『俺』だってかっこよくなりたいんですよ。
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ワンクッション
・全年齢対象
・BL(ボーイズラブ)
・ジば(ジュン茨)
・茨目線
・ジば付き合ってる
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「俺、いつの間に寝てたんだろ…」
朝、目が覚めると自分の部屋では無く、副所長室に居た。空のエナジードリンクが、3本、目の前にある。まだ仕事が終わってない、と気づいたら、戸が叩かれる音がした。
『茨ぁ~、入りますよ~??』
戸が開く音がすれば目の前にジュンが。
『起きてたなら返事してくださいよ~、』
「あぁ、すみません…」
と、俺は目を擦る。
『寝癖ついてますよ~。やっぱ茨は”可愛い”っすね。』
可愛い、彼はそう言った。俺は、その言葉に悩んでいた。大好きな彼氏に言われるから嬉しいは嬉しいんだが、俺は男だ。かっこいいと言われたい。
『茨、どうしたんすか?悩みでもあります?』
無意識に表情に出ていた様だ。
「いや、なんでもないです。仕事の支障になるので早く帰って貰っても??」
『…ったく、いつも冷たいっすね…朝ごはん届けにきたんすよ? 』
「あぁ、有り難う御座います。さようなら。 」
『はいはい、』
俺は冷たいように返すが心臓の鼓動はうるさい。誰かに相談するか、相談する人は…閣下は人に広める、弓弦は勿論無理。消去法で殿下しか居ない…しょうがない、殿下に相談しよう。と考え、俺は殿下に連絡する。
「…どうしたらいいと思いますか?殿下は。」
『ん~。ぼくのショッピングに付き合ってくれたら考えてあげる!』
「…はい、」
内心だるいと思いながらも俺はショッピングについていく。荷物持ちとして。
「あの、殿下、そろそろどうしたらいいか考えていただけますか?もう腕限界なんですけど。」
両手には買い物袋が6つ、
「ジュンくんが行けたんだから茨だって行けるね!!」
こんなのにジュンが耐えてた…??嘘だろ…
「あ、」
俺の視界に恋人が映った。
「…浮気っすか?」
「違いますよ、買い物に付き合ってるだけです。」
「いやだっておひいさんは大体俺に頼むだろうし、茨だって拒否しますよねぇ?」
痛いところを突かれて、俺は焦ってしまう。落ち着け俺、、
「ほら、本当の事を言って。浮気と疑われるよ?」
殿下が俺の耳元で囁いてきた。
「〜ッ!無理に決まってるでしょう!!」
照れながらそんなことを言ってると、
「茨、どうしたんすか…???顔赤いっすよ?熱中症っすか、?俺が荷物持ちますよ?」
「大丈夫です!!!!!」
大きな声で拒否し、逃げようとする俺。逃げる寸前でジュンに腕を掴まれた。
「茨、大丈夫ですよ、何に対しても一生懸命な所、努力家な所、滅茶苦茶”かっこいい”です、 」
「…!!!」
急に言われてびっくりする俺だったが、嬉しいの気持ちが勝っていた。
「……なんですか急に、」
「おひいさんから全部聞きましたよ、茨がかっこいいって言われたいってこと、あはっ、可愛いっすね、」
「おいこのド阿呆!!」
可愛いに結局戻るのだった。
気に入らなかったら消します。
コメント
3件
あまりにも内容が可愛すぎた……リクエストで桃まお書いてもらってもいいかな…?