き 「 カタナってどんな見た目なんや? 」
今、ぺいんとの武器である カタナ とやらを探しているのだが皆形が分からなくて探せていない。
ぺ 「 んとね、こんな感じ? 」
ぺいんとは光の能力で壁に和風の剣を映し出した。
ら 「 剣と何が違うの…? 」
ぺいんとは少し考えてから口を開いた。
ぺ 「 んー、片方しか切れないけど切れ味が凄いとか? 」
ようわからん。まぁ探すか…
ら 「これは… 」
皆が探している所より少し奥の方に埃を被った古そうな剣を見つけた。
山吹色の鞘に黒と白のラインが入っていて、何より特徴的なのはストラップの様に白い羽根と黒い羽根がくっついている事だ。
何故かこの剣が凄く懐かしくて、その理由を思い出そうとすると頭を締め付けられるような痛みが走る。
ら 「 ん゙ーッツ… 」
剣を鞘から抜けない…
カタナかどうか確認したかったんだけど…
ぺいんとにカタナなのか聞いてみるか…
ら 「 ぺんちゃん、これってカタナ…? 」
ぺ 「 ッッツ!?何でこれを!?どこにあったの!? 」
ぺいんとは凄く驚いたようで、大声で色々言ってくる。
ら 「 うっさ… 」
ぺ 「 あ、ごめん… 」
ら 「 それ鞘から抜けなかっt… 」
そう言いかけた瞬間、先程の白い羽根と黒い羽根が宙に浮き、アニメの変身シーンのように ボンッ! と音と煙をたてて白髪と黒髪の青年が現れた。
ら 「 は…?え…、? 」
その青年2人はどちらも容姿はぺいんととほぼ同じだが、黒髪の方が髪の分け方が真逆で赤眼だし、2人ともそれぞれの髪色と同じ色の羽を生やしている。
まるで天使のようだ。
白髪の方はタレ目で穏やかな雰囲気、黒髪の方はツリ目で少々怖そうな雰囲気がある。
「 ♯¿。ェ&℃ℵニ∑₪¿✤¡仝ダ!? 」
「⊆∌♪ペ¡仝¡¡ン&₪&¿ℵタ℃ョ〜? 」
ぺ 「∑₪リℵ¿^ノ!?⊇。∌ℵハ&^∑✤テ! 」
コ 「 これ、どういう状況…? 」
ら 「 なんか急にこの2人が出てきて、今までどこに行ってたんだ、って揉めてる… 」
聞いた事無いはずの言語なのに、何を言ってるか何故かわかる。
き 「 何言うとるか分かるんか…? 」
ら 「 自分でもなんでか分からないけど、分かる… 」
ぺ 「 ☴¸&♬ℵ✤∑。^“♪&¡¡仝∌✧?」
「「 ⊆♯∑」」
そう声を合わせた2人は、何かブツブツと短く唱えた。
ぺ 「 えーっと、こちらはですね… 」
「 ホワイトぺいんと、天使族だよ〜 」
「 ダークぺいんと、一応天使族だ。 」
き 「 随分と安直な名前やな… 」
コ 「 ……僕はもう突っ込まないよ… 」
天使…?本当に存在したんだ…
ら 「 俺はらっだぁ、よろしくね 」
だ 「 は?何言ってんだお前 」
ほ 「 急によそよそしいじゃない? 」
ら 「 え? 」
何を言ってるんだ…?
この2人の事、俺は知らな―――
ら 「 い゙っ… 」
急に激しい頭痛がする。頭を締め付けられるような、そんな痛みだ。
なんなんだよさっきから…
レ 「 らっだぁ、大丈夫? 」
ら 「 うん、大丈夫… 」
コ 「 とりあえずお目当ての物は見つかったって事でいいかな? 」
ぺ 「 う、うん! 」
なんで急に頭が痛くなったんだ…?
ぺいんと視点
ぺ 「 2人とも急に出てきたらダメでしょ! 」
だ 「 んな事言ったって… 」
ほ 「 何百年ぶりだと思ってるのさ? 」
ぺ 「 それはそうだし、俺も嬉しかったけどさ… 」
ほ 「 僕たちが転生魔法を使わなかったら本当にあそこで死んで終わりだったんだからね? 」
ぺ 「 ごめん…でも、らっだぁを止めるにはあれしか無かったから… 」
だ 「 だとしても、だよ 」
だ 「 てか、そもそもアイツの様子おかしくないか? 」
ほ 「 まるで僕達を忘れていた、かのような… 」
ぺ 「 ……らっだぁはあの時のがトラウマになって、昔の事は忘れちゃってるみたいなんだ… 」
だ 「 勝手に暴走しといて忘れるとか、身勝手なやつだよ、本当 」
ぺ 「 あれはらっだぁの意思じゃないだろ! 」
だ 「 だとしてもお前がアイツに殺されたのは本当だろう! 」
だ 「 だから魔獣を手懐けるなんて反対だったんだ! 」
ぺ 「 ふざけんなよ!言い過ぎだ! 」
ほ 「 周りに隠すんじゃなかったの?随分と静かに喋ってるみたいだけど。 」
ぺ 「 あ…… 」
だ 「 チッ… 」
ほ 「 随分と長いお着替えだこと…? 」
ぺ 「 あ、やば、みんな待ってるんだった 」
だ 「 行くぞ、のろま 」
ぺ 「 のろまじゃないし! 」
ぺ 「 みんな、お待たせー! 」
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