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JACK KINGSLAVE
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「…」
小鳥は囀り、信号機は呑気な音を奏でいる。
そんな日常の裏には今日も今日とて蠢く闇が潜む。
ドドドッ!!
「おい!こっちだ!」
ある夜、発砲音の様な音が聞こえたと言う事件が起こった。
その道ながらには、まるで四角い物を腎力で押し潰したかの様な不気味な四角い穴がある。
「おいっ!大丈夫か!?」
先を言った仲間たちは皆、額、心の臓に四角い穴を作りながら死んでいた。
「な…何があったんだ」
結局その事件の犯人(?)は捕まえられず、事件か事故かどうかも知らずのまま時効となった。
10年後
「ん…またニキビ増えた」
鏡の前でオレンジ色の髪をした女が言う。
名は「鬼道城子」と言う。成績は平々凡々。これと言った特技もない。顔もいまひとつ。コレが彼女だ。
「いってきま〜す」
靴を履き、歩いて行く。
授業中
(ハァ…)
心の中でため息をつく。
彼女は自身に呆れていた。
夢を目指そうと思い立つこともなく、歴史に名を刻もうとも無く…コレといって目標がないのだ。
いつからこうなったのか。
考えの余地もない。
放課後
今日もほぼ無心な1日を過ごして、帰る。
「…ハァ…」
この頃は外が暗くなるのが早い。5時だと言うのにもう空が橙から黒に変わろうとしている。
「…ん?」
何故か、空き家の筈の家から話し声が聞こえてくる。
「おかしいな…」
興味本位で話を聞いてみる。
立ち止まっているだけなら見つからないだろう。
「…」
話し声の内容が聞こえてきた。
「最近多くなってきたよな…」
どうやら男二人で話し合っているようだ 。
「多くなってきたって?」
「そらお前…異能保持者だろ。」
(イノウ…?)
「確かにな…原因も分かっていないんだし」
その時、野太い声が聞こえる
「おい!!何を話している!」
「やべっ!?」
上司か誰かなのか?いや、そんな筈はない。ここは明らかに空き家だ。
「誰かに聞かれたらどうするんだ!」
…え?
(マズイ…聞いてしまったぞ?いやまぁ…バレなきゃ犯罪じゃないので。)
暴論である。
走って帰って行く。
「…?」
上司の様な男が首を傾げる
家に無事帰る。
家に帰ると安堵感で溢れる。
そしてちょっぴりの罪悪感。
母もおかえりも帰さず、自分の部屋に入る。
彼女を襲ったのは不安か?それかまたも無心か?
「…!」
人生に物語を与える理由となった1日、それは…
妙な喜楽だった
コメント
1件
読み終わりました…🌙 日常の裏に潜む闇、不気味な四角い穴の事件、そして10年後の「異能保持者」ってワード。一気に掴まれました。特に自己評価低めな鬼道城子さんが、空き家で聞いてしまった会話から人生に「物語」が生まれそうな気配がして、続きがすごく気になります。「妙な喜楽だった」という一文が、どう響いてくるのか…楽しみにしてます🖤