🍏短編集

今日は彼氏と楽しくバイクでドライブ….のはずだった。

それは山道に差し掛かった頃。

🎹💛｢ねぇ…ちょっとスピード早くない、？｣

🎸💙｢ん？そう？｣

彼氏は聞き流す。

私の感覚がおかしいのか…そう思い、黙った。

けど、明らかに他の車よりもスピードが出ている。

ぐんぐん追い抜かす彼氏に私は不安を覚える。

🎹💛｢ねぇ、やっぱりスピード落とそ、？

危ないよ…。｣

🎸💙｢…じゃあ俺に愛してるって言って？｣

何この期に及んでふざけたこと言ってんの…？

🎹💛｢..愛してるよ？めちゃくちゃ愛してる。だからスピード落として、？｣

🎸💙｢….そっか、笑俺も愛してるよ。笑

…ヘルメットは深く被ってる？ ｣

🎹💛｢うん…うん、被ってるよ？｣

🎸💙｢もっと俺に強く抱きついて？｣

🎹💛｢ねぇ…お願い…スピード落としてよ。｣

🎸💙｢抱きついて。｣

僕の言うことを聞かない。

🎹💛｢わかった…ほら、めっちゃ強く抱きついてるよ、！ねぇ！！スピード落としてよ！！｣

🎸💙｢…好きだよ。💛は？｣

いつもは💛ちゃんなのに、

今日は呼び捨て。

なに…？何が起きてるの、？

🎹💛｢好きだよ？！好きだからお願い！！

スピード落としてよ！！｣

🎸💙｢ん…笑良かった。笑｣

🎹💛｢やだっ！！やめてっ！！スピード落として！！じゃないと嫌いっ！！大っ嫌い！｣

🎸💙｢…そっか、笑｣

寂しそうな声と共に

痛みと爆発音で僕の意識は途切れた。

気がつくと病院にいた。

医者と警察に話を聞いたところ

バイクはブレーキが効かず、壊れていたらしい。

でも、僕は彼氏が肉壁になったことで一命を取り留めた。

でも…彼氏は……

僕を庇って死んだ。

最後に..大っ嫌いって、

思ってないことが口走っちゃった。

こうすればスピード落としてくれると思って….

違うよ。

本当は違うんだよ。

愛してる。好き。大好き。

そう弁明したいけど

貴方に伝える方法はない。