短編小説

あの日はとても天気が悪かった

太陽は姿を現さないで

雲が空一面に広がり今にも雨が降りそうな程だ

まるでやる気の起きない最悪な日だった

気分が落ちて暗くなる

でも､其れは僕だけじゃなかった

太宰「そんな処で何やってるの？」

中也「…五月蝿ぇ」

僕は崖の淵で座っている中也に話しかけた

顔色は見えないものの中也の周りに漂う雰囲気が機嫌の悪さを出していた

相当気分が悪い様だ

太宰「答えてくれたって良いじゃないか」

太宰「気分が落ちてる君の為に僕が代わりに仕事してあげたんだから」

中也「其れは感謝してる」

中也「でも今俺に話掛けんじゃねぇ」

決して中也は僕の事を見ない

声色も何時もより落ち着いていた

太宰「…如何したのさ」

中也「手前には関係ねぇだろ」

太宰「僕に隠し事が出来ると思ってるの？」

中也「…..」

太宰「答えなよ､チビ中也」

中也「あ”ぁ！先程から五月蝿ぇな！」

中也「さっさと消えやがれ！」

太宰「僕も別に心配して此処に居る訳じゃないよ､」

太宰「唯君が其の調子だと仕事に支障が出るから困るだけ」

中也「そうかよ､其れなら安心しろ」

中也「暫くしたら戻る」

中也「だから行っていいぞ」

太宰「そう言う訳には行かないんだよ」

太宰「森さんも心配してる」

中也「別に俺は､」

太宰「中也ってほんとうに頑固」

そう言いながら僕は中也の横に座る

太宰「さっさと話せば良いのに」

太宰「僕なら誰にも言わない」

太宰「其れは君が良くわかっているでしょ」

中也「…..」

太宰「で､如何したの？」

暫く沈黙が続いた後､

中也は静かに口を開いた

顔は髪の毛で見えなかった

中也「…自分が此の世界で生きていて良いのか不安になった」

中也「俺は自分が人間なのかもわからねぇ」

中也「もしかしたら､とんでもねぇ化け物なのかもしれねぇ」

中也「現に今人間か如何か調べる術がねぇ､」

中也「おまけに此の異能力だ」

中也「完全に人間の領域を超えてやがる」

中也「羊に居た時だって奴等を勝手に依存させて不安にさせて其の後見放した」

中也「身寄りの無い俺を救ってくれたのは彼奴等だったのに」

中也「俺は恩を仇で返した」

中也「俺の所為で周りの奴らが不幸になっていく」

中也「そんな俺が生きてて良いのか､わからなくなっちまったんだ」

太宰「そんな事？」

僕は気の抜けた顔でそう答えた

すると中也は予想が外れたのか

目を見開いて僕の方を見た

中也の顔は今にも泣き出しそうな顔をしてた

太宰「確かに自分が人間が否かってのは」

太宰「想像しているより大切なものだ」

太宰「でもね中也」

太宰「僕は君が人間だと確信しているよ」

中也「…何故？」

太宰「僕は中也が嫌いだ」

太宰「僕がこんなに嫌うのだからロボットな筈がないよ」

太宰「それに羊の仲間だって別に不幸じゃないさ」

太宰「逆今はしっかりとした居場所があって良いんじゃないのかな」

太宰「其れも中也が森さんに希望したからだろう？」

太宰「中也は周りを不幸になんてさせてないよ」

太宰「勝手に思い上がんないでよね」

中也はきょとんとした顔をした後

薄らと笑った

其の笑顔は何処か安心した様な顔だった

中也「…そうかよ笑」

太宰「少しは軽くなった？」

中也「おう」

太宰「全くこれだからチビは」

太宰「何時も脳筋の癖にこう言う時だけ急に真面目になって､」

中也「其れ関係ねぇだろ！」

太宰「ありますぅ！」

中也「ーーーー！」

太宰「ーーー？」

太宰「ーー！笑」

中也「ーーーー💢」

これは初めて中也が太宰に

本心を明かした日である

お久しぶりです！

えっと､どれくらい放置してましたかね､？

きっととんでもない日数でしょう、

申し訳ないです

今回の話も適当っていうか急いで書いたので

内容も薄いし文章量も少ないので

短編集にすることになりました

投稿頻度遅いけど見てくれると嬉しいです！

あと､フォロワー700人

本当にありがとうございます！！

これからも頑張ります！

次回は❤️1000で投稿します！

では､またね！