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私はタイムリープで38年前の過去に辿り着いた。【炎の秘密】を解くために私は行動する。皆んなが待ってる。その意思を継ぐ。
「まずは図書館の場所を聞かないと」
図書館には色んな事が記されている。その中で炎の秘密を解くためにまずは過去の歴史を知らないといけない。でも、私は未来から来たため、図書館の場所を知る由もない。だから人に聞くのが一番だ。
(近くに誰かいないかな?)
辺りを見回すと、大学生?くらいの男性がベンチで本を読んでいた。あの人に聞いてみよう!
「すいません、図書館の場所を教えていただけませんか?」
「ああ、図書館ですか。それなら向かいの曲がり角を曲がってそして右にー」
男性が優しく教えてくれたから私はすぐに呑み込めた。
「ありがとうございます」
「いえいえ、お礼なんていらないですよ」
これで過去の歴史が知れる。この人に感謝だ。私は男性が教えてくれた通りに道を辿る。
「あ、あった」
図書館の名前は『霧宮図書館』。ここは霧宮と言う市らしい。
図書館は人が少なく、数えれるくらいしか居なかった。
(歴史コーナーはどこだろう)
図書館は広く、色んなコーナーが並んでいた。
歴史コーナーは人気がないから奥の方にあるのだろう。ただ、広すぎて探すのに手間取った。
8分ほどして、歴史コーナーは見つかった。地域についての歴史がずらーっと並んでいてどれを見れば悩むくらいだ。
「んん?【過去の歴史】ってなんだろう?」
過去の歴史としては薄過ぎる本に違和感を覚えた。過去の歴史なんて分厚く記すはずなのに薄いだなんておかしい。私はその本を手に取った。
〈1947年、東京都渋谷区に『渋谷ビル』が建設された。人々がそれを見ようと渋谷区に集まる大事件が起きた。そのせいで密集した人が人に踏まれる事も起きた。〉
「昔は渋谷って言うところがあったんだ。初耳だなぁ〜」
一つ一つに私は感想を応える。知らない事ばっかりで楽しくなってしまう。
(はっ!いけない、いけない。私は皆んなを救うために過去に来たんだから楽しんでるんじゃない!)
今、私が行動をしている時も皆んなは炎と戦っている。私もそれと戦わなければならない。
「あれ?破れてる」
何ページかに到達すると、ページが破れていた。そこだけじゃなくて、そっからずっとページが破れている。
「嘘!?これじゃあ炎の秘密が分からない。」
2053年に突然現れた炎が過去に出ていたと予測したからこの本を読んでいたのに……!
(この破れたページの中に炎事件が出ていたら読めなくなる!)
私は混乱した。これを読めば炎の秘密が分かるかもと思った。でも現実はそうはいかないって改めて思い知らされた。
「どうか、破れてませんように」