「 千冬ぅ 、」
「ひッ 、ごめッ 、ごめんなさッ 、泣」
なんでそんな笑顔で殴るんですか、場地さん。
「お前、殴られるの好きなん?笑」
「は、」急にそんなことを聞かれるから 、戸惑いの声しか出なかった、
殴られるのが好き、?そんなわけないじゃん、
「す、好きじゃなッ 、きらッ 、好きじゃないッ嫌いですッ !!!!」
「嘘ばっか着くなよ 笑
反応見ててもわかるワ 。別に 恥ずかしいことねぇだろ。笑 」
「ほ、んとッ 、本当にッ 、好きじゃなッ 、泣」
「はいはい 笑」
それでも彼は俺を殴り続けた 。
この人も、場地さんと同じような笑みを浮かべて 、
同じような表情で俺を殴った 。
楽しそうで 、後ろめたさの目も 、頬の少し赤らみも 、興奮しているような笑みも 、
あーーーー 、似てる 、
自然と手を伸ばした 。彼の顔に 。
すると彼は血だらけになった拳を広げ、
俺の手を握った。
「 …… 殴られるの好きなんだ 、笑」
同じだ ___ 。
俺は昔の場地さんが好きだった 、
「 場 、地 … さ 、」
横で微笑んでるように見えた 。
「 …… な、でて、ぃ 、も 、みた、に 、」
「あ、? 撫でる、?いつも見てぇに ??
… ん、 」
彼はゆっくりと撫でた 。
あぁ ___ 暖かい ____
彼の裾を片手で握りしめた 。
撫ろと いうので 、撫でてみると 、
千冬は嬉しそうに笑った。
傷だらけで 、涙でぐしょぐしょの笑顔だった。
美しい 。
裾を握りしめてくるので 、
彼のそっとキスをしてやると、彼はすこしみみを赤らめた 。
あぁ _____ 辞められない ____ 。
これは沼だ 。 こんなのハマってしまう。
本人もハマってるんだ。殴られるのが。
ドMなんだな。千冬 ?
「 ただいま 。千冬 。 」
「 おかえりなさい 、場地さん 、 」
あの日が最後だったな 、血のハロウィン前 、
東卍を裏切っ間 。
いつものように彼は俺を呼び 、
部屋にいるように指示をした 。
彼には逆らえない 。
彼はいつものように殴り 、殴った後は撫でたり、抱きしめた 。
好きだ の一言が好きだった 。
暖かくて、嬉しかった 。
痛いことは嫌いですが 、君の手のひらは嫌いじゃない 。
言葉は飴玉みたいに甘く広がって心満たす 。
「 俺だってこんなことしたくねぇけど、
辞められねぇんだ、ごめんな、
でも、お前も好きだろ、? な、?そうだろ、?
分かってるからな、? 」
そう焦ったように聞く彼に微笑むと彼も安心したように笑った 。
あぁ、全然わかってない 、
永遠に言う通り 、完全にフェアじゃない 。
「 どこにいても 、 」
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「 なんで殴るんですかッ 、!?
なんでッ 、俺何か悪いことしました 、!?
やめッ 。ごめんなさッ 、なんでッ 、?」
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初めは 、どうして殴られるのかが分からなかった 。
日々が辛かった 、日々が耐えられなかった 。
「何で 」は効いてない 。
学校でも 、異様な目で見られる 、
顔などをジロジロ見られて 、 いずれ学校にも行かなくなった 。
母ちゃんも、俺の腕を掴んで 必死に止めた 。
もう不良をやめなさい 。このままじゃアンタが持たないわよ
初めて母ちゃんの涙を見た気がして 、
東卍を抜ける選択肢を迷ったが 、今抜けるなど行ったら 、
さらにもっと悪化するような気がして 、
抜けなかった ____ 。
もっともっとあの子みたいに可愛くならなくちゃ 、
可愛くなれば 、今よりも良くなれば 、
もう殴られないんでしょ、?
愛は聡明に傷痕は How many ?
殴られすぎているのか 、
もう体 堕 痛いのだってわかんなくなる 。
感覚も、無くなってくる 、
前も 、見えない 。
永命 マタタビ 週二ご褒美 。
「もう嫌んなった」って離されないように。
あれ、俺 。そっか 、離れられたくなくて 、
離されたくなくて 、殴られに言ってたんだ 、
関係性が終わって欲しくなかった 。
殴られたかったわけじゃない 、
彼のそばにいたかった 、彼の横で彼を愛したかった、
見ているだけでも良かった 、
自分を犠牲として、彼へ愛を優先したんだ、
命の恩人で 、かっこよくて 、1番に惚れた男 、
その人を 愛していたからこそとった行動そのものだったんだ 。
今日だってちゃんと内緒の毛づくろい
にゃんっていい子にするから、愛して 。
コメント
2件
キャットラビングの歌詞でストーリー描くの上手すぎません!?
1コメ!!!!!千冬大丈夫なの?! いつでも私の家来てね((殴