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ビストロを出て、マンションへの帰り道。
繋いだ手は一度も離れることなく、二人の歩幅は自然とゆっくりになっていた。
すず(……まだ、帰りたくないな。このまま朝まで歩いていたいかも)
たくや「すずちゃん、静かだね。……疲れちゃった?」
すず「あ、いえ! むしろ逆です。……なんだか、夢みたいで。たくやさんとこうして歩いてるのが、すごく幸せだなって」
たくや「……っ。すずちゃんは本当に、さらっと照れるようなこと言うよね」
たくやが繋いだ手に少しだけ力を込める。街灯の光に照らされた彼の耳が、ほんのり赤いことにすずは気づいて、胸が熱くなった。
やがて、見慣れたマンションのエントランスに到着した。エレベーターに乗り、二人の部屋がある階で降りる。
すず「……着いちゃいましたね」
たくや「……そうだね」
自分たちの部屋のドアの前に立つ。わずか数メートルの距離にある、二つのドア。
いつもなら「おやすみなさい」で終わるはずなのに、今日はどちらも動こうとしなかった。
すず「あの、たくやさん。今日は本当にありがとうございました。カレーも、炒飯も、今日のディナーも……全部、宝物です」
たくや「……大げさだよ。俺の方こそ、すずちゃんが隣に越してきてくれて、毎日が楽しくなった。……サンキュー、白い恋人」
すず「えっ、あ、最初の差し入れのこと!? 恥ずかしい……」
たくや「あはは、あの時、すずちゃん顔真っ赤にして一生懸命挨拶してくれたでしょ? 実は、あの時から『可愛い子だな』って思ってたんだよ」
すず「……っ。もう、たくやさん……意地悪です」
顔を伏せようとしたすずの肩に、たくやがそっと手を置いた。
たくや「……すずちゃん」
すず「……はい?」
たくや「……明日も、明後日も。仕事が終わったら、俺のこと待っててくれる? ……『お隣さん』としてじゃなくてさ」
すずの瞳をじっと見つめる、たくやの真剣な眼差し。
すずがコクンと頷こうとしたその時、彼女は勢いよく自分のカバンの中を探り始めた。
すず「あ、あの! 待ってます! もちろん待ってるんですけど……あ、あれ!? 鍵……鍵がない!?」
たくや「……えっ?」
すず「さっきメイク直した時に落としたのかな……どうしよう、入れない……!」
慌てふためいてカバンをひっくり返そうとするすずを、たくやは呆れたように、でも最高に愛おしそうな顔で引き寄せた。
たくや「……ったく、本当におっちょこちょいなんだから。……今日は、俺の部屋に泊まっていく? ……なんてね」
すず「……えっ!?」
冗談っぽく笑うたくやだったが、その瞳はちっとも笑っていなくて、すずの鼓動は今日一番の速さで打ち鳴らされた。
ここまで!!!!
すずみたいなおっちょこちょいな所が好きな人からしたら可愛くて守りたくなるんだろうな笑
続きも読んでね!!!