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急で御免なさい🙇
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『 貴方は屹度 』
『 悪い人ではないから、笑 』
英雄サマは蒼色の眼を微かに揺らし乍
酷く優しく微笑んだ
その綺麗な顔に浮かんだ笑みは
“任務を果たす英雄“
ではなくて
“一人の少女を唯、救いたい“
そんな風に見えた
「 . . いっその事、殺してよ 」
『 何故? 』
「 . . 、 」
「 貴方がしようとしてる事、
どれだけ大罪か分かってる? 」
この国の光であり希望であり柱でありの貴方が
大罪を背負った私を庇うだなんて
馬鹿にも程がある
地 位 も
名 誉 も
ま し て や 命 だ っ て 、
全て捨てるという事なのに
『 そうだね、そうだ 』
『 本当に可笑しいと思うよ僕も 』
「 なら、なんでっ 」
『 少し、ほんの少しだけなんだ 』
『 この肩書きがどうも僕には重くてね 』
彼は何処か遠くを見て寂しそうに笑った
そんな顔を見て、何故か胸が痛んだ
民衆は忘れてしまったのだろうか?
否、私も忘れていたけれど
幾ら強かろうと、聖剣の加護があろうと
この国の英雄だろうと ______ .
彼 は ま だ 未 熟 な 青 年 だ 。
感情は揺れるし、泣き言もあげたくなる
親に泣きつきたくなるし、逃げ出したくもなる
そんな当たり前の感情を張られたレッテルで
覆い隠して、誰にも見せないようにする
「 辛かったんだね、君も 」
特に感情を抱く筈も無かった奴に
心は絆されていって
思いの外、優しい声が出た気がした
「 一緒に逃げてくれますか? 」
「 ラインハルトサマ 」
『 辛くはないさ、これが当たり前だ 』
『 でも、少しだけ逃げたいかな笑 』
答 え は 、Y e s だ
最強の肩書きを背負った青年と
大罪の肩書きを背負った少女は
二人、広い緑へと姿を消した
「 . . 此処、何処、? 」
『 僕のお気に入りの場所だよ 』
『 とても綺麗だと思わないかい? 』
私達が立っているのは高い崖
側には滝がありそれに繋がる大きな川がある
開けた崖からは眩し過ぎるくらいの太陽と
飛び散る水で出来た小さな虹が見える
「 何でこんな所知ってるの? 」
『 たまたまさ、空を飛んでいたらね笑 』
さらりととんでもない事を言ったが
彼にとっては当たり前なのだろう。スルーしておく、
「 . . 少し、お昼寝でもしない? 」
『 お昼寝かい? 』
『 別に構わないけど、 』
体の力を抜いて体を倒してみる
花の香りか、彼の香りか、爽やかな空気が香る
真上にある太陽に手をかざしてみれば
指と指の間から溢れ出す日光が
私 を 冷 か す 様 に 照 ら し た
『 こんなにゆっくりしたのは久しぶりだよ 』
「 やっぱり君は忙しいの? 」
『 この国を守るのが僕の仕事だからね 』
『 忙しいだなんて、思わないさ 』
この言葉が彼なりの強がりなのか何なのか
彼は私に隠しているのだろう
_______ 君という人間の脆い部分を 。
『 一つ、聞いてもいいかな? 』
ぐちゃぐちゃとした思考を遮る様に
彼の声が耳に届く
「 うん、いいよ 」
『 君は如何して、罪を犯すんだい? 』
「 如何して、だろうねぇ . . 」
「 . . 、 」
生まれた頃は、自分は
“トクベツ”なんかでは無くて
少し大人びていたとは自分でも思うけど
人並みに友達もいて、勉強もして
外で遊んで、たまにこけて大泣きして
唯、私が持った者と分かった瞬間に
優しかった親の態度は激変して
____ 貴方は魔女様に力を分け与えられたのよ
____ 魔女様を否定する者は殺したっていいのよ?
「 幼い私は其れが異常だなんて
思いもしなかったから 」
「 今更、ソレに気付いた所で戻れやしない 」
身体に染みついた人の血と
私を恨む様な声と
泣き叫ぶ声
死んでも償いきれない大罪は
私 に 重 く の し か か る 。
『 そう、だったんだね 』
「 君がそんな悲しい顔しないでよ、笑 」
「 綺麗な顔が台無しじゃん 」
陶器の様な白肌にそっと触れた
これが、私達では無かったら
きっと幸せだっただろうにね
心中で皮肉を吐いた
『 幾ら同情しても 』
『 僕は、君を許してはいけないんだ 』
「 知ってるよ、そんな事 」
最初から分かりきった事なんだ。
彼と私は絶対に交わってはいけない
なのに、何故、どうして
「 君の事がね多分、 」
「 好き、なんだよっ、 」
出会ったばかりのクセに
私には似合わない言葉を吐いて
君を強く抱きしめているのだろう
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コメント
4件
ほんとに天才すぎる大好き リゼロは見た事ないけどかしわちゃんのおかげて最高なのがわかりました かしわちゃんの表現の仕方とか文才がほんとに大好きなんだよ私は伝わってる? 心中で皮肉を吐いたとかもう何天才じゃん愛してる
ダアアアアアアアアアアア ラインハルトオオオオオオオオオ 泣けるて、、、、、、、、 あああああしんどいしんどいしんどい スチデスッ( ᐛ )