テラーノベル
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黄 わたしのアール 曲パロ
高校の屋上。
靴を脱ごうとしかけたとき、先客がたっていた。ピアスをつけた子だった。
『なぁ、やめん?』
口をついてでただけだった。誰かも知らないしどうでもいい。でもなぜだか先を越されるのはムカついた。
ピアスの子は語った。
「あの子は運命の人やったんよ。どうしても愛されたかった。」
ふざけんといてほしい。そんなことくらいでおらの先を越そうだなんて、、
『欲しいものが手に入らないだけなん?奪われたことも無いのに?』
「ッ、!」
「話したら楽になったよ。」
そう言って彼は消えてった。
さぁ、今日こそはと思い昨日と同じように靴を脱ぎかけるとそこには黄色い目の子が立っていた。
どうでもいいはずなのにまた声をかけた。
その子は言った
「クラスで居場所がないんよ。無視されるし、もの隠されたり奪われたり。もういやや。」
そんなことで俺の先を越そうとするん?ふざけんといて欲しい。
『そんなこと言ったって家では愛されてるんでしょ?暖かいご飯もあって暖かい寝床もあってお風呂だって自由に入れるんやろ?』
「ん、そうやね。お腹すいたから帰るわ」
あれから何人も同じように声をかけた。みんな色々なことを言っていたが最後には消えてった。
俺自身のつらさは誰にも言えない。
でも今日は会ったんだ。似たような悩みを持った子。黄色い髪の子だった。
「家に帰る度に増えるこのアザを消し去ってしまいたいんよ。そのために来た。」
聞く気もなかったし、どうでもよかった。でもまたポロッと出てしまった。
『居なくなったらあかんよ。』
あ、あかん、、この子だけは止められへん。俺には止める資格なんてない。
『お願いここからは消えて』
「ッ、」
「わかったよ。じゃあ今日はやめておく」
ああ、良かった。
今日は誰もいない。おれひとりだけ。
誰にも邪魔されへん、、、邪魔してくれへん。
『よし。』
ピアスを取って、黄色い髪をなびかせて、黄色い瞳にこれ以上何も映さぬよう伏せて、、、
今から飛びます。
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