続きです ー ! どうぞ !!!
彼の家の前に来たら耐えようにも耐えられなかった。
こぼれ落ちるりうらの感情が目から溢れ出てくる。
感情をあらわにしたことから指先が震える。
…でもやっぱりしんどい、助けて…
ぴーんぽーんと跳ねるように音が鳴り響く。
インターホン越しから聞こえる低く掠れたその声がりうらの心を安心させる。
引っ込みそうだったその涙もまた溢れ出るように目元がジーンと熱くなる。
赤♀「……ぅ”っ…ないくッ…”泣」
思わず彼の名前を呼んでしまう。
家の中からひょこっと顔を出した彼は戸惑っていて、あわあわとしている
赤♀「うゎき…ッ”、…されたぁっ”泣」
彼に泣きついてしまう。
もうなにも考えられずただただひたすら浮気されたことへの悲しみをぶつけることしか出来なかった。
少し黙り込んだあと彼は「浮気…?」なんて独り言のように呟いている。
その彼が復唱したことによりまた涙が出てくる。
こんなにも好きだったのにあの人のりうらへの愛はそんなもんだったんだ。
って考えてしまう。
彼は顔を険しくする。
眉間に皺を寄せ少し怒っている…?
桃「…なにそれ、最悪。ってかうちのりうらをなに泣かせてんの…」
次に口を開いたかと思ったらこんなこと言ってくるから涙が引っ込む。
それに彼はまたなにか言おうと息継ぎをするから思わず息を呑んで彼の顔を見つめてしまう。
桃「…っ、俺だったらそんな気持ちにさせないのに」
苦しそうに、りうらの感情がないくんに乗り移ったかのように辛そうに発される。
桃「俺だったらこんな顔させないのに、俺だったらこんな感情を知らなくていいぐらい幸せにしてやれたのに…」
ないくんのその言葉は後悔と決意が込められているような気がした。
そんな真っ直ぐな言葉にりうらは思わず惹きつけられ、気づいたときには先程の涙なんてものは消え去っていた。
桃「…りうら、俺とあいつ。どっちがいい?」
またしばらくの沈黙があったあとそう言われる。
びっくりして「え?」なんて返してしまう。
…そりゃあびっくりしちゃうでしょ、急にこんな質問問いかけられちゃったら…
桃「好きです。付き合ってください。」
脳の処理を追いつかせる前に彼からそう発さられる。
赤♀「ん…?え?……ど、どういう…」
桃「だから付き合ってよ、俺と。」
桃「…りうらは恋愛とか怖いかもしれないけど俺は本気。」
桃「絶対に浮気なんてしないし一途に愛すと誓うしなんなら束縛とかしてもいいしさせてほしい。」
まっすぐこちらを見つめてくる凛とした瞳がりうらの心を貫く。
…嗚呼、りうらがずっとずっと迷い、探していたこの感情の正解はここにあったんだ。
りうらだって束縛したいし、されたい。
ずっと愛してくれる人が欲しい。
赤♀「…いいの?こんなすぐに沼っちゃうようなちょろい女なんだよ?」
桃「それでもりうらはりうらじゃん」
桃「あとあの男も知らないりうらの一面を俺は知っているからね、もっと愛してあげられるよ」
なんて言いながら抱きついてくる。
温かい、その温もりが心に染み渡る…
赤♀「な”いくん……ないく”んっ”…泣」
赤♀「だい”すき……だいすきだよ…ッ”…!!泣」
抱きしめ返したその彼の背中は愛でいっぱいだった。
end
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コメント
8件
あ、、、。もう好きです。続編が欲しい感じですね。、
あばばばば😭😭めっちゃ好きです😭😭💞💞 🍣くんがかっこよすぎる‼️‼️‼️‼️
やったぁぁぁぁあ"!!!! くっつきましたね"っ!!!! もうなんかこのままお互いに沼っていってほしいです… ちょろ赤さんと愛重桃さん最高です…







