テラーノベル
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物語を読む上でご参考にどうぞ
人は中学に上がるまでの検診で自分の第二の性が分かる
小学六年生の時、保健の授業でそう言われた
「君たちももうすぐで分かるんですよ」と言ったあの先生も、そういえばΩだったな
その先生の存在を思い出したのは、とある一通の手紙のせいだ
家に帰ってきて、初めての部活に心を踊らせた話をみやげにしようと思っていた
リビングに入って、母を見つけた
「なんで…っ…なんで涼架が…っ
Ωなの…ッ??」
その光景は二度と忘れられない
俺の目を見た途端抱きしめた母の体温も
その夜に聞いた父と母の泣き声も
翌朝、父と母に手をぎゅっと握られ優しい声色で言い聞かせられた
「涼架、このお薬は一ヶ月に1回、ちゃんと二粒飲んでね」
「絶対忘れるなよ?いいな?
あとな、自分のもうひとつの性別は誰にも言うなよ、友達でも。父さんと母さん、涼架との3人の秘密だ」
父と母の優しい瞳の奥に、怯えが揺れていたのを子供ながらに感じた
「…お薬飲み忘れたら、どうなる?」
それを聞いた時の母は、震えていた
数ヶ月後
それは突然だった
あれぇ…あつぃ…
ねつ、ないのに…
「なぁ、涼架…
なんかお前、変な匂いする…」
におぃ…
あれ、そういえば…きょうくすり…
のんでな_______
保健室で目が覚め、その日は早退した
保健室の先生から聞いたところでは、αの友達がもう少しで俺を襲おうとしてたらしい
倒れたことに気づいた友達がすぐさま先生を呼んでくれて、大事には至らなかったとか
両親にはこっぴどく叱られた
あの時、思考や身体が自分の思うように動かず、まるで自分のものじゃないような感覚が気持ち悪くて、怖くて仕方なかった
もう、薬は飲み忘れないと誓う
次回から本格的に物語が進みます
回想シーンですので藤澤sideで書きましたが、次からは三人称視点となります
次回もお楽しみに👋
コメント
1件
次回どんなのになるかなぁワクワク✨