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#日常
つばさ
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#オリジナル小説
修学旅行当日−−−。
「おはよー!」
朝早く、集合場所の駅にはクラスメイトたちが続々と集まっていた。今日は待ちに待った修学旅行当日。私は昨日の夜から楽しみで、なかなか眠れなかった。
「心音、おはよ!」
「美咲!おはよ〜!」
親友の美咲と合流して、私は笑顔になる。
「楽しみだね!」
「うん!めっちゃ楽しみ!」
そう話していると、先生が集合の合図を出した。
「みんなー!班ごとに集まれー!」
その瞬間、私は笑顔が消えた。
……そうだった。
私には、あの4人がいる。周りを見渡すと、少し離れたところに4人の姿が見えた。
神谷蓮。
黒崎怜央。
水瀬湊。
桐生陽向。
4人とも女子には目もくれず、男子同士で話している。
「心音、行ってらっしゃい……」
美咲が苦笑いしながら手を振る。
「他人事だと思って……」
私はため息をつきながら、4人のところへ向かった。
「おはよう」
私が声をかけると、4人の視線が一斉にこっちを向いた。
「……おはよ」
怜央くんが小さく返事をする。
「遅い」
蓮くんが時計を見る。
「え、集合時間には間に合ってるけど?」
「そういう意味じゃない」
「じゃあどういう意味?」
「……別に」
なんなの、この人。
すると湊くんが時計を見ながら言った。
「バス、もうすぐ来るよ」
「分かった」
私は荷物を持ち直した。
そのとき、先生が大きな声で叫んだ。
「よし!全員そろったな!それじゃあ、バスに乗るぞー!」
先生の声を聞いて、クラスのみんなが一斉にバスへ向かっていく。
「心音、またあとでね!」
「うん!楽しんできて!」
美咲に手を振ってから、私は自分の班のところへ向かった。バスの中に入ると、すでに何人かのクラスメイトが席に座っていた。
「班ごとに座れよー!」
先生に言われ、私は4人と一緒に席を探す。
「……ここ空いてる」
陽向くんが後ろの方の席を指差した。
「じゃあ、ここにしよっか」
私が言うと、4人もそれぞれ席に座った。私は窓側の席に座り、外を眺める。
すると隣から声が聞こえた。
「……楽しみ?」
湊くんだった。
「うん。修学旅行だよ?楽しみでしょ」
「ふーん」
「湊くんは楽しみじゃないの?」
「別に」
「即答なんだ……」
思わず苦笑する。
すると前の席に座っていた怜央くんが振り返った。
「こいつ、基本こうだから」
「余計なこと言うな」
「はいはい」
怜央くんが笑う。
昨日までなら、絶対にこんな会話をするなんて思ってなかった。
女嫌いって聞いていたから、もっと怖い人たちだと思っていた。
「じゃあ、出発するぞー!」
先生の声が聞こえ、バスがゆっくり動き始める。
「行ってきまーす!」
「楽しみー!」
クラスのみんなが一斉に盛り上がる。私も窓の外を眺めながら、これから始まる修学旅行に胸を躍らせていた。
しばらくすると、バスの中では先生が用意したレクが始まった。
「最初のゲームは、班対抗クイズだ!」
「えー!絶対負けたくない!」
「俺らの班、勝てるかな?」
みんなが盛り上がる中、私は問題を聞いて考える。
「これ、分かる?」
蓮くんが私に聞いてきた。
「えっと……たぶん神社の鳥居!」
私が答えると、蓮くんが少し驚いた顔をした。
「正解」
「やった!」
思わず笑顔になる。
「意外とやるじゃん」
「意外とって何!?」
「そのままの意味」
「失礼だなぁ……」
すると、隣から小さな笑い声が聞こえた。見ると、湊くんが少しだけ笑っていた。
「……何?」
「いや、別に」
「今笑ったでしょ」
「笑ってない」
「絶対笑った!」
そんなやり取りをしているうちに、時間はあっという間に過ぎていった。
「もうすぐ到着するぞー!」
先生の声が聞こえる。
私は窓の外を見る。
さっきまで見慣れた街の景色だったのに、いつの間にか知らない景色が広がっていた。
「わぁ……!」
思わず声が漏れる。
「もう着くんだね」
「早かったな」
怜央くんが言う。
「うん!」
バスがゆっくりと速度を落とす。
そして。
「到着ー!」
先生の声と同時に、バスが停まった。
「着いた!」
クラスのみんなが一斉に立ち上がる。私は荷物を持って、バスを降りた。目の前に広がる景色を見て、思わず笑顔になる。
ついに始まった修学旅行。
これからどんなことが起こるんだろう。
コメント
3件
sibaさん、第2話もめっちゃ良かったです!!😭💕 女嫌いの4人とちょっとずつ距離が縮まってる感じがエモすぎる…!湊くんの「笑ってない」とか蓮くんの「意外とやるじゃん」とか、ツンデレ感がたまらんすぎて鼻血出そうでした(笑) まだまだ始まったばかりなのに、もう続きが気になりすぎる〜!!これからの修学旅行でどんどん打ち解ける展開があるならマジで神回間違いなし…!! sibaさん、素敵な物語をありがとうございます🌸推します!!