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「はぁ……」
「何ため息ついてんのさ、なろくん。さっきまで意気込んでたじゃない」
「だってさぁ…」
「さっきからずっと草っ原歩いてばっかじゃんっ」
僕はとうとう抑えきれなかった心の内を叫んだ。
「もー、しょーがないでしょ。村と城が遠いんだもん」
なんでそんなとこに城を配置するんだよぉ…。野原ばっかだしなんかところどころ草赤いしツッコミどころ多すぎない!?
「この空間に2人もツッコミ系YouTuberが居るのに捌ききれないほどツッコミどころ満載なんだけど!」
「まぁまぁ、もう村も見えてきたしさ」
「…むすっ」
「やぁ兄ちゃん!」
紫髪の少しハスキーなお兄さんが僕らに……僕に話しかける。
そう、紫髪の……
「あれっ??」
ななもりさん、、王様??
「あーーっ、なろくん今王様のくせに村にいるから暇人だと思ったでしょー!!」
揶揄するような口調の王様、、ななもりさん。僕は慌てて首をもげるほど横に振る。
「いやいやいやっっ!!」
「あのねー、俺今家臣に見放されかけててさ、信用取り戻すために今は空いてる時間は村で商人みたいなコトしてんの。なんかみんな全然買ってくんないしノルマ達成しないと城戻れないんだよねーまじでさいあくーー」
手に持つりんごは熟れて真っ赤だ 。
「そーゆー態度だから信用ないんじゃ、、むぐぐ」
咄嗟に僕の口をスマイリーくんが塞ぐ。う、今回ばかりは助かった。
「え、なろくんなんか言った??」
「いや!なんでも、!!」
あぶね。
「そうだ、なろくんりんご買ってよ今なら安くするしさ!!今日これが売れたらあがりだから!!」はよはよとななもりさんが急かすのでとりあえずりんごを二つ買ってスマイリーくんと食べながら村を見て歩くことにした。