テラーノベル
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「ふんふんふ~ん、♩」
[どうしたセラ夫。やけにご機嫌ですね。]
「あれ、しっきー、LINE見てないのぉ?w」
[なんかウザいな…、あ、ランドリーで試食会?それはテンションが上がるのも仕方ないな、]
そう!!!今日は試食会があるのだぁ
ランドリーで試食会なんて珍しいなぁ…
…まぁ、多分他に本題があるんでしょ。
まぁそれでも嬉しい!!!!!
[…ん、?あ、依頼主さんが急用で外出の為依頼は延期にさせて下さいだそうですよ。]
「んぇ、それってあのお金持ちそうな人?」
だったら…
zeffiroに行きたいなぁ。
コーヒー飲みたい。
[そうそう。ならセラ夫、zeffiroに行って来て貰えますか?タライに渡して欲しい物がありまして。]
「そのつもり~、もちろんいいよん。」
さすがなぎなぎなぎら
俺の思考を完全に読んでいる…(たぶん)
[ありがとうございます。このスカーフをタライに。]
「おっけぇ。」
ーーー
扉を開けると、からんからんと音が鳴る。
いつも聴こえる元気ないらっしゃいませが無い。
なにやら端の方が騒がしいな。
『ッお客さん落ち着いて!!深呼吸しましょう!!ほらッ』
〈うるさい!!!!俺が落ち着いてねえって言いてえのか!!あぁ”?!〉
…落ち着いてなさすぎて逆におもろい
これより奏斗の方が怖い。
……雲雀は立場上手出せないし俺がやるしかないかぁ。
あ、殺さないよ?
ゆっくりと足を進めて雲雀達との距離を縮める。
すると、雲雀が慌てて『っせら、!待っ』なんて言った。そんな、俺急に殴ったりしないよぉ。
〈ッんだ、テメェ!俺の事舐めてんのか!〉
「ストップ、これ以上言うこと聞かないならもっと強く握るけど。」
五月蝿い老害じいさんの手にぎゅう、と普通の人間が耐えられるか耐えられないぐらいの力を込めてみる
〈ッいッてぇ!!!わかった、!わかった!お代も置いていく!もうこの店には来ない!!だから手を離せ!!〉
「…ん?」
〈離して下さい!!!〉
「いいよん。」
手を離したと同時におじさんが大急ぎで店を出ていく。
「あ、ねえ雲雀お代貰ってない」
『警察呼んだべ、大丈夫。てかセラお、ありがとうだけどどうしたん。』
「コーヒー飲みに来たついでに凪ちゃんがこれ渡してって。」
「…あ!!!俺のスカーフ!!これ、奏斗に貰った奴やから大事にしとったんにいつの間にか消えてたんよ!」
消えた、って言うか失くしたんでしょ
って言ってもぎゃーぎゃー言われるだけだから言わないけどね。
『そうなんだ、凪ちゃんが見つけてくれてよかったね。』
「ッおう、!ッあ、すまんコーヒーやったっけ。いつものでええか?」
『うん、ありがとぉ。』
カフェにいつもの空気が戻る。
「あ、ッ、!今日はカフェもう閉めるからそれまでゆっくりしとって!!締め作業すんだら一緒にランドリー行こか!」
『おっけー、大変だったら手伝うね。』
雲雀が手を振り、レジに向かって行く
楽しみだなぁ。
コメント
1件
おお、読んだ読んだ!「ランドリーで試食会」ってフレーズから始まるほのぼの日常かと思いきや、いきなり怒鳴り散らすクソ客をセラ夫がひょうひょうと制圧する流れ、メリハリ効いててめっちゃ好き。あの「♡♡♡ないよ?」の前置きが逆に笑えるわ。それでいて凪ちゃんからのスカーフ届けて、雲雀との距離感も自然で、気づいたら「カフェの空気が戻った」って一文にじわっとくるんだよな。1話でキャラの立ち位置と緩急のリズムを見せきってるの、上手いなあと思った。続きが気になる!