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なんで小説ってこんなに心が動かされるのだろうか。
私は小説を読み終わるとそう思う。
生と死を扱ったものは今生きてることの大切さ、 尊さを知れる。人間関係物だったらあなたならどうするかと聞かれているような気もする。
それに触れるたび、私の心は左右に大きく揺さぶられる。私は時間があるときはいつも本を開いている。本が友達と言えるぐらい付き合いは長い。これまで読んできた小説は数え切れないほど読んでる。
ある夏の日だった。私はいつも通り図書室にいた。学校に友達なんていない私は、誰も来ない図書室の亡霊になっていた。学校でしゃべるのは、先生との受け答え、そして図書室の司書の先生としかあまり話さない。
図書室の中で静かな時間が流れる。
ページをめくる音しか聞こえない。そんな時間が私は好きだった。
ずっと読んでいた小説を読み終え新しく本を取ろうとしたとき、誰かの手に当たった。
「おっとごめんごめん」
私より少し背の高い男子だった。同じクラスだったため顔は知ってる。
「別に…こちらこそ。その本読むの?」
何も言わないのはあれなので、とりあえず謝るついでに聞いてみた。
「嫌…君が先に取ってたからいいよ。そう言えば、一緒にクラスだよね?名前は?」
「木村真菜。あなたは?」
「俺?俺は中元源。よろしく」
「よろしく…」
ほんとにクラスの人と話す機会がないので私は殆どクラスメイトの名前を知らない。まず私の存在自体忘れられてるかも知れない。
彼は少しだけ会釈して、そのまま恋愛小説が置かれている棚のところのほうへと向かった。
そしてそのまま適当にとって司書の先生に受付してもらい外へ出ていった。
中元源。そういやこの高校のサッカー部の人だっけ。いつも周りとバカ話したりしてる人。
ああいうの好きなのだろうか?聞きに行くつもりはないが少しきになる。私はその後は何も考えずその本を読むことにした。
次の日も、電車の中で本を開いていた。
窓の外の風景も何回も見てたら飽きてしまう。
同じようにビルが流れていったり、お店があったり小さい頃はよく見ていたけど、今となってはどうでもいい。約十分間電車に揺られる。
そこから歩いて5分のところに学校があった。
今日も朝から暑い。あまり外に出ない私にとってはきつい。私はいつも八時前には席に座っている。そこからいつも本を取り出してそのまま動かない。その十分後に中元源が教室に入ってくる。
「いや〜さ、だからそんなんじゃないって」
いつも一緒にいる友達と話していた。
ふと、昨日のことを思い出した。そういやあの本読んでるのかな。なんかそうゆうの読まなそうな感じなのに。彼の方を見てみた。なんというか私でもわかるぐらいかっこいい顔たちしてるなと思った。目は二重だし、輪郭もシュッとしてるし、少し焼けてる肌が似合っていた。
少し彼と目が合ってしまった。恥ずかしくなり目をそらす。
なんだろう。これが一目惚れってやつ?
本を読もうとしたけど内容が入ってこなかった。
その日の放課後源はまた、図書室に来てた。
今日は部活はないのだろうか?
彼は、そのまま座って本を開いた。
「昨日、借りてたやつ?」
思わず私は聞いてしまった。
「そうだな、以外と読むんだ。こういうの」
「へぇ」
自分で聞いたくせに気の抜けた返しをしてしまう。
源はいきなり、
「木村さんはどういうのが好きなの?」
と、聞いていた。質問されると思ってなかったため、
「え?私の好きな本?」
と、聞き返してしまった。
「そう、木村さんが好きな本だよ 」
「えーっと…」
いきなり言われてもピンと来ないな…
「ミステリーとかそんな感じのものかな」
思いついたものを言ってみた。
「難しそうなの読んてるね」
なんて源は笑ってた。
なぜか私は、彼に目を合わせれてなかった。