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鷹槻れん

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#極道
鷹槻れん

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鷹槻れん

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月詠 涼
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【作品紹介】
本編では書き切れなかった、京介と芽生の結婚式の裏話を4つ。
①将継&静月
②百合香
③栄蔵&奈央子
④葛西了道
①長谷川将継&朧木静月
まさか相良のやつがタキシードに袖を通す日が来るとは。
(あいつなら紋付羽織袴で和装な結婚式を挙げると思ってた)
その方が〝極道〟らしい雰囲気に感じられた。
だが今のあいつは、長いこと私が知っていた相良組組長ではない。
(ホントに大会社の後継者候補になっちまったんだなぁ)
胸の奥に、なんとも言えない感慨が広がっていた。
長年、肩を並べて生きてきた悪友の晴れ姿だ。やたら高そうなヤクザの幹部といった雰囲気のスーツばかり着ていた男が、今日ばかりはどこの御曹司かと見違えるほど堂々として見える。
「ホント、あいつがタキシードとか、成長したもんだよな」
小声で呟いた私に、隣の静月がくすっと笑う。
「もう……将継さん。相良さんが聞いたら〝お前は俺の保護者か〟ってムスッとしますよ?」
神田さんと相良の指輪交換を見守りながら、静月はそっと自分の薬指を撫でていた。銀色に光るペアリング――私たちも互いに交わした、指輪だ。相良たちみたいに式こそ挙げてはいないが、それでも私は彼を唯一無二の伴侶だと思っている。
***
式後の披露宴。珍しく控えめに酒を口にしている相良に近づいて声をかけた。
「お前も人並みにこんな儀式を受け入れられるようになったか。ホント、神田さんにメロメロだな」
「うるせぇよ。俺だってやりたくてやったわけじゃねぇ」
不貞腐れたように返す相良の横で、神田さんが心配そうに首を傾げる。
「京ちゃん、結婚式……イヤだったの?」
「あ、いや、別にイヤなわけじゃ……」
途端、柄にもなく慌てる相良に、私は思わず笑みがこぼれた。
「神田さんの綺麗な花嫁衣装が見れて……幸せでたまりませんって、素直に言えばいい」
「黙れ、長谷川」
「もぉ、将継さん、いい加減にしないと」
静月が困ったような顔をして私の袖を引く。相良を困らせまいとするこの気遣い。ホント可愛いな、静月は。
思わず顔が綻んだ私に、相良がニヤリと笑った。
「なぁ静月ちゃん。静月ちゃんも長谷川と式挙げてぇよな?」
「あ、いや、その……」
戸惑う静月の頬が赤くなる。
途端、相良の陰からひょこっと顔を覗かせた新婦の神田さんがぱっと瞳を輝かせた。
「朧木さんと長谷川社長のタキシード姿、すごく似合うと思います! 私、絶対お祝いに行きますね!」
「だとよ、長谷川。――次はお前らの番だな?」
前に亡き妻・咲江と一度式を挙げていることもあって、二度目はどこかバツが悪い。けれど私には二度目でも、静月にとっては初めてのことなのだ。
隣で俯く静月を見れば、恥ずかしいなんて言っている場合じゃない。
「……静月がしたいのなら」
私の言葉に、静月が驚いた顔をする。
「あ、あの、……僕は、その……こういう派手な場は苦手なので一枚だけ……。将継さんと一緒にウェディングフォトみたいなのを撮ってみたいです」
耳まで赤くして告げる静月に、私は小さく笑って頷いた。
「静月。写真くらいなら、いくらでも撮ろう!」
言って、静月の手を握る私を、神田さんばかりか相良までもが存外優しい眼差しで見つめている。それに気づいたと同時、妙に気恥ずかしくなったけれど、胸の奥の方ではほんわかと温かな気持ちがあるのもまた事実で……。
これは、悪友から漂う幸せオーラに当てられての、結婚式マジックかもしれない――。
そう思った。
END(2025/09/08)
コメント
2件
これは長谷川社長としづきくんの正装が見られる日も近い!?♥
**みぅ🤍🥀** 将継さんの「あいつなら和装だと思ってた」ってツッコミ、すごくわかるなあって思いました😂 でもそれ以上に、静月さんが「写真だけでも…」って頬を赤らめるシーンがめちゃくちゃ好きです。ちゃんと将継さんが「静月がしたいのなら」って相手の気持ちを優先するところ、このふたりの関係性がぎゅっと詰まってて心が温かくなりました🥺✨ 悪友同士のからかいも愛おしいですね。