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《私はローゼ・グレース。本名はロザリア・ミルキィローズ。初恋の人に会う為に、男装して学園生活を送っていた。これは私が幸せになるまでの物語…》〜ハーツラビュル寮 談話室〜
ケイト「ねぇ!リドルくんの婚約者ちゃんが編入してくるって本当⁈」
エース、デュース、グリム「え⁈」
リドル「…ああ。一応仮の婚約者だ」
エース「え、寮長婚約者いたんスか⁈」
デュース「しかも編入⁈」
リドル「ああ。約数日後に来る」
トレイ「そうか。しかし、仮ってどういう事なんだ?リドル」
リドル「…実は彼女と婚約を検討しようと考えているんだ」
皆「え、え〜⁈」
ケイト「なんで、なんで⁈前に写真見たけど、いい子そうだったよ⁈」
トレイ「何かあったのか?」
リドル「喧嘩もしてないし、彼女に不満があるわけじゃない。ただ…」
ユウ「ただ?」
リドル「…」
エース「あ!もしかして寮長、他に好きな人いたりして〜」
リドル「!」
エース「え、マジで?」
リドル「…エースの言う通りかもしれない。でも、分からないんだ。最近同じ夢を見て、その夢の女の子が気になって…」
トレイ「女の子?」
ケイト「どんな子なの?」
リドル「…髪色や瞳の色は僕の婚約者、ロザリオに似ている。だが、夢に見た女の子は僕より一回り小さかったんだ。ロザリオは僕と身長は同じくらいなんだ」
デュース「てことは、夢の女の子と寮長の婚約者は別人って事ですか?」
リドル「ああ」
トレイ「そうなのか…。婚約者には話したのか?」
リドル「ああ、話した。その事を理解してくれた」
トレイ「…そうか。それは良かった」
ケイト「ねぇ、ねぇ!このチラシ見て!楽しそうじゃない?」(チラシを見せた)
デュース「えっと、花祭りですか?」
ケイト「そう!麓の街のお祭り!この日、皆で一緒に行かない?」
エース「いいっすね!面白そう!」
デュース「僕も部活ないので、大丈夫です」
トレイ「俺も大丈夫だ」
グリム「俺様も行きたいんだゾ!」
ユウ「僕も行きたいです」
ケイト「リドルくんは?」
リドル「僕は…誘いたい人いるんだ。その人も一緒にいいかい?」
ケイト「もちろん☆」
リドル「ありがとう」
〜ポムフィオーレ寮 ローゼの部屋〜
ローゼ「…ハァ…」(あの日からあまりやる気出ない…。ウィンターホリデーで切り替え出来たと思ったけど、迂闊だったなぁ…)
トントン(扉のノック音)
ローゼ「ん?はぁい(扉を開けた)あら、エペルくん。どうしたの?」
エペル「ローゼクンにお客さん。談話室にいるから」
ローゼ「あ、うん。分かった」(お客さん?誰かと会う予定なかったけど…)
〜ポムフィオーレ寮 談話室〜
ローゼ「リ、リ、リドル先輩⁈ど、ど、ど、どうして⁈」
リドル「急に訪ねてすまない。君にとあるイベントに誘いたくて来たんだ」
ローゼ「イベント?」
リドル「これだ」(チラシを見せた)
ローゼ「花祭り?」
リドル「ああ。君は薔薇が好きだろ?きっと他の花も好きだと思ってね。僕自身も君と行ってみたいと思ったんだ。…どうかな?」
ローゼ「!…是非行きます!」
リドル「分かった。ケイト達にもそう伝えるよ。この日に校門で待ち合わせの予定だ。時間は後で連絡するよ」
ローゼ「分かりました」
リドル「では、失礼するよ」
ローゼ「はい。…あの!」
リドル「?」(振り返った)
ローゼ「…た、楽しみにしてます!」
リドル「!ああ」(行った)
ローゼ「…ふぅ…(お祭り、か…。2人きりじゃないけど、嬉しい…)当日楽しみだなぁ…」
ー当日ー
〜校門前〜
ローゼ「!リドル先輩!」(走ってる)
リドル「!ローゼ」
ローゼ「ハァ、ハァ…遅刻ですか⁈」
リドル(腕時計を見た)「いや、15分前だ。大丈夫」
ローゼ「良かった〜…。あれ?リドル先輩は何分前からここに?」
リドル「!じ、実は僕、友達と出かけるとか初めてで、その…楽しみ過ぎて少し早めに来てしまったんだ…///」
ローゼ「!…ぷっあははは!そうでしたか。なんか、先輩可愛い」
リドル「可愛いって僕は男だよ」
ローゼ「男でも可愛いはあるんですよ。まぁ、怒られる方が多いですけど」
リドル「そうかい」
エース「おーい、寮長!」
デュース「早いですね。流石です!」
ケイト「あ、ローゼちゃん!そっか、リドルくんの誘いたかった人ってローゼちゃんなんだ」
ローゼ「え?聞いてないんですか?」
トレイ「ああ。リドルからは誘いたい人がいる事と誘いたい人からOKを貰えた事しか聞いてないんだ」
ローゼ「え?」(リドルを見た)
リドル「…コホン。君達なら揶揄いそうだから、ローゼを思って伏せておいたんだ。…なんだい、君達ニヤニヤして」
ケイト「いや〜?」
トレイ「なんか微笑ましいなって思って」
グリム「ふな〜!早くお祭り行くんだゾ!」
ユウ「グリム、落ち着いて」
ローゼ「もうすぐバス来るから。あ、ほら来た。乗りましょう」
リドル「ああ」
皆バスに乗って街に行った
〜賢者の島 街〜
ローゼ「わ〜!凄い賑わってますね」
リドル「そうだね」
デュース「花がたくさんあるな」
トレイ「花祭りだからだろう。色んな花があるな」
グリム「お!美味そうなものもあるゾ!」
ケイト「よく見ると花の形してる!マジカメ映えしそう」
エース「ふはっ、先輩らしい。行動はどうするんすか?」
ケイト「そう言えば決めってなかったなぁ。単に面白そうって思って勢いで誘っちゃったから」
ローゼ「では、街を約一周しながら、お店や屋台に寄ればいいんじゃないですか?」
トレイ「確かにそれはいいな」
ユウ「賛成です」
ローゼ「では、右か左。どちらから行きます?」
皆バラバラで答えた
ローゼ「あらら…💧」
リドル「なら、平等に分けたらどうだい?」
・左から
リドル
ローゼ
トレイ
ユウ
・右から
エース
デュース
ケイト
グリム
ケイト「確かにそれいいね!」
トレイ「んじゃ、後で合流しよう」
デュース「そうですね」
グリム「よし!行くんだゾ!」(行った)
エース「あ、おい!待てって」(追いかけた)
ローゼ「なんか右チーム大変そう」
リドル「そうだね。ケイト、彼らを頼むよ」
ケイト「はい、寮長☆」
〜街 商店街〜
トレイ「色々あって目移りするなぁ」
ローゼ「!あれ見ていいですか?」
リドル「どれだい?」
ローゼ「あの雑貨屋さん。素敵な文房具がありそう」
ユウ(色んな文房具がありそう…)
トレイ「んじゃ、行ってみようか」
ローゼ「はい!」
〜街 文房具屋〜
ローゼ「わぁ、花デザインがたくさん!」
トレイ「どれも素敵だな」
ユウ「迷っちゃう…」
リドル「!ローゼ、これなんてどうだい?」(ボールペンの頭に薔薇が付いてるデザインのペンを見せた)
ローゼ「!素敵です」
リドル「どうぞ」(ローゼに渡した)
ローゼ「ありがとうございます!早速買って来ます!」(レジへ向かった)
トレイ「…買ってあげなくて良かったのか?」
リドル「ローゼが困るかもしれない。それに、ローゼの笑顔が見れるだけで充分だよ」
トレイ「…そうか」
ローゼ「買って来ました!」
トレイ「良い土産になったな」
ローゼ「はい!あれ?監督生さんは?」
ユウ(悩んでる)
トレイ「監督生は悩み中だな」
ローゼ「なら(デイジーの花が刺繍されてるハンカチを手に取り、見せた)これなら使うし、素敵じゃない?お値段もいいし、お祭り限定みたいよ?」
ユウ「…か、買います!」
ローゼ「はい」(渡した)
ユウ(受け取った)「行ってきます!」(レジへ向かった)
トレイ「…そう言えば、リドルは良いのか?」
リドル「僕はいいよ。僕はもっと他のお店を見てみたい」
トレイ「そうか」
ローゼ「…」
ユウ「ただいま戻りました」
トレイ「おかえり。お、そろそろお昼だし、どこかでお昼を食べようか」
ローゼ「そうですね」
リドル「!あそこはどうだい?」(とあるレストランを指差した)
ユウ「良いですね!」
トレイ「じゃあ、そこでお昼にするか」
ローゼ「はーい」
〜街 とあるレストラン〜
定員「いらっしゃいませ〜。4名様でしょうか?」
トレイ「はい」
定員「では、こちらへどうぞ」(4人席に案内された)
リドルはローゼの隣、トレイはユウの隣に座った
リドル「ローゼは何にするんだい?」
ローゼ「僕は…カルボナーラにします」
トレイ「俺はハンバーグかな」
リドル「僕はオムライスにするよ。監督生は?」
ユウ「ナポリタンで」
トレイ「分かった。今注文するよ」
注文して皆に料理が行き渡り、食べ始めた
トレイ「!ローゼは食べ方綺麗だな」
ローゼ「そう、ですか?」
ユウ「貴族の人みたい」
ローゼ「…貴族の人、か…」
リドル「ローゼ?」
ローゼ「なんでもないです。あと僕は一時期食事マナーを習っていたので、それで綺麗に見えたんじゃないですか?」
トレイ「ふむ、そうか。そうかもな」
ローゼ「はい。あははは」
リドル「…」
皆食べ終わり、再び街を散策し始めた
〜街 商店街〜
リドル「!少しあのお店の中、見ていいかい?」
トレイ「ああ」
リドルは行った
トレイ(確かあのお店は…)
ローゼ「クレープ、人数分買ってきました。あれ?リドル先輩は?」
トレイ「少しお店に入った。すぐ戻る」
ローゼ「そうですか。あ、見てください!おまけで1つのクレープに花の形のクッキーを付けてもらいました」
トレイ「おお、そうか」
ユウ「まさしく花祭りにピッタリ」
ローゼ「だね!」
リドル「すまない!遅くなって」
ローゼ「大丈夫ですよ。はい、リドル先輩の分」(クレープを渡した)
リドル(受け取った)「ありがとう」
トレイ「んじゃ、食べ歩きながら街を散策するか」
ローゼ「はい!」(リドル先輩、あのお店で何を買ったんだろう…?)
皆クレープを食べ終わり、街の大きな広場に着いた
〜街 大きな広場〜
リドル「大きな広場だね」
トレイ「恐らくここが街の中心のようだな」
小さい男の子が近付いて来た。その手にはたくさんのいろんな花の花冠が入ってる籠🧺
ローゼ「ん?どうしたの?」(目線を合わせてしゃがんだ)
小さい男の子は何も言わずにピンクの薔薇の花冠をローゼに被せた
ローゼ「わぁ✨いいの?」
小さい男の子は頷いた
リドル「では、僕も花冠を頂こうかな」(目線を合わせてしゃがんだ)
トレイ「俺も」(同じく)
ユウ「いいかな?」(同じく)
小さい男の子は頷き、リドルには赤薔薇の花冠、トレイにはカスミソウの花冠、ユウはブルースターの花冠を被せてもらった。小さい男の子は手を振り去った
ローゼ「ありがとう〜」(手を振り返した)
トレイ「もしかしたら花祭りの伝統かもしれないな」
ローゼ「そうですね」
リドル「とても似合っているよ、ローゼ」
ローゼ「ありがとうございます。リドル先輩も似合ってますよ。もちろんトレイ先輩も監督生さんも」
トレイ「ありがとう。なんだか照れるなぁ」
ユウ「ありがとう」
街の人達は音楽に合わせて踊り始めた
ローゼ「リドル先輩」(リドルの手を引っ張り、広場の中心へ行った)
リドル「え、ローゼ⁈」
ローゼ「一緒に踊りましょう!」
リドル「!…ああ!」
リドルとローゼは街の人達と一緒に踊り始めた
トレイ「ははっ、ローゼやるなぁ。俺達も行くか」
ユウ「はい!」
数分後、踊り終わって街の人達と一緒に皆で拍手した
ローゼ「楽しかったですね」
リドル「そうだね。こういうのは初めてだったから良い経験になったよ」
トレイ「確かにあまりない事だもんな」
ユウ「楽しかったです!」
ローゼ「ふふっ、ダンス誘って良かったです」
???「あれ?リドルくん?」
ローゼ「ビクッ」
リドル「え、ロザリオ⁈」
ロザリオ「こんな所で会えるなんて偶然!どうしたの?」
リドル「実はこのお祭りに行かないかと誘われてね。あ、紹介がまだだったね。彼女は、」
ロザリオ「ナイトレイブンカレッジの編入生として入学するロザリオ・ミルキィローズと申します。以後お見知りおきを」
トレイ「そうか、君が。俺はトレイ・クローバーだ」
ユウ「監督生のユウです」
ロザリオ「よろしくお願いします。あら?そちらは?」
リドル「彼も学友で後輩だ」
ローゼ「…ローゼ、グ、グレース、です…」
ロザリオ「!…もしかして、ロザリア?」
皆「え?」
ローゼ「な、何を言ってるんですか?人違いですよ」
ロザリオ「私の愛する妹を見間違いするもんですか!その魔法道具のピンを外してご覧なさい!」
ローゼ「ッ!嫌だ!」
ロザリオ「外しなさい!」(ローゼの薔薇のピンを無理矢理外そうとしている)
ローゼ「嫌だ!離して!」(抵抗してる)
リドル「ロザリオやめるんだ!無理矢理は良くない!」
ロザリオが手を離した拍子にローゼの薔薇のピンが外れてローゼの本来の姿になった
リドル「!」
トレイ「ローゼ、その姿は…」
ユウ「そっくり…」
ロザリオ「やっぱりロザリアね。どうして…」
ローゼ「どうして…?そんなこと言ったってお姉様には分からないよ!」(どこかへ走り去った)
ロザリオ「ッ!ロザリア!(手を伸ばして止めようとしたが、ダメだった)ロザリア…」
ケイト「リドルくん!」
リドル「ケイト!エース、デュース、グリムも」
デュース「さっき誰か走り去りましたよね?」
エース「あれってローゼなんスか?」
リドル「ああ」
ケイト「え⁈ローゼちゃんあんなに髪長くなかったはずだよ。なんで、急に」
リドル「恐らく(ローゼが落とした薔薇のピンを拾った)このピンが魔法道具としてローゼの姿を偽ったんだ」
トレイ「何のために…」
ロザリオ「軽く私が説明します」
ロザリオは約9年前に妹であるロザリアが家出した事を話した
デュース「そんな事があったのか」
エース「てことは、ローゼは見つからないようにそのピンで9年間隠れてたんだ」
ロザリオ「はい。理由は分からず…。手紙には“ここにはいられない。一生戻らない。さよなら”と…」
グリム「ふな〜、分からないんだゾ〜」
ロザリオ「私も分からないんです。昔は姉妹仲良くしていたんですが、まさかあの子が急に家出をするなんて…」
ケイト「心当たりとかないの?」
ロザリオ「正直ありません」
ユウ「もしかして…。その9年前って何がありましたか?」
ロザリオ「え?9年前?」
トレイ「!そうか。9年前にいなくなったなら、いなくなる前に何かの出来事で家出をしたんじゃないか?」
ロザリオ「9年前…。確かリドルくんと婚約したところでしょうか?それ以外は特に…」
エース「いや、それっしょ」
ロザリオ「え?」
エース「だって、ローゼあからさまにうちの寮長好きだったし」
デュース「確かに凄く仲良いな!」
エース「お前は…💧」
ケイト「エースちゃんの意見に賛成!それにもしかしたらローゼちゃんの初恋かもしれないし」
トレイ「それは分からないが、もしローゼがリドルの事を好きだとしたら、ロザリオに取られて相当ショックだったかもしれないな」
ロザリオ「そんな…早く探して誤解を解かないと」
グリム「誤解?どういう事なんだゾ?」
ロザリオ「…リドルくん…」
リドル「良いよ。僕は先に探してくる」(行った)
ケイト「それで誤解ってどういう事?」
ロザリオ「実は…リドルくんの初恋ってロザリアなの」
デュース「え⁈」
エース「てことは…」
トレイ「ローゼがリドルの初恋なのか⁈」
ロザリオ「うん。あれは今年のウィンターホリデーで久しぶりに話をした時…」
{ロザリオの回想}
〜ロザリオのお屋敷 薔薇の庭園〜
ロザリオ「久しぶり、リドルくん」
リドル「久しぶり、ロザリオ」
ロザリオ「今日は気分転換にうちの薔薇の庭園でお茶しましょ」
リドル「ああ。…」(薔薇を眺めた)
ロザリオ「どうしたの?」
リドル「昔、ここに来た事があるんだ。多分君と一緒に」
ロザリオ「え?私、ここを案内した事がないよ」
リドル「え?んじゃあ、誰が…?」
ロザリオ「まさか…ロザリア?」
リドル「ロザリア?誰だいその子は」
ロザリオ「ロザリアは妹なの。私にそっくりの」
リドル「!もしかして、凄く薔薇が好きかい?」
ロザリオ「ええ。私より薔薇が好きで詳しくて、どうしたの?」
リドル(頭を抱えてる)「そんな…。ロザリアは今どこに⁈」
ロザリオ「…」
{回想終了}
ロザリオ「その後、リドルくんが落ち着いた時にロザリアが家出して行方不明と教えたわ」
トレイ「そうか…」
ケイト「でも、どうして頭を抱えたの?」
ロザリオ「恐らく私とロザリアを間違えたことにショックを受けたのでしょう。彼は教えてくれました。夢の中の少女を私と間違えたと」
エース「じゃあ、寮長はローゼと婚約してしばらく喜んでいたけど、勘違いで姉であるアンタと婚約しちゃったって事?」
ロザリオ「そうだね。ロザリア自身、名前を教えなかったみたいだし」
ケイト「じゃあ尚更、誤解を解かないとね」
ロザリオ「うん…」
〜街 路地裏〜
ローゼ「…もう、嫌…」(なんでこうなるの?私の幸せは認められないの…?)
不良A「おや?こんな所にお嬢ちゃん1人か?」
ローゼ「ッ!誰⁈」
不良B「おー、良さそうな女じゃねぇか」
ローゼ「い、嫌…」
不良A「なぁ、お嬢ちゃん。俺達と遊ぼうぜ」(ローゼへ手を伸ばした)
ローゼ(嫌…誰か助けて…!)
リドル「僕の婚約者から離れろ」
ローゼ「ッ!(声がした方を振り返った)リドル、先輩…」
不良A「あ”ぁ?」
不良B「やんのか?テメェ」
リドル「その薄汚い手を彼女から離せ」
不良A「はっ!舐めんなよ!このチビが!」(リドルに襲いかかった)
ローゼ「リドル先輩!」
リドル「はっ!」(魔法で一網打尽にした)
ドスン(不良Aが倒された音)
ローゼ「え…」(凄い…)
不良B「チッ!この野郎、よくも!(殴りかかったが、同じように魔法で一網打尽にした)うわ〜!!」
ドスン(不良B が倒された音)
ローゼ(唖然としてる)
リドル「ローゼ!(ローゼに駆け寄った)大丈夫かい?怪我は?」
ローゼ「だ、大丈夫、です…」(涙がゆっくり溢れてきた)
リドル「え、え⁈どこか痛いのかい?大丈、え?」(急にローゼが抱きしめてきた)
ローゼ「怖かった…本当に怖かった…グスッ…」
リドル「!…(優しくローゼを抱きしめた)もう大丈夫だよ。さぁ、皆のところへ戻ろう」
ローゼ「…はい」
〜街 大きな広場〜
リドルとローゼが戻ってきた
エース「あ、寮長!」
グリム「戻って来たんだゾ!」
ユウ「良かった…」
ロザリオ「ロザリア…ロザリア!」(ローゼに駆け寄った)
ローゼ「…お姉様…」
ロザリオ(駆け寄った勢いでローゼを抱きしめた)
ローゼ「⁈」
ロザリオ「ごめんなさい、本当にごめんなさい!貴女が傷ついた事を知らなくて、お姉ちゃんとして何もしてあげなくてごめんなさい!」
ローゼ「!…お姉様…」
デュース「それに誤解があったみたいだぞ」
ローゼ「え?誤解?」
ロザリオは妹であるローゼに傷つけた事、リドルは初恋の相手と婚約者を勘違いした事を正式に謝罪し、誤解を解いた
ローゼ「え、そうなんですか⁈」
トレイ「そうみたいだぞ。な?リドル」
リドル「…(ローゼの前で跪いた)ローゼ、いやロザリア」
ローゼ「は、はい」
リドル「こんな形で悪いと思ってる。けど、君を心から愛してる。初めて会った時から。だから…(手を差し伸べた)結婚前提でお付き合いください」
ローゼ「!…そのお気持ちはありがたいですが…」
ロザリオ「!ロザリア。心配する事ないわ。私とリドルくんは友人。家の事は私に任せて。貴女はリドルくんの手を取るかどうか自分の意思で決めなさい」
ローゼ「!…(頷き、リドルの手を取った)私も好きです、リドル先輩。初めて会って話しかけてくれた時から私の初恋です。これからもよろしくお願いします」(涙目になってる)
リドル「ああ。絶対に君を大切にする」
皆「おめでとう!!」
ローゼ「そ、そう言えば、人前でしたね///」
リドル「そ、そうだったね///」
ロザリオ「ふふっ、良かったね。リドルくん、ロザリア」
夜になり、花火がたくさん上がった
〜賢者の島 海岸〜
ユウ「綺麗…」
ローゼ「そうだね…」
リドル「ローゼ」
ローゼ「はい?」
リドル(ローゼの後ろに周り、3つの赤い薔薇の飾りがついてるネックレスをローゼに付けてあげた)
ローゼ「!これって…」
リドル「ああ、僕から気持ちだ。受け取って欲しい」
ローゼ「嬉しい…。ありがとうございます」
《この後、私はリドル先輩にこっそり頬に口付けをし、無事に初恋が実る事が出来た。そして、私は好きな人と結ばれ、幸せになりました》
〜the end〜
【あとがき】
最後の薔薇のネックレスには意味があります。意味はこちら
赤い薔薇の花言葉→愛情、情熱、美
3つの赤い薔薇の飾り=3本の赤い薔薇→愛してます、告白
他の花言葉にも素敵なものがあるので是非調べてみてください