「ルールは簡単です」
「鳴海隊長が『キスしてください』って言うたら僕の勝ち」
「最後まで言わんかったら鳴海隊長の勝ちです」
「はっ、なんだそのルール笑」
「負ける気がせんな」
「ふふ、僕もです」
なんか自信満々だなコイツ。ま、ボクからキスしてくれなんて死んでも言わんが。
「言うじゃないか」
「鳴海隊長こそ」
「後から泣いても知りませんよ?笑」
「誰に向かって言ってんだ」
「おまえこそハンデなくて大丈夫なのか?笑」
「いりませんよ」
「フン、どうだか」
「…あ、でも1個だけ」
「?」
「何されても文句言わんといてくださいね」
「…それってどういう」
グリッ
「んっ…!?♡」
「どうです?世間一般で言う『股ドン』は♡」
「ッ不快に、決まってんだろ…!////」
「えぇ?ほんならこうか」
グリグリッ♡
「う”…っ♡」
「お、感じとる感じとる笑」
「感じてない…っ」
「…素直やないなぁ」
グリッグリッグリッグリッ♡
「ん”、っは、ぁ♡」
「せやけど、これじゃ足りひんやろ?」
やっと膝が離れたかと思えば。
先程まで壁に付かれていた保科の手が、スルリと服の中に侵入してくる。
「!?っちょ」
「感度ええんかな、ココ♡」
あっという間に胸まで這い上がってくる指の感覚がやけにはっきりしていて嫌になる。
だが、次の瞬間にはそんな思考は吹っ飛んでいた。
キュッと胸の突起を摘ままれて、触れられた部分が焼けるように熱く感じる。
「ぅあッ…!?♡」
思わずビクリと反応してしまい、相手のムカつくにやけ顔が目に映った。
「隊長の身体、エロすぎません?」
「初めて触られてこの感度てどうなんですか笑」
「うるさいな…!////」
「もしかして開発されてたりしました?」
「してないわアホッ」
「さよか笑」
今度はギュッと強めに摘ままれ、体中に電流が走るような快感が襲ってくる。
「ひぁ”ッ♡」
「これええなぁ、めっちゃ興奮するわ」
「どこが…ッ♡」
カリカリッ♡
「あ”ぅッ!?♡」
爪を立てて刺激してくるその指が、憎らしくてたまらない。それで感じてしまっている自分はもっとイラつく。
「ちょっと弄るだけで、こんなになるんやもん」
そう言って、主張が大になっているボクのソレをわざとらしく指差した。
「鳴海隊長はやらしいなぁ」
「だ、まれ…////」
「主導権握っとるっていうのもまたゾクゾクするし」
「っこの変態…!////」
「その変態に触られて感じとるんは」
「一体どこの隊長サンなんやろなぁ?笑」
「〜〜〜ッ…////」
「感じてないって言ってるだろ…!////」
「…この減らず口黙らすには、まだかかりそうやなぁ」