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目黒はそのルックスゆえ、俳優やらモデルやらのスカウトが絶えない。しかし目黒はそのスカウトをすべて断る。
だって目黒は“彼”の傍にいると心に誓ったから。
目黒「っ…ハァ…りょぅたさん…きもちぃい?…」
宮舘「ぁッ…んっ…あ、ぁ…♡きもち、よぉ…♡」
目黒「っ、…大好きです‥♡……りょうたさん…っ」
目黒「宮舘さんおはようございます」
宮舘「おはよ目黒」
目黒「今日のスケジュールは─」
宮舘「───…」
目黒「───っ。…」
宮舘涼太は人気売れっ子俳優。その容姿はどこか貫禄を感じ、時代劇に出れば話題の1つや2つは当たり前。
もちろん恋愛ドラマやミステリー、ホラー作品に出ればその謎多き性格ゆえ視聴率もなかなか凄いものになる。
俺はそんな彼の一番傍にいるマネージャー。宮舘さんの前マネージャーが退職する話を受け、事務所は俺を宮舘さんのマネージャーに抜擢したのだ。
宮舘「目黒、俺のバックに薬はいってるから取ってくれる?」
目黒「はい」
目黒「…これは何の薬ですか?」
宮舘「…何でもいいでしょ?」
目黒「ダメです。教えてください」
宮舘「……風邪薬」
目黒「嘘ですよね?」
宮舘「…嘘じゃない」
目黒「あなた嘘つくの下手なんですから」
宮舘「下手じゃない!」
目黒「俺には丸わかりです」
宮舘「ぅ…」
役に入ってしまえば相手を魅了してしまうのに、俺の前では演技ベタになる。
そして彼の悪い癖…いや癖というか。
目黒「薬はもうやめると言いませんでした?」
宮舘「ないと困る…」
目黒「だからって」
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宮舘「分かってるよ!」
目黒「っ…」
薬…薬物とかそういうわけではなく、心の安定剤や市販薬、頭痛薬、解熱剤…その他諸々。俺が彼に付いたときから薬の癖はついていた。
目黒「今日は、何が不安ですか?」
宮舘「…」
目黒「教えてくれなきゃ俺何にもできないです」
宮舘「…怖い人…いる…」
目黒「収録に?」
宮舘「コクッ…」
目黒「…じゃあ、俺が和らげてあげます。だからその薬は飲んじゃダメです」
宮舘「…め、ぐろ(涙目」
目黒「ニコッ……こっち来てください」
宮舘「ギュッ………グズッ…グスンッ…」
目黒「泣かないでください…涼太さんは、偉い子です…俺の前では我慢しないでください」
宮舘「グスンッ……れ、ん……(泣」
目黒「…目、瞑ってください」
宮舘「んっ…、」
目黒「……チュッ…チュッッ…ヂゥッ……」
宮舘「は、んっっ…チュッ…ん、はぁ…♡」
目黒「ニコッ………可愛いこです…ね♡…」
彼は表では『気品高く、真面目なポーカーフェイス者』と評される。
それは裏でもそう。スタッフにも厳しい。でも何よりも自分に一番厳しい人だ。しかしそれはオレの前だけ崩れる。
目黒「(オレの前では…ただの“か弱い男の子”…)」
これは、二重人格の彼と従者である俺の物語。
Prologue End.
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