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シャークん視点
最近思ったことがあった。
それは人並みを外れた考え。
“他人の血は美しい”
インフィニトリで暴れ散らしている俺でも異常だとわかった。
ほんの少し前まではグロテスクなものはあまり好きではなかった。
だが、今となっては夜になると人を56す習慣がついていた。
今宵は誰を56そうか。
俺は人気の少ない森に来て、ターゲットを探していた。
見つけた。
あの人、あの緑色のパーカーを着た男を8ろう。
___キィンッ
…何っ⁉︎
「誰やお前。」
防がれた。このようなことは初めてだ。
「…誰やお前。」
なんだろう。このゾワゾワする感じ。
「俺は、シャークん。」
咄嗟に出た言葉は自分の名前。
名前を教えるつもりはなかったが…
「お前は、この辺りで起こっている連続殺人犯か?」
こいつ…勘が鋭いな。
「だったら何だ。」
「それなら、56し甲斐がありそうだなァ」
ニヤッと笑う口元に恐怖を覚えた。
目元はフードで見えない。
こいつは一体なんなんだ。
「おいおい、そんなボーッとしてていいのかァ?www」
間一髪で攻撃を避けることができた。
何度も男は攻撃してきた。
俺は今まで暗殺ばかりしてきたため、体力は男の10分の1に過ぎなかった。
「カカカカカwwwww」
「体力なさすぎひん?ww」
もう、動けなかった。
「そういや、名前言ってなかったな。」
「俺はゾム。俺には仲間がいるんや。
やから……こんなとこで死なないんや。」
仲間…………
仲間か…………
俺にも少し前まで居たのにな。
俺が…
俺が殺めてしまった。
この手で…。
あいつらの血はとても美しかった。
あいつらの死に際も、とても、美しかった。
水色と青は、最期まで俺を正気に戻そうとした。
でも、俺は正気だった。
赤と黄色は自ら望んで俺に56された。
命を差し出してきた。
紫は、普段見せることのなかった涙を流しながら、最期まで反抗し、俺を止めようとした。
俺は、この人…いや、ゾムさんに56された方が良い気がする。
_________ゾムさんなら殺してくれると思った。
でもそれは違った。
ゾムさんの手は止まっていた。
「殺さ、ないんで、すか?」
まともに話せないような口で聞いた。
「………お前を大切にしている人が、悲しむやろ?」
俺を、大切にしてくれる人………
俺が…、殺めた人?
あの5人が、一番大切にしてくれた。
「俺が……」
「その人たち、は、俺が、殺め、た。」
もう、白状した。
「……どうして?」
それは………..
「あいつらの血が、見たかったから」
「そっか」
「でも!」
ゾムさんの言葉を遮るように言葉を発した。
言いたいこと、
「最近になって後悔しました。殺さなきゃよかったって。」
「……だけど…彼らは美しかった。」
「………….」
「そっか。」
ゾムさんの声は震えていた。
「これからお前は、どうしたい?」
俺は、
「*死にたい。できればゾムさんに殺されたい。*」
もうこの世界で生きたくない。
彼らのいないこの世界で生きたくない。
「わかった。楽に殺したる」
意識が遠のいていく。
何をしたかはわからない。
本当にありがとう。
其方の血は美しいだろうが、其方が一番美しい。
語彙力ないですすみません