テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
MAD gt愛され🔞有り
なんでも許せる人向け
長め、嘔吐表現あり、シリアス、流れはやい
呼び方が解釈不一致注意⚠️
『』→ぐちつぼ
「」→ぐちつぼ以外
ぐちつぼ視点
『おはよーございまーす、、、』
いつからだろうか
出勤するのが少し憂鬱になったのは。
だんだん起きるのも億劫になってなにもせず生きられたらなーって思う。
でもそうはいかずお腹は減るし仕事は溜まるし支払いも溜まる。
結局起きて出勤しなきゃいけないんだ。
そう思うとどうしようもなく気分が落ちる。
なぜだろう。
あれ程まで望んだ警察は対して楽しくなかった?
上手く事件対応ができないことがもどかしい?
まだ犯罪者の意識が抜けない?
どれも違う。俺は人間関係に悩んでいる。
無線に入るけど挨拶はせずにそそくさと車に乗り込んだ。
「おはよーぐっちぃ」
『、おはよ焼きパン』
「どこ行くの?」
『んー、ジム』
「ああなるほど。いってら〜」
そう言って焼きパンは俺の車から離れていく。
わざわざ話しかけなくても良かったのに。
そんな卑屈なことを思う。きっと焼きパンは何も考えていないだろうけど。
犯罪者だったころは俺がいなきゃなんにも出来なくて、俺に着いてくるだけだった。
ろくに人に話しかけれもしなかったのに、警察になった途端仲良い人がどんどん出来て自分と焼きパンのコミュニケーション能力に差を感じた。
もう俺が居なくてもいいんだよね。
人と関わることが苦手な可哀想な俺の事なんてもう気にしなくていいよ。
キュッっとブレーキをかける。
いつの間にかジムに着いていた。
前まで人気のあったジムも今は俺1人。
みんな体を鍛えるためにジムに来ているんじゃない。人とコミュニケーションをとるためにきているんだ。だから俺一人のジムなんてなんの価値もない。
釣り場に警察が集まっているのが答えだ。
上手く馴染めない俺だけがジムにいる。
はぁ、今日はダメかもしれない。全部マイナスの方向に思考が進んでいる。
こうしてメンタルブレイクすることも多くなった。
こんなに苦しんでまで俺が警察にいる理由ってなんだろう。
「絶対に汚職しないって約束して!」
『絶対しねえ!』
「なーんか嘘っぽいんだよなぁ」
りりむさんとカゲツさんと合わせた小指。
汚職はしないと約束を交わす。
今こうして仲良く話している彼も彼女も、一番仲いい人が他にいて、夢中になる人が他にいる。
指切りなんかしたって、どうせ俺の汚職に気づかないくせに。
そんなに俺の事なんて見ていないくせに。
誰かの一番になりたい。
それが、ずっと俺が思っていること。
この思いが俺の足を引っ張っていることも分かっている。
でも、一番じゃないと思われながらするコミュニケーションなんて虚しくなるだけだ。
俺の悪い癖だ。一番じゃなくたって良いのに、話しかけてくれるだけありがたいのに、人の気持ち勝手に憶測して傷つく。
生きにくい性格だ。
「指切ったっ!」
小指が離れていく。
完全に離れて温もりも消えていく。
寂しい。離さないで。
自然と涙が溢れそうになるのを堪えて、繋がれていた小指を握ることしか出来なかった。
寂しさを紛らわしたかった。
『ごめん、急に呼び出して』
「大丈夫よ?どうしたぐっち」
そこにいるのはかつての仲間であるまるん。
今は黄色の服を纏ってライフルを背負っている。
まるんは心を許せる人だ。
それにまるんは以前、俺に好意があった。
だから、好都合だった。
『なんつーか、ホテル行かね?』
「、、、え?」
『頼む、何も聞かないで。』
「分かった。ぐっちが良いなら良いけど、、、」
「えーと、風呂入る?」
『うん。入ろ』
なるべく長くの時間をまるんと過ごしたかった。
2人きりだと、自分が1番になれている気がする。
「一緒、に、入るか、」
『うん。』
「っ、」
戸惑った顔。
もしかして彼女とかいる?俺とホテルにいることがまずい?
嫌だ。俺だけだよね?
『まるんっ!俺の事好きだよね?』
「っ、、、、うん、好きだよ?」
そうだよね、そうだよね。
風呂では昔のことを話した。
昔、一緒のギャングだったこと。
違う町では同僚として活躍していたこと。
全部が楽しい思い出で、煌びやかなのに今の俺と来たら、、、。
いや、考えたくない。今が満たされているのに、わざわざ上手くいかない毎日を思いだすことない。
「そろそろあがろっか」
『うん。』
ベッドの上で重ねた手が、重ねた唇が、一瞬熱くなって離れた途端冷たくなる。
未練がましくキスを強請る。
熱で俺を燻って、離れてもずっと暖かくいれるようにして。
どれだけ冷たい毎日と対峙しても俺が暖かくいれるようにして。
お願いだから、、、俺を一番にして。
「ぐっち、疲れたでしょ。寝よっか?」
『ぅ゙んッ、、♡いっしょ、ッいっしょにねて?♡』
まだ興奮冷めやらぬ体を優しく抱きしめられる。
そのまま安心しきって眠りに落ちた。
久しぶりに、ちゃんと寝た気がした。
外から聞こえる騒音で目が覚めた。
外はすっかり明るくて俺は広いベッドの上で1人だった。
近くの机にはメモが置いてある。
「ギャングの仕事があるから先に行きます。
またいつでも呼んでね!」
ああ、そっか。
まるんには今俺よりも好きな人がいるんだ。
守りたい、大切な時間を過ごしたい人がいるんだ。
俺は一番じゃない。ギャングのみんなが今は一番なんだ。
「また呼んで」そんなの社交辞令にすぎない。
俺なんかいなくてもギャングの仲間がいる。
俺とは違うんだ。
昨晩はあんなに満たされていたのに、こんなに辛い気持ちになるとは思わなかった。
結局、自分の孤独を感じただけだ。
俺の帰る場所ってどこ?
一番に思いつくのは警察なのに、一番行きたくないのも警察だ。
なんで俺ってこんなに生きるのが下手くそなんだろう。
全部、無かったことにしない?
人間関係も一からやり直さない?
こんな街、もう去ろうよ。
こんな馬鹿みたいなこと、終わりにしよう。
なぜか今までの葛藤が嘘のように決意が固まっていく。
警察に、この街にこだわる必要ない。
そう思うと俺の手はスマホに伸びていた。
「もしもし!よろず屋です!」
『、、、ふわっち?』
「?はい、」
『依頼があって、今晩どこかホテルで会えませんか』
「いいっすよ!えーと、つぼつぼだよね?」
『あ、うん。ぐちつぼです』
「おっけー!じゃあホテル予約して待ってるね!」
ガチャ
電話が切れた。
今晩、全部終わらせよう。
『ごめん、ふわっち』
「え?なにが?」
ホテルについたのは夜十時過ぎ。
急ごうと思い雑談もそこそこに本題に入った。
スマホを取り出し不破湊に一億を送金する。
「えっ」
『俺を抱いて。』
「、、、あっ、それが依頼?」
『うん。』
「おっけぇ?てか、こんないらんけど、、、」
俺は再び不破湊に一億を送金する。
「ちょ、なになに」
『プラス一億で、朝俺が起きるまでそばにいて欲しい。』
「そんな、一億なんてなくてもそばにいるよ!」
その言葉を無視し俺は更に一億を送金した。
「えぇ、」
『これで、行為中の動画を撮ってその動画を警察にばらまいて欲しい。』
「、、、!」
『全部で三億。足りないならもうちょい出す。』
「な、んで」
『、、、』
俺は更に一億を送金する。
『何も聞かないで。』
「、、、っ」
『まだ足りない?』
「っ、足りてる!もう、大丈夫、。」
大変なことをやらせようとしている。
それは分かっている。でもこんなこと、よろず屋であり、不破湊にしか頼めない。
「つまり、俺がつぼつぼを抱いてその動画を撮って、警察に流せばいいんだよね?」
『そう。できれば明日のうちに警察全員にバレたい。』
「じゃあすぐ警察全体チャットにでも流すよ。ツテがあるから、一瞬チャットに入れてもらおう。」
不破湊視点
なにを、俺はなにを真剣に考えているんだ。
止めたい。こんなこと止めたいのに。
「じゃ、とりあえず俺風呂入ってくるね。」
彼が何をしたいのか何となく分かる気がする。
もうこの街から去る気なんじゃないの?
にしてもなんでこんな方法をとる?
つぼつぼが居なくなったら多くの人が悲しむんじゃないの。
もしかして俺、すっげー罪背負うことになるんじゃ、、、。
いや、でもいいそれがよろず屋だ。
「おまたせ〜」
『うん、、、』
「えっと、じゃあシよっか?」
『うん』
ベッドに座るつぼつぼを優しく押し倒す。
そのまま唇に迫る。
『あっ、まって、、』
優しく口付けをする。
何回か軽くキスをしてから舌をねじ込む。
俺の舌から逃げるように動く彼の舌を優しく撫でる。
『んっ、ぁ、ッ、き、キスはやんなくて、いい』
「おっけー」
そう言いながら再度深くキスをする。
いらない遠慮をしているみたいだけど、俺がしたいからする。
ごめんね。
「よし、解すよ」
片手で解しながらもう片方の手で彼の手を握る。
大丈夫かなと彼の顔をチラリと見る。
あれ?つぼつぼってこんなに苦しそうな顔をする人だっけ?
てか、こんなに細かったっけ。
着太りしてただけ?いや、にしても細すぎない?
かなり、不健康な痩せ方だ。
こんなに寂しい声を出す人だっけ?
こんなに頼りなく震える人だっけ?
両目にたっぷりと溜めた涙があふれる瞬間を見て心が傷んだ。
何も聞かない。何も聞かないけど、つぼつぼをこんなにしたのが警察ならこの方法は正解かもしれないね。
「、挿れるよ」
『あっ、まって、♡うしろ、うしろ向きで、』
「分かった」
そっちの方が俺も助かる。
顔も写ったハメ撮りを警察に流すのは流石に気が知れている。
顔が写っていないならまだましだ。
スマホを取り出して録画ボタンを押した。
『ぁ、ッ、んんー、ッ♡ふっ、うぅ泣♡』
思わずカメラがブレた。
そんな辛そうに喘がないでよ。
『ッ、ぁへッ、♡、ぉ、っや、いゃッ♡』
枕に突っ伏して必死に声を殺す。
もう、見てられないよ。
頼む、早く気絶してくれ。
隣でスースー眠るつぼつぼを眺める。
これでおわり、か。
まだ分からないけど、この街最後の思い出がこれでいいの?
こんなんでいいの?
顔についた何度も泣いた跡が主張してくる。
こんなんしかないんだよと。
ずっと良くなくて、なんとかしようとした結果がこれなんだよと。
受け入れるしかない。
朝7時だんだんと警察が出勤し出す時間。
やるしかない。
俺は警察のチャットに撮った動画を送った。
手汗がやばい、冷や汗が止まらない。
反応なんか見たくなくてスマホをそこら辺に投げてベッドに潜り込んだ。
お願い、幸せになって。
そんな想いを込めながら彼を抱きしめた。
バニラ視点
さて、今日も出勤しますか、、、。
のろのろと重い足を引きずって警察署に入る。
寝起きはどうしても気分が上がらないな。
ロッカーで服を着替え出勤のボタンを押す。
無線に入って挨拶をすると二、三の声が返ってきた。
十数分すれば十人以上揃うだろう。
スマホを見ると何通かの通知が溜まっている。
大体面倒くさくて未読無視するけど流石に警察全体チャットは見ないとな。
チャットを開く。
開いた瞬間異様さに気づいた。
まず、動画が送られている。このチャットで動画が送られたことなんて無かった。
大体が大事な長文の連絡だけ。
一文もつけずに動画一つは珍しい。
そして、それを送っている人の名前が「匿名」
とかかれていること。
動画の前に「“匿名”がチャットに参加しました」というログが残っている。
おかしい。だれか部外者が入ってイタズラ動画でも流しているのか?
何も考えずその動画を開く。
真っ暗な画面から始まり急にパッと画面が切り替わる。
切り替わった後の画面を脳が処理する前にかなりの音量で音声が流れ出す。
そのまま何が何だか分からぬまま十秒ほど動画を流したのち手から力が抜けてスマホを落とした。
ゴンっと大きな音でハッとする。
自分の頭を殴られた音なのかスマホを落とした音なのか判別がつかない。
頭がクラクラして視界が暗くなる。
なんだ、これ。
落としたスマホからまだ音声が流れているのに気づいて急いで消した。
自然と呼吸が荒くなっている。
十秒深呼吸をして、やっと脳が追いついてくる。
今のって、所謂ハメ撮り、、、。
違うと思いたくても確かなその髪、その声、少し見えた横顔。
どれだけ脳が否定してもどこか理解している。
それがぐちさんであることは確かだった。
どういうことどういうことどういうこと
まず、まずこの動画を消さなきゃ。
それから、それからぐちさんのこと探し出して、話聞いて、、、
ああ、あと匿名の正体突き止めて、あと、見ちゃった署員のメンケアとか、いや一番メンケアが必要なのはぐちさんで、、、
いろんなことが脳に浮かんでいく。
こんな時でも警察副所長としての意識は抜けていないみたいだ。
まず、やるべきことは、、、
「バニっ!」
「!、っ、らだ、」
「お前顔色悪いよ」
「いや、、、」
「分かってる。今はそんなこと良いよな。動画、見たよね?」
ドキッと胸が跳ねた。
らっだぁの目が見れない。何もしていないのにいかがわしいことをしたような気持ち。
「どうしたら、どうしたらいい、、?」
「大丈夫。落ち着いて。、、、いや、ごめん俺も落ち着けてない。」
「、、、らだ、泣いてるよ、?」
目の前の男から涙が流れている。
あの、らっだぁが涙を流している。
「っ、ごめん、困惑してて、」
俺たちは二人、どうしようもない虚無に包まれながら立ち尽くすことしか出来なかった。
なるせ視点
「大丈夫、大丈夫だから。」
なんでこんなことになっている?
なにしてんだよぐちつぼ!早く顔見せろよバカ!
「ぅッ、、ぐ、ぉえ゙ッ、、ひッ泣」
「落ち着いて、落ち着いて」
朝出勤したら署がやけに騒がしくて、署内で吐いてる焼きパンを見つけ、なんとかトイレに連れてきたけどずっと泣きながら吐いてを繰り返している。
様子を見ている間に何があったのかは大体分かった。
その上で言わせてもらうけど俺も大声で泣きたいしめっちゃ吐きそう。
でも、あまりに苦しそうな焼きパンを見て放っておけなくなった。
「ぁあ゙っ、、ゔッ、はっはっは、ッ」
「ちょ、ちゃんと息して!深呼吸、深呼吸」
ついに過呼吸になりだすのを見て頭を抱える。
なにしてんだよほんと!こんなに深い傷負わせて楽しいかぐちつぼ!
怒りが止まらないし、困惑もしてるし、不安ではち切れそうでもある。
「ぐっ、ち、ひッ、、ぐっち、ぐっちッ、ぅおえ゙ッ」
ああ、久しぶりに焼きパンの顔を見た気がする。
こんな形で顔を見ることになるとは思わなかった。
ツーと涙が頬をつたるのを感じた。
トイレの外から泣き声やらバタバタ駆け回る音やら署長の指示やらが騒がしく混じり合う。
署内が混沌に包まれている。
不破湊視点
『じゃあ、行くね。ありがとうふわっち』
「、、、うん。あ、あとこれ、、、」
スマホを取りだしぐちつぼに四億を送金する。
「これ、次の街で過ごす足しにして。」
『えっ、いやいや!だめだめ!』
「俺、金は余るほどあるんだよね笑もらってよ。」
『っ、ありがとう。』
あー、行っちゃうんだな。
もう会えないんだな。
朝起きたつぼつぼは別の街に行くと宣言して、荷物もほとんど持たずに船の予約をした。
それから船の時間が来るまでの間少し話をした。
彼が警察をやっていくにあたって考えていたこと、感じたこと。
辛かったこと、嫌だったこと。
今こうしている理由。
かいつまんで話した彼は泣く訳でもなく諦めたような顔をしていた。
そんな彼を止めるなんてこと出来るわけない。
俺に出来ることなんて、ただ彼の幸せを願うことだけ。
『あ、そろそろ行くわ!』
「うん、、、ねえ、焼きパンさんだけは諦めなくていいんじゃない?」
彼は言っていた。焼きパンが好きだと。
そう語る彼は幸せそうだった。
だから言ってみた。幸せになれる糸口。
つぼつぼは少し驚いた顔をしたあとにふわりと
笑った。
『ありがと』
最後に彼の笑顔が見れてよかった。
遠のいていく船を見ながらこれからどうしようかと頭を抱えた。
ぐちつぼ視点
別の街に来て二、三ヶ月が経った。
長いようで短い日々だった。
今はなんとなーく記者でもしながら生きている。
ふと、別れ際のふわっちの言葉を思い出した。
「焼きパンさんだけは諦めなくていいんじゃない?」
今は大分落ち着いて、一人でもそれなりに充実した日々を過ごしている。
でも、この日々に焼きパンが居てくれるならそれは最高だろう。
スマホを取りだし久しぶりにLINEを見た。
他の人はブロックしてしまったが焼きパンだけはしていなかった。
トークを開くと毎日のようにLINEを送ってきていたことに気づいた。
今日もきている。だが全部を無視して一通、LINEを送る。
『焼きパンのこと好きだった。俺は今、隣町の××市に住んでる。』
簡潔に伝えたいことだけ書いたLINE。
これだけで十分だ。
焼きパンなら警察なんか捨てて俺のところに来てくれるって確信があった。
まあ、来なかったらそれまでだし。
一瞬で既読がついたのを見てふふっと笑いがこぼれた。
久しぶりにこんなに純粋に笑ったかもしれない。
焼きパンに会うのが楽しみだ。
らっだぁ視点
「うーん、どれがいいかな、」
「やっぱ美味しいものじゃない?」
ぐちつぼが失踪してから二、三ヶ月が経つ。
未だに立ち直れていない警察署員たちだが少しづつ回復してきている。
みんながもうぐちつぼのことを忘れようとしている。
そんななか回復の兆しが見えない人がいる。
そう、焼きパン。
あの時から毎日家に籠ってたまに真夜中に街を歩いている。
この前は真夜中に警察署でぐちつぼのロッカーを眺めていた。
かなりの重症。立ち直れていない。
だから俺は毎週家に土産を持って会いに行く。
今日はその日だ。今日はおまけになるせも連れている。
「これにするかあ」
美味しそうなロールケーキを買って焼きパン家に向かう。
ついてインターホンを鳴らす。
いつもなら十秒程で出てくるのに今日は一分まっても出てこない。
再度インターホンを鳴らす。
出てこない。
嫌な予感がして俺は急いでロックピックを取り出した。
今の焼きパンのメンタルだとありえる。最悪の事態。
鍵穴に針を差し込むといとも簡単にドアが開いた。
「焼きパンっ!」
嫌に静かな部屋に俺たちの声が響く。
「焼きパン!?」
部屋中探し回るが影ひとつ見つからない。
とりあえず首吊りとかしてなくて良かった。
久しぶりに昼間に出かけているのかもしれない。
大丈夫、大丈夫。落ち着けらっだぁ。
「なるせっ、俺今から、、、」
今から焼きパン探しに行く。
そう言いかけて言葉が詰まる。
今にも泣きそうな顔をしたなるせが俺の顔に一枚の紙を突きつける。
「さがさないでください」
乱雑なひらがなで書かれたメモ。
その字から焼きパン本人が書いたことは明らかだった。
「はぁ、、、?」
俺はその場でしゃがみこんで頭を抱えた。
ぐちつぼに続いて焼きパンの失踪。
ああもうだめ。
治りかけていた警察がまた崩れ出すことを考えて頭がズキズキと痛んだ。
でも頭が痛む理由が別にある。
なんとなく分かる。
ぐちつぼが選んだのは俺じゃなかった。
だめ、むりだこんなの
色んな感情がごちゃまぜになって処理できずにぐるぐるまわる。
涙を流すなるせの顔を最後に俺は意識を手放した。
コメント
3件

久しぶりにこんな好みな作品に出会えた、、 普段コメントしないのに思わずしてしまうくらい大好きです…🫶🫶🫶

自分的にはメリバだと思っています☺️解釈は自由ですが! 最後適当になってしまって申し訳ないです💦
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