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お邪魔します。そう声をかけ暖かい家に入ったのが一時間前のこと。今は暖かい食事を食べ終え、湯船に浸かっている。
「服、ドアの隣に置いとくからな」
外から勝己の声が聞こえ、返事をする。服を持ってきてくれたみたいだ。勝己と俺は身長が大体同じ。だから今日は勝己に服を貸してもらってる。クソ野郎のところにいる時にいろいろ働いて、あいつらから貰った金は結構ある。その金で服とか今度買おうかな。俺は最初、すごく自己肯定感が高いと言った。でも、正直嘘だ。自分がそうおもいこませているだけで、本当はすごく自己肯定感なんて低い。この世に俺はいらないかもしれないなんて思ってるくらい。でも、母さんに生きてと言われたからには生きないといけない。まあそれも、あいつを倒すまでだけど。俺は今頑張って首輪を外そうとしてる。でも、全然外れない。変な首輪だ。
俺は湯船から出て、扉を開けてタオルを取り体を拭く。あそこにいる間風呂にも入らせてもらえたから汚くはない。ただ、右手の火傷を見るのは嫌だ。
『少しデケェ』
勝己の服は少しデカくていい匂いがする。
『上がりました〜』
「蓮くん!服着れた?何か困ったことがあったら言ってね!急にここが家なんて言われて受け入れられないかもしれないけど、なんでも助けになるからね!」
光己さんは勝己の母親で、すごく優しい。勝己は母親似なんだなってすぐわかるくらい似てる。
勝さんは父親で、クソ野郎とは全然違う。すごく優しい。
『勝己〜』
「だからその名前でよぶなッ」
『しょうがねぇじゃん。みんな爆豪なんだから。』
「くそがッ」
「おい、ちょっとこい」
『ん』
俺と勝己は、勝己の部屋に行った。