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一人でどうにもならないことは理解している。
だから私は素直に早川さんに心の内を伝えた。
どうして?という思い、どうやって?という疑問、誰がどう動いた?という疑念、そして
「叔父の嘘を暴くこと、イコール、私の寄付だと公になるなら…それはイヤ……」
と早川さんのカーディガンのボタンを見ながら言う。
「ん、そこへの抵抗が一番大きいんだな」
「そうだね。そこを考えると気分が悪くなりがち……ポンポンと寄付はしたけど…このあともするけれど、一億円がどれだけ大きな金額かはわかっているつもり」
納得の表情で頷いた早川さんは、数秒考えたあとで口を開いた。
「菊」
「うん?」
「まず、財団側へ事実確認をしろ。一ノ瀬武夫と何らかの連絡を取り合っているのか。今の状況を把握しているのか。深く考えなくていいが、動け」
気分が悪くなるのは嫌だから、深く考えることなく早川さんの言うようにする。
私は面談をした方へ電話をすると
“一度も連絡を取ってはいないので、連絡先もわからないのですが。ネットでのニュースは拝見して、会社の所在地などから一ノ瀬菊さんのお父様かと私どもでは思っていました。ご多忙なお父様の代理で菊さんがこちらへ出向いてくださったのだと……”
という話だ。
「そうでしたか……状況はわかりました。今はそれだけです…“私が”ということは、お約束通り公表しないでください」
コメント
2件
はぁ…勝手な思い込み… 普通、お父様の変わりに菊ちゃんが代理で来たならば、菊ちゃんが初めにそう説明するでしょ。 お寄付の金額に驚き嬉しさのあまり浮ついてたまんまなんじゃないの? 今後の対応は希輔サンとよく話し合って、 どうするかはこちらから連絡がいくまで とにかく菊ちゃんの名前は公表しないと厳守でお願いします!!!

財団側の何てユルユルな対応😱 あり得ないわ😤 武夫さんの連絡先を知らなくても菊ちゃんには確認出来るでしょ❗️ 勝手に親だと思ってたなんて…言い訳にもならないわ💢 財団側から発表してもらえばいいのに😮💨 名前は非公表ですが、武夫さんではありません‼️って…