続きです。
⚠胸糞注意
日帝視点
自室のベッドに倒れ込む。
怒りでどうにかなってしまいそう。
ロベリアはいつも私の物を盗っていく。文房具は当たり前、化粧品だってとられたこともあった。
私が怒ると、すぐ泣いて、私が悪者みたいになってしまう。
「ちょっと借りただけなのに。」
その一言で片付け、周りからは私”冷たいお姉ちゃん”になってしまう。
一方で、カルミア御母様は、良い母親の様に見えるが、ここぞという時に私に嫌がらせしてくる。例えば、入学金を”うっかり”振り込まなかったから大学にも入学できなくなりかけたし、予定を”うっかり”間違えたから私は高校の修学旅行に行けなかった。理由は簡単、私がカルミア御母様と血が繋がっていないからだ。
結婚したらこの地獄から抜け出せると思い、縁談に飛び付いたが、もうあの人とは結婚したくない。生理的嫌悪すらある。
一人伏せていたとき、扉のノックが聞こえた。
スイレン「日帝、入ってもいいかな、」
日帝「入ってこないで」
スイレン「入るね。」
スイレンは私の制止を振り切って部屋に入ろうとしてきた、その強引さは、いまでは気持ち悪いだけだ。
日帝(鍵を掛けててよかった…)
ドアノブをガチャガチャと回す音が聞こえる。往生際の悪い人だ。
スイレン「日帝があのドレスを着たところ、きっと似合うと思う。」
そんな事を言われても、嘘のようにしか感じない。
スイレン「ロベリアちゃんだって、悪気があった訳じゃないんだ。それに、日帝の方が似合うって謙遜してただろう?」
日帝(この人にも、ロベリアは純粋に見えてるのね。)
悪気があったのはバレバレだし、謙遜するならわざわざドレスを着たりしない。
スイレン「機嫌直して欲しいな。」
日帝(違うの、もうどうしても無理なの。)
日帝はイヤホンを耳に入れた。もう声も聞きたくない。早く消えて欲しい。
日帝(明日、シレネお父様に破断にしてもらう様に頼もう。)
日帝(結局、私の一番の味方は”彼”だけだったわ…)
日帝(アメリカ……………)
ありがとうございました。
アメ君初登場?でした。
それでは、さようなら。
コメント
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好きです(*´ω`*)