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月雪花

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月雪花

2 - 手紙

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24

2024年08月07日

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[秋月、冬雪、春花、お母さんの命は、もう少ないです、一人、一人にメッセージを描きました。

秋月さん、 真面目で、責任感強くて、よく助けてくれたの覚えてるよ、これからもその性格で弟と妹守ってね、

大学を気に一人暮らし、したいと言ってくれた時は正直驚いた、けど普段からお願いをしない秋月がお願いをしてくるのは珍しかった、秋月なら大丈夫だって寂しいけど送り出したのを覚えてる。

でも長男だからって我慢しなくていいのよ、困ったらお互い様、弟と妹にも助けてもらいなさい。

冬雪さん、思わず、その場で感情爆発しちゃう事も多いけど、その中には冬雪の優しさがあること知ってるよ、お兄ちゃんと妹の間でしんどいと思う事もあったかもしれませんけど、お兄ちゃんと一緒に妹を守ってくれたこと、何度もあった、たまには厳しすぎると感じることもあったけど、それぐらい真剣になれるのも良さだと思う、一人で抱え込まずにお兄ちゃんにぶつけなさい

最後に春花さん、優しくて、いつもこの家に花のような温かさを灯してくれた。それはお父さんの時も、お兄ちゃん達が大学を気に一人暮らしを始めた時も、春花が思い出話で暗い気持ちを吹っ飛ばしてくれた、その優しさと明るさに家族は支えられてきた。たまには泣き虫なお兄ちゃん達をその花のような優しさで包んであげてね、でも我慢をするのはやめて、1人で泣いてたこと知ってる、から隠さずにお兄ちゃんに話して、絶対に支えてくれるからね

これは三人まとめてのメッセージです

秋の月、冬の雪、春の花、それらがあるから四季が美しいように、三人一緒だから輝いてるんだよ 、三人で 支え合って生きて欲しいって意味でお父さんとお母さんがつけた名前、一人だと感じた時は名前を見て思い出して、一人じゃない、妹と弟、お兄ちゃん、妹と、お兄ちゃんがそばにいることを思い出してね

生まれてきてくれてありがとう、幸せになることを願います]

私が、読み終えて顔をあげた時、涙を流す兄の姿があった。

葬式のあと、お母さんの部屋から見つかった手紙だ。

最初は秋月お兄ちゃん、次は冬雪お兄ちゃん、最後に私の順番で読み上げた。

[三人で一つか]

無言を破ったのは秋月兄ちゃんだった。

[お母さんらしいな、]

[高校と大学の受験の時、毎晩おにぎりとメッセージくれてたな]

[特大だったよな]

しばらく思い出話に花を咲かせて、静かになった

[春花、これからどうすんの?]

しばらく黙っているとお兄ちゃん達が顔を合わせて頷き、話を切り出した。

[春花、ちょっと話がある]

その一言で空気が変わった。

[春花、母さんと二人暮しだったろ]

[うん、]

[春花が良ければの話なんだけど、俺達の家に来る?]

思ってもない提案に目を丸くした。

[え?]

冬雪が付け加えるように、

[でも、今は母さんがいない、って事は1人暮しになる、まだ中学生、だし、]

お葬式、でバタバタしててこれからどうするか考えたことが少なかった。

今落ち着いて、考えれば 、お母さんがいないって事は一人で暮らすことになるかもしれない、けどまだ学生だ。

しかも兄達の家は隣町、何かあった時のために一緒に暮らす方がいいと考えた。

[どうだ?]

慎重に秋月が声をかける

[一緒に暮らしたい]

私がそういうと秋月と冬雪が顔を見合わせ、頷きあった

[わかった、じゃ部屋の準備とか色々あるし、ちょうど来週から春休み始まるし引越しは春休み入ってからにしよう]

お兄ちゃん達はお兄ちゃん達、私は私でそれぞれ準備を初めて、少しずつ、引越しの日が決まって行った。


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