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1時間半ほど勉強したところでさっき降っていた雨が強くなってきたので、今日はここで帰ることにした。
「萩原って土日も図書館で勉強してんの?」
「まあ、たまに」
「さすが学年1位は違うんすねえ、、」
萩原は相変わらずLINEみたいな返答しかしない。
「家じゃ集中できないから?」
「、、いや」
「え、じゃあ家の方が楽じゃん」
「親がうるせえから」
家族とあんまり仲良くないのか。
「そっか、じゃあ図書館正解だわ」
萩原も電車通学だが、逆方面なので駅に着いたところで別れた。
──────。
人に教えるって、しかもあいつになら尚更、体力を消耗する。
「今日学校行ったの?」
リビングでコンビニで買った夕食を準備していると、母親がスマホを見ながら話しかけてきた。
「うん」
「いつもより遅かったけど、別のとこ行ってたんじゃないの」
面倒。
「単位危ないってこの前先生に言われたのよ」
「行ったっつってんだろ」
そう言って夕食を持ってさっさと自分の部屋へ上がった。