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○学パロ・年齢操作
(ru目線・同級生です)
今日も元気に学校へ登校し教室に行こうとしたが、扉の前には長蛇の列。
「…あー、そうか今日か」
2月14日。つまりバレンタイン。
毎年この時期になると女子生徒は何を作るか、誰に渡すかと盛り上がり、男子生徒はそわそわしだすのだ。
すっかり忘れていて教室前まで来てしまったのでその場にいた女子生徒達はバッと俺の方を振り返り、キラキラと目を輝かせこちらに近づいてくる。
「げ、やば」
咄嗟に来た道を引き返し、近くにあった男子トイレに逃げ込む。
流石にここは来ないだろ。てか来たら色々問題になる。
一息つくと、恐らく俺と同じで逃げてきたのだろう人物が。
「あれ、らうやん」
「こーじくんおはよお」
「おはよ!…もしかしてらうも逃げてきたん?」
そう言いながら苦笑する康二くんに俺は頷く。
「だよなあ、俺すっかり忘れててそのまま教室行ってもうたわ」
「んはは、俺と全く同じ状況だね。あれてかめめ見かけた?」
いつも俺や康二くんよりも先に登校しているめめだが、バレンタインの日は教室にたどり着くどころか玄関で女子生徒たちが群がってチョコを渡そうとする光景を目にする。
だが今日はそれも無かったため、もしかしたら休みなのだろうか。
「んや、見かけとらんなあ。てっきりもう皆めめに断られて教室戻ってるんかと思ってたわ」
「あんなお人好しのめめがはっきり断れるわけないじゃん。毎回丁度良いタイミングで来て断ってくれるの康二くんでしょ?」
「んふ、まあな?ならまだ家なんかな」
毎年めめに渡せないのを重々承知の上で渡しに行っているのを考えると、皆頑張っているなと他人事のように感じる。
勿論俺も気持ちだけ受け取っている。
『めめ今日休み?』と一言メッセージを送信し、スマホの時計を見れば既にチャイムがなる数分前になっていた。
「もう教室戻らなきゃ。流石にもういないよね?」
「多分なあ。去年はチャイムなる前に行ってすぐ教室入れたから行けると思うで」
ドアを開けようとした瞬間、女子生徒の悲鳴が上がった。
「うわ!?なんや!?!」
恐る恐るドアを開き、悲鳴のした方を見てみると
はぁはぁと息を切らしながら教室の前で辺りを見渡すめめが。
よく見ると片手になにか小さな袋のようなものを持っている。
「嘘、私達が何を渡しても絶対に受け取らないあの目黒くんが、」
「め、め、目黒くんが、持っている…」
驚きのあまりその場で膝から崩れ落ちた女子生徒達の話を聞いていると、どうやら誰かからのプレゼントだったようだ。
「ぇ、……蓮くん…?」
「……!康二!」
声に気づいためめはすぐにこちらに走ってきてそのまま康二くんを抱きしめる。
「ん……、蓮くん、…それ貰ったん?」
「え?」
ぱっと離れると頭にはてなを浮かべためめが手に持った袋を見て、全て 理解したのか康二くんの頭を撫でて小さな袋を差し出す。
なるほどね、そういうことか。
「ごめんね、誤解されるようなことして。これは俺から康二に渡そうと思ってたやつ」
「……へ?俺に?」
きょとんとしている康二くん。
「……めめ、まさかとは思うけどそのカップケーキ作るためにオールしたとか言わないでね」
「え、俺お前に言ったっけ」
冗談で言ったつもりがまじでオールしたのかこの人。恋人に渡すためのカップケーキ作るために。
いやそもそも何故オールしたんだ、前日に作って冷蔵庫で冷やしとけばいい話だ。
「俺作るの初めてで何作れば良いか分かんなくて材料も揃ってなかったから、部活終わった後スーパー行って買ってきてさ」
「夕飯とか全部済ませていざ作ろうとしたら作り方分からないから調べてその通りにやったんだけど、全然上手くできなくて結局朝までやってた」
…………めめらしい。その言葉に限る。
「せっかく作るならちゃんとした物がいいじゃん。……でもそんな上手く出来なかった」
しゅん、と効果音が付きそうなくらい分かりやすく落ち込んでいるめめ。
確かに少し焦げ目や形が崩れているかもしれないが、 康二くんは出来栄えとかそんなの気にしてないと思うけどね。それ以上に
「……れんくんっっ!!」
「うぉっ」
今度は康二くんが勢いよくめめに飛びつき、少し体制を崩すがしっかりと受け止めている。
ぐりぐりとめめの胸に頭を擦り付け、愛おしそうにその頭を撫でる。
「うぅ、…俺のために蓮くんがいっぱい時間かけてこんな可愛いカップケーキ作ってくれたんやね…。嬉しい、おれ、俺泣きそう…」
「ふは、もう泣いてるじゃん。でも喜んでくれて良かった」
「そいえばめめも今日渡す予定だったんだね。毎年康二くんに貰ってるからそのお返しでも良かったんじゃない? 」
「まぁな、でも康二も毎年皆のバレンタイン断ってるだろ?だからこの日に康二に渡せるのは俺の特権だと思ってさ。ホワイトデーもそうか」
「それに去年のホワイトデー結局買いそびれて康二のこと朝までいっぱい愛すことしか出来なかったから」
……さらっと凄いこと言ってるけど恐らく本人は気づいていないんだろう。
胸に収まっている康二くんを見てみなよ。耳真っ赤だよ。
「なるほどねぇ。………あとお二人さん、後ろからのあつーい視線が凄いからとりあえず教室入ろうか。あともうチャイム鳴ってる」
「「ぇ、…あ…」」
今年も俺は間近でチョコレート並に甘い2人見ちゃって胃もたれしたから今年もバレンタインはいりません。
「もう!蓮くんみんな見てるのにあんなこと言わんといてや!…はずかしいやん、」
「んは、ごめん康二」
「でも良かった。俺が背向けて無かったら康二の可愛い顔見られるとこだった」
「な、………かわいくない」
「何言ってんの、今だって顔真っ赤にしてめちゃくちゃ可愛いじゃん」
「あー、康二からもらったチョコ食べたいなあ」
「勝手に食べればええやろ、その可愛い上目遣いやめ、んむっ」
「勝手に食べていいんだね?じゃあそのチョコと一緒に康二も食べちゃお」
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ハッピーバレンタイン(大時差)
mmもkjも独占欲の塊ということですつまり。はい。
コメント
6件
最 後 の 台 詞 で し れ っ と え ぐ い こ と 言 っ て る mgr サン 好 き で す 。 mmkj 尊 い か わ い い
可愛すぎる、 めめオールしてまで作ってくれるの優しい🥹
こんなに可愛いめめこじ見れて気持ち的にはバレンタイン真っ只中なんで、一旦ありがとうございます(?)