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咲月さんに担がれ如月さんの部屋に連れてこられた。部屋に着くなり私をベッドへと投げる。
「あの人なんであんなに口が悪いの!?それに如月さんだっていつも嫌なこと言うくせにあの人の前では優しいこと言って……。」
「それは麗亜様のお家の方が、如月家よりも上流だからだ。お前に口が悪いのはお前に足りないものが多すぎるからだ。且功様も麗亜様も一流の家の生まれだ。お前みたいな価値のない奴が受け入れてもらえるわけがない。認めてもらえるわけがないんだよ。」
「上流とか身分とかそんなくだらないものになんで拘るのよ。」
「それが全てだからだ。お前は且功様の顔に泥を塗ったんだ。麗亜様がお帰りになったらお前も処分だ。それまでこの部屋にいろ。」
吐き捨てるようにそう言うと咲月さんは部屋を出て行った。外からガチャリと鍵をかけられた音がする。
処分されるって言ったって、もともと如月さんのことも咲月さんもこの家も好きじゃないもん。別にもとの生活に戻ったって何も後悔なんてない。
「こんな家、私から出て行ってやる。」