小説？

ある日突然親友から電話で

『自殺失敗しちゃってさ〜

これからどう生きようか迷ってるんだよね』

そんな話をされた

もちろん私は困惑したし、それより親友の健康が気になっていたが、

そんなことは口に出せずにただ息を飲み込んでいた

ただ一つだけ

『そっかじゃあこれから一緒に生きてく？』

そんな励ましにもならない言葉を発してしまった

もちろん親友は驚きながら

『え、そんな軽く言うか？笑』

と笑っていた

正直なぜ私が言ったのかすら分からない

もっと違う言葉が出ただろうに

本当に意味がわからない

でも、こんなバカバカしいことを言って親友が笑ってくれた

それだけで心が満たされていた

親友は言う

『学校で生き方講座やらない？』

私はそれに同意した

次の日

私はいつも通り学校に来た

ただ、親友の姿はどこにもいない

1週間後に私は棺桶の前に立った

棺桶の中には白い肌に白い服を着た親友がいた

思わず私は

『交通事故で無くなるとか運悪すぎでしょ、笑』

と笑ってしまった

〜END〜