ミセス創作注意⚠️
💙×💛
死ネタあり
🎤さんが作った曲なのに🎸さんが作ったことになっています。
苦手な方は回れ右お願いします。
🎹💛「…hiloto。」
🎸💙「ん〜?笑どうしたの笑笑 」
僕の恋人は優しく頭を撫でてくる。
🎹💛「..僕、音楽辞めるよ、笑」
🎸💙「…は、?」
🎹💛「….、笑」
🎸💙「な、んで…?!」
🎹💛「笑」
🎸💙「一緒に紅白出るって約束したじゃんっ!!!」
🎹💛「..ごめんね、」
🎸💙「なんで?!なんで辞めるんだよ!!」
僕は黙りを決め込む。
🎸💙「何とか言えよッ!!!」
僕の胸ぐらを掴む。
何か言わなければ。
何か…..。
🎹💛「っ..あっ、 飽きたからっ、!!」
🎸💙「..は、?」
🎹💛「hilotoとの音楽、飽きたんだよ、笑」
🎸💙「っ..!!」
僕を突き放す君。
ドンッ!!
🎹💛「っ…、」
🎸💙「..ryokaがそんな奴だったなんて
思わなかった。
もういい。分かった。」
別れよ。
🎹💛「..ゔんッ..笑..わかっだ、笑」
🎸💙「なんでそっちが泣いてんだよッ!!
お゛れ゛が泣きてぇわ゛ッ゛!!!」
🎹💛「ごめんね…、笑」
🎸💙「…嘘つきッ!!」
離れていく君。
これでよかったんだ。
これで。
🎹💛「..hilotoは叶えてね、笑」
僕は膵臓癌の診察結果を握りしめる。
🎹💛「..ん…..」
朝日が眩しくて目を開ける。
🎹💛「..ははっ、笑またこの夢、笑」
何回目だろう。この夢を見るのは。
何回目だろう。この夢を見て泣くのは。
そう、僕は膵臓癌の患者なのだ。
気がついたのが遅すぎた。
栄養失調で倒れ、検査してもらってやっと分かった。
その時までただ食欲が無いだけと勘違いしていたのだ。
こんなに若いうちから癌なんて思いもしなかった。
沢山泣く両親。
そこで告げられた余命1年。
自分はなんて親不孝者なのだろう。
親よりも先に死ぬなんて。
🎹👩「..wakai君には説明しなきゃね…、 」
🎹💛「え…、?」
🎹👩「1番仲良いじゃない、。」
🎹💛「..っやだッ..!!
止めてッ!!言わないでぇッ…」
僕は泣いてとめた。
🎹👩「なんでよ..?」
両親の悲しむ顔を見て、
恋人の顔が思い浮かんだ。
絶対にあんな顔をさせたくない。
🎹💛「..hilotoには、言いたくない…。」
🎹👩「..なんでもいいけど、誰にも知られずに死ぬなんて無理だからね…、?
いつか言わないと行けない時がくるからね、」
🎹💛「..わかってる、」
🎹💛「..はぁ、」
寒い去年のあの日、僕はそういいながら
死ぬ気なんてなかった。
あっとゆう間に治って、恋人には後で報告して
『なんでそんな大事なこと俺に言わねぇんだよ!!』
ってキレられる未来を夢見ていた。
だがそんな未来は存在しなかった。
入院前日に恋人に報告した。
『病気』ではなく、『飽きた』と。
こうすれば嫌ってくれて直ぐにお別れできる。
これしか無かったんだ。
毎日ため息しか出ない。
僕はカレンダーをちらっと見る。
12月末、来月の今頃には死んでいる。
僕の命は尽きる。
🎹💛「..最後ぐらい、お顔が見たいなぁ…」
自分が離れる選択をしたのに、
自分勝手がすぎる。
梅雨のあの日、あの決断をした自分を恨む。
まぁ、なにがあってもあの決断をしたと思うけど。
食事が喉を通らなくて、点滴で食事を補っている。
もう僕の大好きなきのこの味も
彼が作ってくれるカレーの味も忘れてしまった。
🎹💛「けほっごほっ…はぁっ..はぁ….っ」
咳が出るだけで息が上がる。
もう末期。治らない。
もう一度キーボードを弾きたい。
壁に立掛けてあるキーボードを手に取る。
指を動かそうと頑張るが、全然動かない。
覚えていない。
そんな現状に僕はまた泣く。
ただでさえ体力がないのに。
こんなことに使うから日々弱っていくのだ。
でも、
こんな僕でも楽しみがある。
それは….
『どうも!!🍏です!! 』
🎹💛「あ、!始まった…!!」
そう、元恋人の出演するテレビを見ることだ。
恋人は4人でバンドを結成し、大ブレイクしている。
..本当だったらここに混ざれていたんだろうな、
嫌だなぁ。
死にたくないなぁ。
🎹💛「..約束破ってごめんね、hiloto。
..いい仲間見つけたね、笑」
今日も僕は外を眺めていた。
死にたくないと思うが、何も出来ない自分に腹を立てながら。
🎹👨「…ryoka、」
🎹💛「..どうしたの、?」
🎹👨「..酷な話かもしれんが、hilotoくん達…」
紅白に出るらしい。
🎹💛「え…!!嘘っ…!!
何が酷な話なの?!めでたすぎるじゃん..!!」
🎹👨「..ryokaは嫌じゃないのか、?」
🎹💛「なにが…、?」
🎹👨「..ほら、その….
..自分が立つはずだったステージじゃないか、
..人の幸福を喜べるのか、?」
🎹💛「..大好きな人だもん。」
🎹👨「..そうか、優しいな、ryokaは。
..なんでこんなに優しい人間がこんな目にあうんだろうなっ…」
🎹💛「..ごめんね、父さん。」
🎹👨「謝らないでくれ…よくここまでがん治療頑張ったな、
父さんの息子に生まれてきてくれて…ありがとう。」
🎹💛「父さん….」
👨🎹「..ごめんなっ、ryokaが1番辛いのに、父さんが泣いてたらダメだな、笑」
🎹💛「……」
僕は何も言えなかった。
泣かないで。とも言えない。
泣いていいんだよ。とも言えない。
この現況を作ったのは自分。
そんな無責任なことは言えなかった。
🎹💛「..父さんと母さんが両親でよかったよ。ありがとう。
こんな息子でごめんなさい…」
父は僕を抱きしめる。
父の背中は大きくて、かっこよくて、自慢の父さんだった。
年末。僕は1人だった。
父さんと母さんはこんな時まで仕事。
僕の入院代を稼ぐために。
..僕が死んだらみんな楽なのかなぁ…
『続いては🍏さん達のステージです!!』
🎹💛「!!」
僕はテレビに釘付けになった。
🎹💛「ほんとにでてるっ…!!」
感動で涙が堪えられなかった。
そこには成長した姿が映し出されていた。
大きくなったね、僕とは違って。
『え〜この曲は、今ね、有難いことに大ヒットしてます。』
『いつもはomoriさんが作詞作曲しているそうですが、今回はwakaiさんが作詞作曲されたそうですね。』
🎹💛「え..?!」
そんなこと出来たの…?!
『そうなんです。この曲は末期ガンの“恋人”に送ります。』
え…、?
『そうなんですか…』
『えぇ笑まぁ今喧嘩中ですけど…笑
それでは聞いてください。“私”』
『今更だけど
あの時、私は貴方の事が好きでした
凍える冬には、温かいその目が救いでした
貴方が好きでした。』
気がつけば僕は泣いていた。
薄れていく記憶の中から掘り出した感情。
自分はこの人が好きなんだ。
『ありがとうございました〜!!
では最後に一言どうぞ!!』
『はい、え〜…ryoka!!
なんで癌なこと黙ってやがったんだ!!!
このバカっ!!
おばさんから聞いたぞ!!!!
あの日から後悔してたんだ。ずっと。
あの日、喧嘩した時に居た公園集合なっ、!!
仲直りだぞっ!!笑』
元恋人..いや、恋人は泣いていた。
僕も泣いてしまった。
腕から下がっている点滴をぶち抜き、
一目散に外に出た。
🎹💛「はぁっ..はぁっ…!!」
涙を拭いながら走り抜ける。
まともに歩けなかったやつがいきなり走り出せるはずが無い。
でも、走れている。
フラフラでも泣きながらでも走れている。
これが愛の力ってやつか?
あの日、別れたと思っていた公園。
丘の上にある公園なのだ。
少し坂道を駆け抜けなければいけない。
僕は前が見えなくなるぐらい酸欠になりながらも歯を食いしばって走っていた。
人気のない公園にただ1人、
この公園から住宅街を眺めている人がいた。
🎹💛「hiloッ..toッ..!!!hilotoぉッ…!!」
その人はこちらを振り向く。
確実に僕の恋人だ。
🎸💙「ryokaっ..!!!」
僕たちは抱き合った。
紅白に出た衣装もそのまま。
息が上がっていて喋れない。
その状態でひねり出せた言葉は
🎹💛「紅白っ…おめでとぉっ…..」
この一言だけだった。
🎸💙「ありがとっ…」
お互い涙でぐちゃぐちゃ。
苦しい。酸素が足りない。
だが、この時間がずっと続いて欲しかった。
🎸💙「飽きたとか言ってんじゃねぇよぉっ..!!
くだらねぇ事ほざきやがって…!!」
🎹💛「ごめんっ…寂しかったぁっ…」
🎸💙「大好きだぞっ!!愛してるぞっ..!」
🎹💛「僕もっ…愛..して….る….」
12時の鐘が鳴り響く瞬間、僕は息を引き取った。
くらげ さんからのリクエスト作品です!!
最近感動話書いてなかったからめっちゃ書くの捗りました!!
リクエストありがとうございます!!
コメント
24件
へぇ、しんどい
はい、、えーryouka!!(違うかも)のところからほんとに好きなんです。ガチで、、で最後、響いたのかな?すごく心の奥がドォンてなりました、これは若井さんも涼ちゃんも辛いだろうね、、親御さんもみんな辛い
えのたんはどんな作品でも可愛すぎて泣けるけど、こういうのもっと泣ける。。。