政治的意図無し。
家の日帝兄弟の仲は悪くないけどあまり良くもないです。日帝が一方的に大事に思ってます。
地雷の方さようなら。
空⇒祖国様(日本)1番。日本を敬愛していて
兄弟のことはあまり大切に思っていない。
今へ向かうと空が新聞を読んでくつろいでいた。
いつも海はこの時間訓練に行っているから2人で話をするには最適だろう、そう思って口を開く。
「空、少しいいか」
「あー、ちょっと待ってあと少しで読み終わるからめるから」
「わかった」
ー数分後ー
「で、何?」
「特攻のことについてなんだが…」
「本当に!?やっと僕の番が来たんだ!これで御国の役に立てる!」
「あ、あぁ。それはよかったな。だが、もうひとつ選択肢があって私と一緒に前線に行くっていうのもなんだが…」
私は、空にまで居なくなって欲しくなかった。
わかっている、空が私の事を大切に思っていないことも、御国の為に特攻に行くことを心待ちにしていたことも。でも、やはり私は弱くて特攻に行って欲しくなかった。だからこんな提案をした。
「…は?なんで?兄さん、特攻で何人の人が救われるかわかってるの?」
「わかっている。だが、前線に出て戦うことでも敵兵は殺せるだろう…?」
「…兄さんはわかってないみたいだ。特攻すれば祖国様が褒めてくださるんだよ!これ以上の名誉はないだろう!?」
「っ…そうだな、空の言う通りだ。すまなかった。」
「わかってくれたみたいだね!兄さんの物分りが良くてよかった!兄さんも御国の為に沢山頑張ってね。今みたいな提案、他の人にしちゃダメだよ」
「わかっている。」
「じゃあ僕は祖国様のところに行ってこようかな!特攻のことについて話してくる!」
「わかった、できるだけ早く帰って来るんだぞ」
「あーはいはい」
バタン(扉の閉まる音)
やはり止められなかったか。初めからわかっていたんだ。空の祖国様に対する思いははっきり言って異常だ。御国の為ならどんなに非人道的なことでも躊躇わないだろう。そんな空に特攻を辞めろなんて、無理な話だ。
可笑しな喪失感のような、後悔のような何かを抱えていると扉が開く音がした。きっと海が帰ってきたのだろう。
「ただいま。」
「おかえり」
「空は?」
「祖国様の所へ行ったぞ」
「そうか。その様子じゃ夕飯は出来ていないよな」
夕飯か…食欲が湧かないが食べるしかないのだろう。
「お、空が途中まで作ってくれたみたいだな」
「そうなのか」
「お前…もう少し空に関心を持ったらどうだ?
夕飯、殆どできてるぞ。」
「じゃあ私は食器を準備しよう、海は続きを頼んでもいいか」
「了解、」
そんな会話を交えたあと、食事の準備で途端に忙しくなる。戦争中に関わらずこんないい暮らしをできているのは私達が軍人として何時でも死んでいいようにだろうと考えると、少し胸が苦しくなる。そうこうしているうちに夕飯の準備が整った。
「「いただきます。」」
空のいない、2人だけの静かな食卓。
カチャカチャと食器の音だけが響く。
「ご馳走様」
海はもう食べ終わったようだ。私はまだ半分も残っているというのに。さっさと私も食べて明日に備えよう。そう思いながら就寝支度を急ぐのだった。
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