テラーノベル
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#ご本人には関係ありません
溶けた炭酸水
303
無名
29,459
#zmem
※emzmです、かなり激しめになる予定
emさんがかなりヤンデレ気味
リクエストなどあれば気軽に言ってください
――ゾム君。
出会った頃から、彼は異質だった。理路整然とした論理などどこ吹く風で、本能の赴くままに動き、鮮やかな色彩を纏って世界を闊歩する。
私にとって彼は、知的好奇心を最高に刺激する興味深い対象であり、同時に、胸の奥底でざわめく「未知の現象」そのものだった。
Zm「ねえ、エミさん。これ、どういう意味なん?」
ふいに掛けられる声。振り返れば、すぐ目の前に彼の顔がある。
その無防備な笑顔に向けられる熱を、私は長らく「友情」あるいは「研究熱心の一環」だと片付けようとしていた。
だが、違う。知識を総動員しても説明がつかないこの熱狂は、そんな生やさしい言葉では回収しきれない。
ある日、私は一線を超えた。
いや、超えさせられたのだと言った方が正しいかもしれない。
彼が他の誰かと楽しげに笑っているのを見た瞬間、胸の奥を鋭い刃物でえぐられたような、激しい動悸が走った。理性が焼き切れるような感覚。
――この胸が変になる理由を知りたい。どうしてもこの謎を解剖し、名前を付けなければならなかった。
そうして私は、彼をこの部屋に閉じ込めた。
冷たい床の上に座らされたゾム君の手首には、重い枷がはめられていた。
Zm「なぁ、エミさん……。いったい、どういうつもりやこれ?」
戸惑いと、現実を受け止めきれないような響きを含んだ声が響く。
私は薬品棚の前で静かにガラス瓶を振っていた。琥珀色の液体が、微かに光を反射して揺らめく。
Em「ごめんね、ゾム君。少し、君という人間を深く知りたいだけなんだよ」
zm「だからって俺を閉じ込める必要あるんか、?!俺たち友達やろ……っ!」
Em「友達、か……」
その言葉に、私の胸の奥がわずかに揺らぐ。
――そうだ。君はいつもそうやって、私を「友達」という安全な枠組みの中に閉じ込める。私だけがこんなにも狂おしく君を求めているというのに、当の君は平然と境界線の外側にいる。それが許せなかった。
私は小さなガラス瓶の蓋を開けると、その液体を彼の唇に無理やり押し当てた。
Zm「んぅっ……!? ごふっ、ゴホゴホッこれ、なに……っ」
ほんの数十秒で、薬効は全身の血液に乗って駆け巡る。彼の肌は熟した果実のように朱に染まり、全身の毛孔から細かい汗が噴き出した。呼吸は激しく乱れ、甘い喘ぎ声が喉の奥から漏れ出す。
Zm「あ……熱っ、♡あつ……♡♡い……エミ、さん……助け……っ♡ 」
Em「助けて、か。……ねえ、ゾム君。君は今、どこがどんな風に苦しいんだい?」
私は白衣の袖を軽く捲り上げると、微かに震える手で彼の胸元に触れた。
Zm「ひぁ……っ!?♡♡」
ただ服の上から皮膚を撫で擦っただけだというのに、彼の背中が跳ねるように反り返った。ビクビクと弛緩と緊張を繰り返す肉体。
私は、彼の反応を一筋も見落とすまいと凝視した。
首筋から鎖骨、そして胸元へと指を這わせる。爪を立て、薄い皮膚を少し強く押すと、彼は甲高い声を上げて身体を震わせ、涙をボロボロと溢れさせた。
Zm「やだぁ”っっ!♡♡ 触る、なっ……♡♡んぁッ、♡♡頭、おかし……なる……っ!♡」
拒絶の言葉を口にしながらも、彼の腰は無意識に私の手に押し付けられていた。
Em(ああ……素晴らしい)
知性で塗り固められた思考の奥底から、ドロリとした暗い欲望が沸き立つ。
いつも自分を「友達」と呼び、対等な立ち位置から無邪気に笑いかけていたあのゾム君が、今や私の指先一つで喘ぎ、苦しみ、悦びに震えている。
――もっと、ぐちゃぐちゃに壊したい。
――この理性的な顔を、私の与える快楽と苦痛だけで塗り潰し、二度と私以外の人間を映せないように、もっとめちゃくちゃにしてしまいたい。
その感情の正体が「嗜虐心」なのか、それとも「執着」なのか、私にはまだ分からなかった。ただ確実に言えるのは、この歪んだ欲求を満たしている瞬間こそが、今の私にとって何物にも代えがたい至福だということだけだった。
夜が更け、彼が疲弊しきって意識を失うと、私は机に向かった。
静寂の中、万年筆のカリカリという重厚な音だけが響く。羊皮紙の実験ノートには、整然とした美しい文字で、冷徹な観察記録が書き連ねられていく。
【実験記録:被験体Z】
・投与薬物: 特製強力媚薬(神経刺激剤配合)
・身体的反応: 投与後45秒で心拍数の急激な上昇、皮膚生検(潮紅)、痛覚閾値の低下および触覚過敏。
・観察所見: 微小な刺激に対し、著しい拒絶反応と従属衝動の不整合を観測。
・考察(術者自身の心理変化):
被験体の喘ぎ、および苦悶の表情を観察する過程において、術者(エーミール)の脳内では多幸感および著しい支配欲の増幅が確認された。被験体を物理的・精神的に破壊し、完全に無力化したいという強烈な衝動(以下『全破壊欲求』と仮定)が発生。
友情という不確定な概念の解体には成功しつつあるが、未だ本感情の最終的な分類には至らず。継続的な検証が必要。
書き終えた私は、インクを乾かすために息を吹きかけ、そっとノートを閉じた。そして、ベッドの上で小さく丸まって眠る彼の頭を、愛おしそうに撫でた。
コメント
2件

初めてのコメント失礼します e×zが好きで探していたところ、このお話に出会いました お話の流れがめちゃくちゃ好きです!
うわ…これ、めっちゃダークで引き込まれたわ。エミさんの知的好奇心がどんどん執着とか支配欲に変わっていく過程がリアルでゾッとするし、同時に「ああ、そうくるか」って感じで納得もしてしまった。ゾムくんの戸惑いとエミさんの冷徹な観察記録の対比がすごく効いてて、ヤンデレものとしての完成度高いなって思う。続きも気になるー!