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僕の双子の兄は2人とも死んだ。
僕はもう一人の兄には会った事が無い。
生まれ付き体が弱くて僕が産まれる前に死んでしまった。
それを知ったのはとても最近。
お兄ちゃんの男友達から聞いた。
もう一人の兄は天才で憧れであった。
僕が産まれる前に死んでしまった兄の事は天才の兄が死ぬ前には知らなくて僕の才能は全部兄に奪われたと思っていた。
ずっと天才の兄を憧れて恨んでいた。
天才の兄に僕は酷い言葉をかけてしまった。
「僕はお前に才能を奪われた」と
もう会えないのに、とずっと後悔をしている。
その兄は人助けをするために命を落とした。
僕はもう会えない事を知ってから号泣した。
会った事もない兄にも酷い事をしてしまった。
反省してもしきれないと、僕はずっと後悔をしている。
僕があんな言葉をかけたのに、人の為に命をかけたなんて…
絶対に僕には出来ない。
僕にこの事を知らせなかったのも覚悟の上だろうけど…
お兄ちゃんは才能も悲しみも…何でも持っていたんだな…
僕の立派なお兄ちゃんだ。