テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
眠れない
あんなに酒を飲んだというのに‥‥
ベッドから体を起こすと壁に背中を預けた
まさか葛葉と小柳がそんな事になってるなんて想像もつかなかった
悲しそうな瞳の訳
あれはこの事だったのか?
葛葉は誰か1人に夢中になる事は今までなかった
そんな葛葉に小柳が捕まり、自分だけ葛葉を好きで苦しかった
もしくは
いつもの様に遊び相手を物色していて小柳が目に止まる
その小柳を手元に置いていたらいつの間にか小柳を‥‥
葛葉に限って後者はありえるか?
だったら小柳との関係を俺達に知らせないでおいた方が良くはないか?
それに俺は忘れられない
あのタクシーの中の出来事を
キスした後の俺に縋る様な目を‥‥
どうしても俺に都合よく考えてしまう
だって小柳が俺の事を本当は好きだったら
事実が前者だったら助けられるのは俺しか居ない
だったら‥‥
使えるものは何でも使わないと
俺は小柳の同期に連絡を取って行動を把握した
次に事務所に来るタイミングで俺も事務所へ向かう
小柳が仕事を終え、帰るタイミングを見計らって小柳を捕まえた
急に腕を掴まれて驚いた小柳の手を掴み、自分の車まで連れ出した
「ロレさんっ‥‥離して下さいっ!」
「だって小柳と話したかったらこうでもしないと話せないだろ?」
「それは‥‥」
「初めに聞いても良い?」
「‥‥‥‥」
「小柳は葛葉と付き合ってんの?」
「‥‥‥‥はい」
「嘘じゃなく?本当の事言って」
「‥‥付き合って‥‥」
「じゃあ何であの時‥‥キスした時あんな顔俺に見せたの?」
「‥‥っ」
「俺はずっと後悔してるよ。あの時‥‥タクシーに乗せて一緒に逃げれば良かったって」
「そんな事‥‥俺には何の事か‥‥」
「わからない?そう‥‥だったら思い出させてあげようか?」
「っ!ロレさん⁈ダメっ!!」
小柳が両手で俺の体を拒絶するその前に
俺はその体を抱き寄せて小柳にキスをした
「んぁ、んっ、ロレさ‥‥やっ‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
そのままキスを続けていく
やがて小柳から力が抜けていき‥‥
「‥‥っ‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
唇を離し、小柳の顔を間近に見た
ほら
やっぱり‥‥
「嫌だって‥‥もう‥‥」
「嫌?‥‥嫌なくらい好きって事?」
「こんな‥‥更におもい知らせなくも‥‥どうにもならないのに」
俯いた小柳が観念した様に項垂れた
俺はその体をもう一度抱きしめる
「そんなの、俺がどうにかしてやるよ。俺がお前を守ってやる」
その言葉を聞いて小柳が少し微笑んだ
それは俺の言葉に安心したからなのか
それともこれからの出来事を案じてなのか
珈琲
336
3,697
.
コメント
3件
うわあ、第6話めっちゃ熱かった…!夜眠れずに考え込むとこからもう胸がギュッとなる。葛葉と小柳の事情がわかってきて、ロレさんの「俺が守る」宣言が重くて切ない。タクシーのキスシーンの伏線回収、好きだわ。続きが気になりすぎる🔥