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おれのはっぴーらいふ
俺の名前はdn
なんにも出来ないから皆に嫌われてるんだ
昔は仲良しだったんだけどなぁ、
皆からの差が明らかになってはもう
手の届かないところにいたんだ
「おはよう!」
先生が校門の前に立って大きな声で通る皆に挨拶をしていた。
『おはようございます』
俺は小さな声でやや下を向かながら挨拶を返し門をくぐった
先生は俺に気づいてくれず、また他の生徒に挨拶をし始めた。
教室に着くとクラスの半分くらいの生徒がいた。
俺は人と人との合間をくぐり自分の席へと着いた。
『おはよう』
隣の席のjpくんに挨拶をしカバンから荷物を取り始めた。jpくんは俺の挨拶に気づいているのかいないのか分からないが机に右肘をつけほを手に乗せていた。
窓の隙間から拭いてきた風がjpくんの髪を遊んでいるかのようにふわりと浮かして去った。ふわりと吹いた風に乗りjpくんの優しい花の様な匂いが俺の鼻を通り過ぎていった。
「ここはこうであるからして_」
2時間目の数学が始まり先生が答えの解説をしていた。jpくんは首を上下に揺らし半寝だった。
「じゃあ次の問1は〜…jp」
先生に名前を呼ばれた拍子で顔をガバっと勢いよく上げ立った。
「えっと、、」
jpくんは答えに迷っているかのように教科書とにらめっこをしていた。
『2x』
俺はjpくんにしか聞こえないような声で教えた。
「……2x、」
「はいせいかい」
そう言いながら黒板をカッカッと音を立てながら答えを書いていった。
同時にガララッと椅子を引く音もした。
「、」
jpくんは何か言いたげな顔をしながら寝始めた。
あっという間に放課後になり俺は歩き慣れた道のりを進み家へと足を急いだ。
『ただいま帰りました』
そう言っても返事はない。
シーンと静まり返っている家の奥からぎしっぎしっと音を立てながらゆっくりと近づいてきたのはnaさんだった。
「お母様はまだ帰られておりません。」
そう一言だけ言うとまた奥へと帰っていってしまった。
俺は靴を脱ぎ揃え2階の自分の部屋へと向かった。
来ると来るとに人とすれ違うが皆俺をいないものとして扱っていた。
夜になり母が帰ってきた。
『お帰りなさいませ。』
そう声をかけるが
「おどき。貴方が視界に入ると不愉快です。」
そう言うだけで俺に見向きもせずにリビングへと行ってしまった。
リビングにつき椅子に座ると皆を並ばせテストの順位を言わせていった。
「まずはnoからです。」
「はい。3年生順位は1位でした。」
言われたことを作られた答えで応える。
俺にはまるでロボットに見え笑えた。
それからも皆1~5以内に入っていた。
お母さんは表情も姿勢もキチリとしたまま変えずにただ聞いているだけだった。
「…dn」
『はい、。100位でした…』
「はぁ、もう期待などしていませんが貴方を見ると心が痛みます。どうしてできないのですか?兄、姉や妹、弟と同じ物を与えているはずなのに」
呆れ顔でいわれた。しかしもう慣れっ子である。
お母さんがまた外にお出かけに行った。
hrくんに肩と肩がぶつかってしまった。
『あっ、ごめんなさい…』
「ちッ、」
軽く舌打ちを打ち走っていってしまった。
俺は自室に足早に戻った。
『なんで俺は出来損ないなんだ』
自分で自分を毎晩のように責めた。
ある日の下校中だった。
変なオジサンにあった。
オジサンは30代後半のようなスリムな体型をしていた。
オジサンはそっと俺に喋りかけた。
「ねぇ、何か困ってないかい?オジサンと行こうよ」
『いや、ッ』
そう言ってもオジサンは俺の腕を無理やり引っ張っている。
「やめろッ!」
俺は声のした方を向いた。
そこには俺と同じ学校の制服を着た先輩と思われる人が立っていた。
オジサンはそのまま走って路地裏へと逃げて行ってしまった。
「大丈夫?怖かった?」
先輩は俺の背中を撫で優しく声をかけてくれた。
『うぅ、゛っ』
久しく優しくされ、俺はついないてしまった。
先輩は俺のそばを離れないでくれた。
「何か、辛いことがあるんじゃない?」
そう言われても何も言うことのできない俺を先輩は何も言わずに見舞ってくれてるだけだった。
先輩とあって一ヶ月がたとうとしていたとき先輩に呼出された。
「なぁ、やっぱり…何か悩みあるよな」
『無いよ。なんにも』
俺は笑顔のまま目を見つめながら先輩に返事をした。
「そんなに…俺のこと信用できないのかよ!」
『そういうわけじゃッ…』
「なら、言ってくれよ!、何でもいいからさ…心配なんだよっ、」
心配なんて始めて言われた。俺はその言葉が嬉しいあまり涙を流しながら家のことを“話してしまった”。
一通り話し終わって後先輩はにこりと優しい笑顔を向けこう言った。
「なんだ。そんなことか」
俺は言葉を失った。俺は怒り先輩に怒鳴りつけてしまった。
『そんなことって…なんですか!聞いてきたのはそっちのくせにッ…』
そう言うと先輩は焦ったように続けていった。
「そういう意味じゃなくて!そんなことなら俺に任せろって!」
先輩は俺の先輩をドンと強く叩き笑顔を向けてくれた。そして手をポケットに入れ何かを取り出して俺の顔の近くにもってきてみせた。
『はっぱ、?』
「おぅ!まぁハーブかな?これ吸うと何でも上手くいくんだ!」
そんなうまい話あるかと突っ込みたかったが先輩が目を輝かせながら俺の手にハーブ?を乗せてきた。
「こうやって、こうすると…」
吸ってみろと言わんばかりに煙を俺に向けてきた。
少し躊躇ったがそのまま勢いよく吸ってみた。
ブワッ
と何かが頭の中に入ってきた気がした。
同時に悩み事がスッと消えていった感覚があった。
目がキラキラして…頭がフワフワして、まさに最高とはこの事だと感じた。
『これぇ…すごぉい、なんでもれきる気がするぅ、』
「な!これやるよ!またな!」
そう言い先輩はハーブを俺のポケットに突っ込み帰って行ってしまった。
これを貰ってから始めてのテストが始まった。
心配だな、どうしよう
ストレスを感じたらハーブを吸いに行った。
フワッ、チカチカッ
あぁ、なんでもいっかぁ、
テストを受けに行ったがなんと満点を取った。
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