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「は、はは」
私はこの世界に絶望していた。
生きる意味も、何もかも失った私に出来ることは「死」のみ。
しかしこの時代に死ぬ方法は自分で命を絶つこと以外ほとんどない。ましてやこんな〝平和〟な世界で私を殺してくれる人間などいない。
私は、今学校の屋上にいる。
ここ以外私の行ける場所はない。
両親は事故で死に。
親戚をたらい回しにされた私はバイトして結局安いアパートに住むことになった。
しかしバイトは首になり料金は滞納。
その事がクラスメイトにバレていじめられるように。
どんどんエスカレートし私は左手の指全部と右手の小指と薬指が動かなくなった。
必死に長くしていた髪も今やボロボロになっている。
そして私は屋上にいる。
19:00を回った所で街並みや風景に変化はない。
私は今までの人生を噛み締めて1歩1歩天国に近づく。
「はは、もう終わりか、人生って楽しくないんだな」
約18mほど高低差のある地上を眺め私は黄昏ていた。
「……よし、やるか」
私はそういい体を前に倒す。
体全体がふわりとした感覚に襲われた後地面に落下していく。
「グチャ」
鈍い音と不快な音とともに私死んだ。