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⚃Side
中学校新学期。
おれはあたらしい学校に転勤し、中2のクラスの担任になった。
⚃「みなさんはじめまして!乾ないこです!これから1年間よろしくねー!」
はじめての学校ではじめての生徒たち。
やばいクラスじゃなかったらいいな、なんて思いながら名簿を取り出す
⚃「出席を取りまーす」
名前と顔を覚えるために、ひとりひとりの顔を見ながら出席を取る。
⚃「〜…稲荷」
⚃「…稲荷?」
反応がない。というかいない。
⚄「あーあいつ多分遅刻っすよ」
⚄「1年の時から遅刻魔だし」
⚃「えー、?」
⚃「まぁわかった」
⚃「じゃあ〜…」
連絡もなしに新学期早々遅れてくる稲荷に少困惑しつつ、そこで出席を止めるわけにもいかないのでそのまま続けた。
⚃「じゃあみんな体育館で始業式やるから行くよー」
始業式が始まっても稲荷はこない。
家にも電話したが出ない。
⚃「大丈夫かな…(小声)」
校長の話を長々と聞いているとき、体育館の後ろから副担任といっしょに稲荷が入ってきた。
⚃「うぉっ…(小声)」
もっと騒ぎ立てるヤンキーみたいなやつかと思ったが、実際は細くて小柄で今もこちらをジッと見てくる。
いやその目こわいって!!!
⚃「おまえどうしたんだよ」
⚁「…別に」
⚃「別にじゃないだろ…」
⚃「まぁ今はいいや、とりあえずあそこ行って」
遅れてきた理由も話さない
こいつは問題児だな。と確信する。
とりあえず稲荷といっしょに体育館にはいってきた副担任に何か知らないか聞いてみることにした。
⚃「大神先生、稲荷の遅刻理由知ってます?」
⚀「あーあの子1年の時からよく遅れてくるんですよ。小学生の妹達を学校まで連れて行ってるんだとか。」
⚃「どうして稲荷はそれを伝えてくれないんだろーな…」
⚀「うーん…」
とにかく色々抱えている生徒だというのは分かった。
⚃「ありがとうございます、もう一度こっちから話してみますね」
⚀「あ、はい!」
こいつはなかなか大変そうだな…
ちょうど校長の長話も終わったので、生徒たちを誘導しながら教室に帰る。
⚃「今日は始業式おわったらすぐ下校だからみんな寄り道とかせずに帰りましょう!」
⚃「さよならー」
目の前をサッと通り過ぎて帰ろうとする稲荷。
⚃「あ、稲荷ちょっと残ってて(ボソッ」
きっとおれから逃げてすぐ帰る予定だっただろうが、そうはいかない。
今日の朝のはなしをたっぷりしなくては!!!
ごめんな!!!おれもやらなくちゃいけねぇんだよ教員だから!!!
⚁「……はぁ(小声」
えなんかいまため息つかれた??
気の所為かもしんないけどすっごくこっちを見ているきがするッ!!!
こわいよこの子!?
⚁Side 朝
⚁「おわったー…」
⚁「新学期早々から遅刻とかどっかの主人公かよ…」
そんなことをひとりボソボソ言いながら妹たちの手をとって歩く。
⚁「もっとちゃんとあるいて」
⚁「ねぇ立ち止まんないでよ」
朝からずっとねむくて癇癪を起こす妹。
もう小2なのにねむくて学校いくのめんどくさいからとかいう理由で泣きながら激怒でちかくの壁を蹴ったり僕のこと殴ったり。
普通にやばいだろこいつ
ほんと腹立つな自己中
親も僕のこと好きじゃないから見て見ぬふりだし。
いい加減その叫びやめてくれ
周りの人が僕のことを「ありえない」みたいな目でみてくる。
⚁「…ッもうやめろよッ!!」
⚁「お前朝からいいかげんにしろよッ!!」
そんな事を言っても聞くはずがなく、余計に暴力、暴言、周りのものに当たり散らかして奇声を発する始末。
妹「しねッッ!!はなせッッ!!ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ッッ!!(ドコッバコッ殴 泣)」
だまれよしねとか言ってもし本当に僕が死んだらどうするのさ
⚁「ッ…もういいッ!!(グッ」
無理やり手を引っ張り小学校まで連れて行かせてあとはもう先生に任せる。
⚁「おねがいしますッ、」
小学校の先生にまで冷たい目で見られる。
軽くお辞儀はされるけど顔がもう怒ってるよこわいな
そりゃそうだよねそっちだって朝からこんな面倒なことしたくないよね
⚁「……ッはぁ…ッ」
⚁「もうやだ。つかれたッ…(泣 」
毎日のようにこんなことをさせられる。
周りからの人間からは「こんな泣いているのに最低な兄」と言われているかのような冷たい目で見られ、母は家を出たらもう見て見ぬふり。
家の中でもうるさいとおこるだけ。妹がほかの弟妹にも殴りかかりにいくのをかばって僕はあざだらけ。
⚁「まじなんなの…僕悪くないじゃん…泣 」
そんなこんなで泣きながら学校についた。
さすがに学校の中まで泣くのはいやすぎてなんとか泣き止もうとしたけどむずかしくて。
息が苦しい中教室に向かった。
⚁「ひぐッ…ぐすッ…カヒュッ、ゴホッ(泣」
だめだ教室まで来たけど落ち着かない。
だれもいないし。
おちつかないと、はやくしないと
とりあえずトイレの個室に急いで籠もった。
⚁「おちつけッ…だまれよッ泣(グッ」
無意識に首に手が伸びる
⚁「ゔッ……………(首絞」
⚁「ハッハッ…ハヒゅッ…」
⚁「ハーッ…フーッ」
ちょっと苦しいなと思ったぐらいで手が離れた。
手だけじゃない。全身の力が抜けて個室のドアにもたれかかっていた。
⚁「もうやだ。やだやだぜんぶやだ」
⚁「うるさいな。 やめろ泣くなしねって言うなら死ぬからッ泣」
いつも持ち歩いているカッターをポケットから取り出して腕に置く。
⚁「なんで僕がッ(シューザクッシュッ」
一本、また一本と数を増やしていく線。
⚁「ふッ…はッ」
血がポタポタと落ちていく。
きたない。もっと。おちつく。
いろんな気持ちがぐるぐるしてさっきのことなんか考えられなくなる。
⚁「ふぅッ…」
おちついた。はやく行かないと。
血のついたティッシュをトイレに流そうとした瞬間、チャイムが鳴った。
⚁「……やば」
急いで片付けて教室へ向かう。
トイレを出ると廊下を歩いている先生に遭遇した。
⚀「あれ、なんで今そこにいるの?始業式は?」
⚁「……さっき来た」
⚀「あそうなのねおっけー、じゃあ行こっ」
⚀「あ、稲荷くんの副担任になりました!よろしくねー」
⚁「……よろしく(ボソッ」
歩きながら話しかけてくる副担任
さっきまで泣いていたのに急に明るく接することはできず、小さく挨拶だけした。
⚀「今日も小学校まで行ってきたのー?」
⚁「……(コクッ」
⚀「そっかそっか、おつかれさまー」
ごめんだけどいまは話しかけないでくれ
まじでBADすぎてそれどころじゃない
⚀「じゃあみんなあっちの席座ってるから!」
そう言われて席に向かおうとしたらちがう先生に呼び止められた。
⚃「お前どうしたんだよ」
この先生見たことないな。
あたらしい担任とかかななんて思いながら言葉を返す
⚁「…別に」
⚃「別にじゃないだろ…」
⚃「まぁ今はいいや、とりあえずあそこ行って」
黙って自分の席に座ってまだまだ続きそうな校長の話を聞いた。
⚃「今日は始業式おわったらすぐ下校だからみんな寄り道とかせずに帰りましょう!」
⚃「さよならー」
帰りたくないな
でも学校にいても呼び出し喰らう気がする。
はやく帰ったほうがいいなこれ
僕の感がそう言ってるよし帰ろうそれで木にでも登ってゆっくりすればいいんだ
はやく帰ろうと思っていたときにちょうど担任に呼び止められた。
⚃「あ、稲荷ちょっと残ってて(ボソッ」
はい。おわり。
まあそうですよね新学期早々から遅刻してくるやつをむしするはずないですよね。
⚁「……はぁ (小声)」
なんかもういやだな
しにたい。しにたいよりもう生きたくない。
なにも見たくないし聞きたくない。
つかれたな。
半年以上前のやつ軽く見直して投稿します
続きは要望あれば
コメント
1件
おおっ、1話から重くて切ない展開だね…!!😢✨ 稲荷くんの家庭環境とか妹の暴力、親の無関心とか、毎日こんな中で生きてるのかと思うと胸が締め付けられるよ…。 担任の乾先生がこれからどう向き合っていくのか気になるし、稲荷くんが少しでも救われる展開になってほしいな…💦 続きめっちゃ気になる!!無理せずに更新待ってるね🌸📖