テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
この物語は全てフィクションです。
この物語における全ての人物は実在する人物の名前を借りていますが、現実ではありません。
nmmn rurb に見覚えがない方はUターン必須です。
※私が自分好みのカプで自分好みのシチュを書いているだけの自己満です。
故にクオリティ低い、誤字脱字多いです
読みにくいです。
kyng『』
hsrb「」
その他〈〉
ここから先伏字は出て来ません。
hsrb side
『別れよう』
そう告げられたのは告げられたのは1日前。昨日の事をよく覚えている。
『今日会えるか?』
小柳くんからの久しぶりの逢瀬のお誘い。るんるんな気持ちで服を選び髪の毛をアレンジして最高に可愛い自分で行った。いつもそうだった。彼と会う時は彼の恋人としてかっこよくて可愛い姿を見て欲しいから。
「お邪魔しまーす」
彼の家の合鍵で中へ入る。最初の内は鍵を持っててもインターホンを押していたが小柳くんからの要望で今は勝手に入っている。
『おう、いらっしゃい』
「小柳くんからのお誘いとか久しぶりだわ」
「はしゃいでコンビニで色々買って来ちゃった〜」
笑いながら小柳の方へ目を向ける。彼の満月の瞳がしっかりと自分を捉えていた。
「…小柳くんはどっちがいい?2種類あるんだけど。」
「わけっことかする?どっちも食べれるし」
『星導』
ドキっとした、背中に妙な冷や汗が伝う。
予想なんてとうに出来ていた。けれど、心の準備なんて出来ていない。嫌だ、待ってくれまだ聞きたくない。
『別れよう』
予想的中だった。気づいていたんだ、全て。日に日に少なくなっていく逢瀬。手すら繋ぐことも出来ずに過度なスキンシップなんてもっての外で…なんなら他の同期の方が距離が近かった。分かっていたんだよ、全て。
あの日、俺から告白して…きっと優しい君は俺を片付けないために同意したんだろう?
貴方は生真面目だから、しっかり顔を見て話したかったのだろう。
「…うん、そっか。分かったよ小柳くん」
「、ごめんね合鍵ここ置いとくから」
顔を上げることなんて出来る訳が無かった。彼の顔を見る事なんて…そんな勇気も覚悟もなくて。コンビニの袋を掴み取って玄関へ向かった。
「置いてた私物はまた取りに来るから…邪魔だったら捨てても大丈夫。ごめんねお邪魔しました。 」
捲し立てるように、心の余裕がない事を自分からひけらかすように早口で出て行った。
泣きそうな心を自分のプライドで支えた。外で泣きたくないし、彼の前なんてもっての外だ。いつもはゆっくりのっそり歩くくせに今は道ゆく人誰よりも早く歩いている。はやく、はやく家へ帰りたい。我慢せずに泣いたらきっと吹っ切れる。
やっと家へ着いた。元々今日は店を開く予定でもないから直ぐに部屋へ戻る。手を洗っている時にふと前を向けば自分と目が合った。酷い顔…けど髪の毛も気合いが入ってるしなんならナチュラルな艶リップまで塗っている。
「…馬鹿みたい」
本当に、馬鹿でたまらない。勝手に彼を忘たのは自分なのに…彼の気持ちも考えないで好きになって、告白して、舞い上がって勘違いして。なんて滑稽なんだろう。ため息を吐いて、一度深呼吸する。ホワイトムスクの香りが筒抜ける。自分が好きだったのもそうだが、彼が好きだからとわざわざいい香水を買ったのを思い出す。
もう耐えられなかった。溢れ出した涙は止まる事を知らない。顔を顰めて、嗚咽を漏らして泣き喚く。薄々気付いたあの時、思ってしまったんだ。きっと付き合っていく中でちゃんと自分の事を好きになってくれるのでは、と。ひたすらに頑張って、希望を持って…けれど上手くいく訳がなかった。どれだけ彼に我慢させてたのだろう。好きでもない奴に好かれて、気まずくならないように合わせて…さぞかし面倒くさかっただろうな。ごめん、ごめんね。
目は若干ヒリヒリするし、前髪はぐちゃぐちゃ。コンビニで買ったアイスは溶けてるし急いで帰ってきたせいでケーキも凄い寄ってる。食べれそうな奴はしっかり食べようと思い適当に冷蔵庫に直す。夜ご飯もしっかり食べていないまま家へ行っていたので若干空腹だ。丁度いいしそのケーキを食べよう。2つ入りのケーキは片方はまあ無事だが、もう片方は一方のケーキに押しつぶされかなりぐちゃぐちゃだった。あまりにもそのぐちゃぐちゃさが自分の心のようで、鼻で笑ってしまう。見た目が悪くても味は変わらないな、本当は鼻が詰まってて味なんて分からないが。
この後は適当に風呂を済ませて寝よう。
今日のパトロールはカゲツと一緒だ。ボロを出さないように頑張ろう。
〈まじなんもないな〉
「いいことじゃん笑」
中身のない話をしていつの間にか時間が経っていた。もう交代の時間だ。拠点にいたライと小柳くんに交代を伝えカゲツとその場を去った。その時、小柳くんが不自然に目を背けていたのが目に留まった。
kyng side
最初は好きだった。ただ、途中から分からなくなっていった。スキンシップを避けていたのは嫌だからではなく歯止めが効かなくなりそうだから。最初は倦怠期というものかと思っていたがそうでは無さそうだった。きっと星導も気づいていただろう。自分から振ったくせに気持ちの整理がつかない。彼の顔を見たいとさえ思った。そんな事思うなら分からないと鷹を括ってた感情も名前をつけれるはずなのだが。
『自分勝手すぎるだろ…俺』
ハッ…と乾いた笑いを零す。この調子じゃ、当分は仕事が手につかないだろうな。
パトロールの数分前に拠点に着く。伊波は機会をいじっていて視線を向けずに挨拶してくる。特に気にも留めず適当に挨拶を返す。そして数分後2人が帰ってきた。
『交代ですよー』
〈んー、いくぞ小柳〉
「…おう」
声の主をパッと見てしまったが気まずくて不意に逸らしてしまった。嫌いな訳じゃないのに。彼は切り替えていそうなのに俺は仕事に支障が出てしまうのか。
パトロール中は他愛もない話をして時間が過ぎてった。どこか心ここに在らずではあったが咎められる事もなく時が過ぎて行った。
「よろしくお願いしますね、小柳くん」
『ん、行くぞ星導』
来てしまった、サシ任務が。いつか来るとは思っていたし、思ったよりも来るのは遅かった。けれど俺は何故かずっと引きずったままで、今回は大型任務なのに集中できるか分からない。今回はKOZAKA-Cが大量発生しているらしい。2人だけで足りはするが一応緊急救援要請には応えれるよう備えてもらっている。
『抜刀』
思ったよりも敵の数が多いな…星導は大丈夫だろうか。少し辛そうだが俺も手一杯だからそろそろ救援要請するか。星導は気まずくないのか、俺といて。本当最低なんだろうな、俺って。
「危ないっ!小柳くん!!!」
そう言われ星導に突き飛ばされた。その直後鈍い音が耳を劈く。まずい、星導は大丈夫なのか?あんな音を立てて、どこまで吹き飛ばされた?いや、そんな事考えるな。いち早くこいつらをぶっ飛ばそう。そこからは早かった。怒りを原動力に敵を全滅させた。そして星導の飛んでいった方へ走って様子を見る。
「…こや、なぎくん?」
『そうだよ、これ見えるか?』
「…ぁ」
『おい、聞こえないか?』
『おい!しっかりしろ!!!』
『こちら小柳、星導が敵の攻撃を受けて意識不明。医療班の手配を』
無理に動かすのは良くないかもしれないが星導を抱えて本部へ急いだ。
hsrb side
小柳くんとのサシ任務…気はのらないが頑張ろう。あのことは忘れて、うん大丈夫。
「よろしくお願いしますね、小柳くん」
『ん、行くぞ星導』
一見冷たく感じる短い返事も、愛が篭ってるのを知ってるから…恋しくなってしまう。こちらを向いて、目を見て話して欲しい。そんな事、言える訳がないのだが。
思ったよりも疲れて来た。もうそろ限界が来る。救援要請を検討か、小柳くんは…
「危ないっ!小柳くん!!!」
考える暇なんてなかった。いつもより上の空なのは勘付いていたが、背後に敵がいた。彼が死ぬのだけは嫌だ。そんな思いから勝手に体が動いていた。だって、あんな攻撃を喰らったらいくら小柳くんでもひとたまりもないだろう。間に合ってくれ、お願いだから。
物凄い鈍い音が耳を貫いた瞬間意識が遠のいた。熱い、痛い…けど、彼を守れたならなんでもいいや。おねがいだから、ぶじでいて…
少しして意識が覚醒する。けれど体は思うように動かないし、視界もぼやけて遠くにいる小柳くんは見えない。もう少ししてから小柳くんが駆け寄って来て何やら何か言っている。
「…こや、なぎくん?」
『そう、〜〜…〜?』
「…ぁ」
耳鳴りで大好きな彼の声が掻き消されていく。まって、お願いまだ消えないで。
『おぃ〜〜、〜?』
『…い、〜〜〜〜!!!』
もし、これが最後になってしまうなら…彼の声が聞きたかった。そしてなによりも、彼の満月の瞳を見たかった。
なんにも聞こえない宇宙の果て。ただ飛び回っているだけ、したい事もしないといけない事もなんにもない。
「死んだのかな」
他人事のようにそんな言葉を口にする。飲み込むのは簡単じゃない。けれど、彼を守れたなら…無問題かな。ヒーローなんて、守りきれなかった市民からの罵声や批判に追われ。命を懸けながら戦っているのに感謝もされない…そんな職業。けど、彼はそれでも挫けずに誇りを持って、他人に左右されず自分を持って生きていた。
あんなにかっこつけたけど、死にたくなんてない。彼と生きていたい。彼のいない死後なんて生きていけない。何を言われようと前を向き歩いていける彼を。落ち込んでいる仲間を、俺を不器用に励ましてくれる彼を。もう忘れたくない、置いて行きたくない。
その瞬間何者かに手を引かれるような、何かに導かれている気がした。その方向へ直感に従い進む。
kyng side
気が気じゃ無かった。星導が今にも死ぬかのようで、俺が何も警戒していなかったせいで。全て俺のせいで星導がいなくなるかも。
医者に告げられたのは[意識が戻るかは分からない。ただ、戻る確率は…]と言ったものだった。各々、泣いたり医者にお礼をしたり…俺はどちらもできなかった。
〈お前だけが悪い訳じゃないから、な?〉
『宇佐美…』
どこまで優しいんだろう。俺が悪いと言う感情を、事実を否定せずに俺だけが悪いと言う事を否定してくれる。お前だって、辛いはずなのに。俺って…俺はなんでこんなにかっこ悪いんだ。
〈るべくん、戻るかな…〉
〈大丈夫やって…テツ〉
〈そんな顔してるとるべが起きたら悲しむぞー…笑顔の練習もしとけよ〉
〈そうだよ、るべショーは大丈夫〉
〈タコ……っ、起きろよ〉
〈カゲツ…大丈夫だよ、信じて待とう。〉
みんな星導の眠っている病室で思い思いを口にする。いつもの、お茶らけでフヨフヨしててのらりくらりしているアイツの声がしない。なあ、起きてくれよ…頼むから
『起きてくれ…』
その瞬間、ずっと繋いでいた手が動いた気がした。顔を上げて星導の顔を凝視する。
「…ぅ、」
hsrb side
「…ぅ、」
なんだか体がだるい、重い。左手だけがあったかい。眩しいなー…
〈は!?今動いたよな??〉
〈おい!ナースコール押せイッテツ!〉
〈う、うん!!〉
〈ナイステツ、るべ起きたか!?〉
〈るべショーどう?眩しい!?〉
〈タコ!!お前…心配かけんなよぉ〉
いきなり左側から大声が飛び交う。寝起きには悪い声だ。どうやら長い事眠ってたらしい。思うように声が出ない。リトとイッテツは泣きながら笑ってるし、ライは良かったなんて言って笑ってるけど目元が赤いし、ウェンは泣きそうな顔で笑ってるし、カゲツとマナは凄い泣いている。そして1人足りない、さっきから声が1人足りないのだ。ギチギチと言いながら無理やり首を動かすと何故か温かい左手の原因が見つかった。
『…は、ほしるべ』
泣いている、小柳くんが。満月の瞳を大きく開けて…俺の瞳を捉えて離さない。
その後すぐに看護師さんが来てくれて色々検査された。問題はなさそうだし、医者も看護師さんも喜んでくれた。その間にある程度に喉も回復し、少しガサついているが喋れる程度になった。
みんな怖いくらい構ってくれた。りんごを剥くウェンに感動の歌を歌っているざぶぅん、しっかり回復したらゲームをしよう!とお誘いをくれるリトテツにずっと俺の布団に顔を突っ伏して泣いているカゲツ…そして、無言で髪を解かしてくれている小柳くん。
みんな、少しずつ帰って行った。彼を除いて。用事があるからと帰ったが、みんな気を遣ったのだろう…それもそうだ俺は自分よりも強い小柳くんを庇ってこうなったのだ。説教かな…回復したらライにもされそうだな。
『…ごめん』
「…ぇ?」
予想の斜め上を行った。謝られてしまった。まあ無理もないか、自分のせいでこうなったと思っているのだろう。そんな事ないのに…
「小柳くんはなんも悪くないよ」
そんな事ないと言わんばかりに眉を顰め、手を握る力が強くなる。俺が勝手にでしゃばっただけなのに。なんでそんな顔をするんだ。
『なんも手に付かんかった…星導と別れてからパトロールも任務も…あの時も』
彼なりに責任を感じているんだな、俺を振ったことにも…庇われた事にも。
「俺が勝手にした事だよ」
『俺が…ボーっとしてたんだ。任務に支障をきたす程星導が好きだった。それに気付かず、お前をこんなにしたんだよ俺は』
俺の事が好きだった…?任務に支障をきたす程。上手く頭が整理できない。
『怖かった、お前を失うのが。ヒーローなんていつ死ぬかも分からんのに』
「…こやなぎくん」
『怖くて、分からんくなった星導のことが好きなのが。俺が臆病だから、お前の事傷付けて…果てにはお前に怪我させた』
彼から心地いい低音がする。響いて、温かくて大好きな声が。小柳くんお願いだから…
「泣かないで」
やっとの思いで動かした右手を彼の頬に添える。それと共にさっきよりも起き上がる。彼と目が合う…大好きな、綺麗な満月と。
『すきだ』
kyng side
星導が意識不明になってからようやく気付いた。どれだけ星導の事が好きか、それに気付くのがどれだけ遅かったか。
星導が起きてから、言わないといけない事も忘れて彼の顔を見ていた。彼と目があって…彼は少し驚いていた。何も言わずにただただ涙を流していた俺を見て。何も言えていない俺の背を伊波と宇佐美が叩いてくれた。そうだ、この後ちゃんと伝えないと。あの時みたいに、手遅れになる前に。
『すきだ』
星導は少し驚いて…黙っていた。そうだ、振ってくれ俺の事を。酷く最低な俺を…一思いに振ってくれ。
「小柳くん、俺の事好きですか?」
ズルいなんでお前は…
『好きだよ』
「俺もですよ」
酷いよ、最低な俺を受け入れないでくれ。お前の前で少しもかっこいい所を見せれてないのに。お前になんもできていないんだから。
「小柳くん、ハグしてください」
『そんなん…なんべんでもしてやるよ』
まだ回復しきってない彼を…優しく、強く抱きしめた。もう一生離さない。
お前は…ズルい奴だよ。
hsrb side
「俺もですよ」
貴方を嫌いになる事なんてあり得ない。もう、君の事を忘れないから…俺の事も忘れないで。
「小柳くん、ハグしてください」
そう言って少し手をひらけばすぐに抱きしめられた。少し冷たい俺の体を…心地よくあっためてくれた。小柳くんが好きだよ。もう一生離さないで、絶対に離れないからね。
貴方は…ズルい人だよ。
たらこバター
11
#いいねとフォローコメントお願い
空彩🍵✒️
171
ちょこみんと(1週間関西弁)
419
コメント
1件
うわあ…読み終わって、ちょっと胸がぎゅってなったよ。 別れを告げる小柳くんと、傷つきながらも冷静に振る舞おうとする星導…その温度差が痛いぐらい伝わってきた。それでいて、サシ任務での咄嗟の行動。彼を守るために飛び込むところ、すごく星導らしいなって思った。 そして何より、意識が戻った後の「すきだ」は反則すぎるよ…。お互いを想い合ってるのにすれ違ってたのが報われたみたいで、じんときた。 重くて繊細な感情の描写、すごく好きです。続きもちゃんと読みたいな…🌙