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ギリ猫の日だと信じて猫系なお話です。
文章書くのが難しい…。
ねこんとこ
⚠️本人様に関係ない
キャラ崩壊の可能性大
kn視点
人間は嫌いだ。
近づいてくるやつほど、ろくな奴じゃない。
石を投げる。
追い払う。
叩いたり投げたり。
だから、目が合えば睨む。近づかれれば逃げる。
それが野良猫の生き方だって。
ずっと信じてきた。
このマンションの周りは悪くはない縄張りだった。
ゴミ置き場は漁れるし、風をしのげる場所もある。
ましてやあまり人間にあうこともない。
そいつと目が合ったのは、ある日の夕暮れだった。
夕日をバックに俺を見つめてる男。仕事終わりなのか少しくたびれた感じがする。
俺を見ると、立ち止まった。
何をするか分からない。近づいても良いことなんてない。
シャッと身構えると、男はゆっくりしゃがんだ。
「……お腹、すいてる?」
穏やかな声だった。
持ってた袋からなにかを取り出し、地面にそっと置く。
それから後ろへ下がり、マンションの中へ入ってく。
意味がわからなかった。
人間なんて触りたがる生き物だ。
なのに、こいつは触ってこないどころかどこかへ行ってしまった。
しばらく様子を見てから、地面に置かれたなにかに近づく。
スンスンと匂いを嗅ぐ。
食べ物…?
ちょうど腹も減ってたし急いで食べた。
その日から、毎日同じ時間に男は現れた。
「きんさ〜ん!今日も会えたね〜!」
男は俺のことをきんときと呼んだ。
なにか食べ物を食べてる時に思いついたのだとか…。
「今日はこんなことがあって!」
そう言ってよく分からない話を毎日しながら餌を置いてくれる。
別に興味なんてないし、人間だし、何を言っても変わらないだろ。
だが、男は嬉しそうに話す。
無視して食べる。食べ終わればさっと彼の元を去る。
それでも、男の話を聞く時間は少しずつ長くなっていた。
かさっと草のかき分ける音がしたら来た合図。
汗と洗剤と、かすかな餌のにおい。
男の匂いを覚えたのだって毎日来るから必然的だ。
雨の日だった。
朝から空が暗く。夜には強く降り始めた。
濡れるのは嫌いだからいつもは車の下で隠れてる。
なのに、その日は何となくマンション脇の草むらにいた。
別に待っていたわけじゃない、たまたま入る機会を逃しただけだ。
草を踏みしめる音がしてガサっと草から出てみる。
けれど匂いが違かった。
『猫か?』
知らない人間。傘の影が近づく。
『まあいいや、ムカついてるし、』
嫌な気配に走り出す。
追われる。
もっとちゃんと確認するべきだった。
人間なんてどうせ
水たまりを跳ね、道路へ飛び出した。
隣に光が弾けた。
大きな音。
衝撃。
ドンっと音がして地面に叩きつけられる。身体中が痛くて足に力が入らない。雨が冷たい。
視界の端に、見覚えのある靴が止まった。
「……え」
知ってる声。
「きんとき…?!」
抱き上げられる。
反射で爪を立てる。噛もうとしたけど力が出なかった。
男はどんな顔でどんな気持ちなのだろうか。
俺を抱き抱えどこかへ向かっていく。
「怖かったよね。 遅くなってごめん。でも……ちょっと我慢してて」
温かい人の温もり。
「ちゃんと助けるから」
声が、震えていた。
気がつくと消毒の匂いと白い光。
彼のほかにも知らない人間…。
何をするのか抵抗しようとしたけどできなくて、
また目を閉じた。
目を覚ますと、知らない部屋だった。
柔らかい布の上に寝かされていた。
足には包帯があった。
近くに、彼が座っていた。
「……起きたの? 大丈夫?」
目が合うと、ほっとした顔をする。
手が少し伸びて、 途中で止まる。
「…目が覚めたばっかりだもんね。触らない方が良いのかな 」
そっと手を引く。
その日からこの生活が続いた。
時間になると餌や水を置いてくれる。
何日も、そうだった。
彼はそばにいてくれてるけど、変に触ろうとして来ないし。
俺が近づけば、少し笑って、 離れれば、変に追わない。
触られるのは嫌いだ。
なのに。
包帯を外した日。
彼 は玄関を開けて言った。
「もう歩ける…よね!」
外の匂いが流れ込んで部屋の中の彼の匂いが薄まる。
自由だ。
男は少し笑って言った。
「野良だし、外のほうが慣れてるもんね…」
「……いつでも来ていいからね」
そう言ってこっちを見た。
俺は振り返らずに外へ出た。
数日、戻らなかった。
元々、自分の力だけでも生きていける。
元の生活。元の行き方。
それでも、夕暮れになると、あの匂いを思い出す。
ある夜、足が勝手に向いていた。
マンションの前。
歩いてくるのが見えた。
目が合う。
「……きんとき?」
驚いたようにして嬉しそうにしゃがむ。
「もしかして来てくれたの…?」
ゆっくり手を伸ばす。
「……触ってもいいかな、? 」
あの時とおなじ穏やかな声。
俺は一歩、前に出て、
額を、男の指先に押しつけた。
温かい。
そっと撫でられる。
背を頭を撫でられて 体が緩む。
ゴロゴロと喉が鳴る。
人間は嫌いだし 触られるのも嫌いだ。
でも。
こんな生活も別に悪くはないかも。
⚠️野良猫に餌は与えないようにしましょう。あと触らない方がいいです。
そして見てくれてありがとうございます。
まだ猫の日ですよね。そして あまり金ブロ出来てなくて非常に辛いです。永遠とknのターン。
誤字の可能性を秘めまくってます。
コメント
2件
最高でした 😭🫶🏻💗 警戒心つよつよなknさんと適度な距離感で接するbrさんの関係性が良すぎて終始尊かったです 🥹💖