かれていました。
「私と同じ十二歳。小学校を卒業する前に、この街で途絶えてしまった命……。」
綾は、胸が締め付けられるような思いでした。
自分が今、当たり前のように生きている十二歳の毎日が、どれほど奇跡的で、尊いものなのかを、言葉にならない重さで実感しました。
三段落 終わり
コメント
1件
うわあ……これ、重いな。でもすごく丁寧に書かれてる。 楠木綾さん——自分と同じ十二歳で、建物疎開の作業中に被爆して行方不明。遺体も見つかってないってのが、もう切なすぎるわ。綾が「私と同じ十二歳」って呟くところ、胸にグッときた。 今、当たり前に生きてる日常がどれだけ奇跡的か。言葉にならない重さで実感するって一文、すごく響いた。戦争モノって苦手意識あったけど、こういう静かな語り方ならちゃんと受け止められる気がする。続きも気になるな🔥