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仕事を終え有志発表も楽しみ、文化祭がおひらきになった。
「花田さんっ」
クラスの女子が私のところへ駆け寄ってきた。
「これ余ったフルーツなんだけど、花田さんずっと仕事してくれてたからよかったら持って帰って」
2つのパックに入ったフルーツを私に差し出した。
「え、いいの?」
「うん、西尾さんにも実行委員してくれたからあげようと思ったんだけど今日食べすぎたから遠慮しとくって」
由依、まじで全部の店回ったらしいしな。
「うわあ嬉しいありがとう、、喜んで頂きます」
「帰んの早すぎだろ、、」
帰りのSHRが終わって、クラスの子と少し喋っていたらいつのまにかいなくなっていた。
駆け足で階段を降りると、下駄箱で靴を履き替えていた。
「萩原」
名前を呼ぶとぱっとこっちを向いた。
「これ、ずっと仕事してくれてたからって余ったやつ貰ったんだけど、萩原に分けよって思って」
萩原は、ああ、とだけ言ってそれを受け取った。
「今日は手伝ってくれてまじでありがとう」
萩原は、ああ、と今度は頷いた。
「あ、これから打ち上げでみんなでご飯食べるんだけど萩原は、、来ない?」
「行かねえよ」
ですよね。来るわけなかったわ。
「そっか、じゃあ気をつけて帰れよー」
「、、おう」