テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ジスナオ/GL/キャラ崩壊/微エロ要素あり
仕事帰り、お気に入りのプレイリストを耳に流しながら歩くこの時間が、私は一番好きだ。
ランダム再生にして、次なんの曲かなって予想するのも楽しい。
ふと路地裏に目をやると、小さな陽だまりの中に、不気味なほど美しい猫がいた。
透き通るような真っ白な毛並み。
瞳には、淡い虹が静かに沈んでいるみたいだった。
「うわぁ…きれい」
思わず足が止まる。
「おいで。……よしよし、いい子だね」
しゃがみ込んで、そっと指先を差し出す。
逃げられると思ったのに、その子は喉を鳴らして、私の脚に何度も頭をすり寄せてきた。
甘えるようで、どこか確かめるみたいな仕草。
しなやかな尻尾が、私の足首にふわりと優しく巻き付く。
「……ふふ、くすぐったいよ」
愛おしくなって、その小さな頭を撫でてあげた、その瞬間。
指先に、ピリッと小さな電気が走った。
(……なんだ?今の…)
猫は満足そうに一度だけ「にゃあ」と高く鳴くと、暗闇の方に、その姿は消えていった。
「あ、行っちゃった」
指先に残る不思議な熱を振り払うように立ち上がり、近くのコンビニに寄る。
明日は待ちに待ったOFF。それに、JISOOが遊びに来てくれる予定だ。
彼女の好きなスナック菓子と、ちょっといい飲み物をカゴに入れて、少し浮かれた気持ちでお会計をした。
軽い足取りで帰宅して、簡単に食事を済ませる。
それから明日のことを考えながら、いつもより丁寧に部屋を片付けた。
クッションの位置を直し、台所もピカピカに磨いて、
「どうせオンニは気にしないのに」と思いながらも、無駄に念入りに。
掃除を終えて、お風呂にゆっくり浸かると、
なぜか急に、抗いようのない強烈な眠気が襲ってきた。
(……なんだか、すごく、眠い……)
お風呂から上がると、軽く髪の毛を乾かしてベッドに潜り込む。
明日、JISOOが来る時間にはちゃんと起きなきゃ……。
そんな思考も途中で途切れて、
意識が、すとん、と暗闇に落ちた。
「……ん」
差し込む陽光に目を覚ます。
時計を見ると、JISOOが来る時間の少し前だった。
(……もうそんな時間?)
起き上がろうとして、すぐに違和感に気づく。
頭が重い。
というか、何かが“乗っている”ような感覚。
おそるおそる頭頂部に手を伸ばすと、ふわふわした柔らかい毛の塊に触れた。
(……うん?)
一気に目が覚める。
私はベッドから飛び起き、そのまま洗面所へ駆け込んだ。
「えええええ!? なんで!?」
そこに映っていたのは、明らかに“普通じゃない私”だった。
髪の間から、ぴんと立った三角の耳。
瞳は、いつもの黒じゃなく、透き通るような淡い青に変わっていた。
(どうしよう……どうしよう……!今日はジスが来るのに……!)
その時。
『ピンポーン』
非情にもインターホンが鳴った。
(え、もう来た!?)
慌ててパジャマからパーカーに着替える。
フードを目が隠れるくらいまで深くかぶって、玄関へ向かった。
息を整えて慎重にドアを開ける。
2,734
3,810
359
13
「あ、オンニ。いらっしゃい」
「おじゃましま〜す」
いつもの穏やかな笑顔で入ってくるJISOO。
私はとにかく距離を取ろうと、後ろ歩きでリビングへ下がる。
視界が悪くて足元がおぼつかない。
小指を角にぶつけて悶絶しそうになったけれど、声を出さないように必死に堪えた。
「……ねえ。なんでフードかぶってんの?」
「いや……ちょっと、顔が浮腫んでて。髪も爆発してるから、見せたくないだけ」
バレる。絶対にバレる。
不安に呼応するように尻尾が体に巻き付いてくる。
「なおこ」
不意に、名前を呼ばれて思わず顔を上げた。
その一瞬。
視界の端で、JISOOの手がフードに伸びた。
「ちょっ」
避けようとして、バランスを崩す。
足がもつれて、前に出る。
そのまま、ほとんど反射で、JISOOに飛びかかっていた。
「わっ、え……え? な、なに……?」
体がぶつかる衝撃で、フードがずれる。
隠していた三角の耳が、ぴょこんと勢いよく飛び出した。
「…………え?」
ゴールデンウィーク中に書き終わると思ってたんですけど無理でした😭
土日には続きあげます(ง🔥Д🔥)ง