「ガチャ」
ドアは小賢しく面倒臭い迷宮に反してすんなりと開きそう。
にしても、なかなかにめんどくさかったぜ….。ま、あとは結界壊したら良いから楽勝!!
とか考えながら開けてたら急にナイフが飛んできた。
「ってうわ!?あっぶねぇー!!」
「お嬢様、大丈夫ですか!?(半開きのドアをばーんと開け)誰ですか!?名乗りなさい!!!」
「いや大丈夫だし…」
え、名乗らせるの君?とか思ってるとそこにいた[灯籠に座っている]二人の和風ショタが話始めた。
「ちぇっ、当たんなかったか。残念。」
「ばーつー?その人達は僕が遊ぶって言ったでしょー?」
「だって僕は罪以外要らないから。馬鹿みたいな人間も、誰も、罪さえいれば良いから。」
うわぁ….ヤンデレ(愛が重い)系の人じゃん。
それもルズより度を越しているタイプのヤンデレだぁ…
「貴方達が私達に害を仇なす存在ならば此処で消してしまいますが──よろしいですか?」
「んー。そもそも無理だよね?僕達妖怪だから消えてるんだよ?だよねっ?ば~つ?」
「ま、そうだね。[ひょっと灯籠から降りて]だからあんたが消えてよ。」
「良いでしょう…貴方達を、この世というこの世から消してあげましょう!!!!」
そうルズが言い放つと「罰」と呼ばれている少年が魔法を唱え始めた。
「雹の神よ──我に力を与え給え。雹降らし[ヒョウフラシ]」
そう言うと雹が降ってきた。
「ひゃわっ!?じッ、地味に痛い…[避けつつ]ですがその程度なら私の方が上ですよ!!」
ルズの魔力が右腕に集まり、巨大なハンマー[詳しくはルズの身長ぐらい]が出現した。
「うおらッ!!!![ハンマーを「罰」に当てようとする]」
「あんた、もしかして馬鹿?[くすりと笑い、取り出したナイフでルズを刺そうとする]」
あれってナイフ──いや、感電してるナイフじゃん!!!
[戸秋が空に向かって大声で叫ぶ]
「止まれッ!!!!罪ッ!!!!」
その瞬間、罰という少年の動きが止まった。
否『止められた』という表現が正しい。
戦いを見ていた罪という少年は目を丸くし、何か面白い物を見つけたように、ニヤリと笑った。
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