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「なーーにがりんごを二つ買って、なの??買ったの僕なんだけど」
僕の語りがなんで聞こえてるのかはわからないけどスマイリーくんが不服そうにりんごを頬張った。
「だってしょーーがないじゃん。リアルのお金使えないんだもん」
そう、まさかの。
「日本円つかえないの…!?」
盲点だった。通貨が違ったのだ。
「為替ってどこで出来るの??僕ブキとか何も買えないじゃん。そのコインどこで入手出来るの???やっぱりななもりさんみたいにりんご売るしか」
「え、そこら辺の説明いる??」
いやいるに決まってるでしょ。この世界のスマイリーくんマジで無能なんだけど。
「ドラクエとかのスライムってあるじゃん?雑魚敵のやつね。あれ倒したらなんか自動的にお金入るから。,,,ぼくに」
「いや僕にじゃないの??」
思わずツッコミ系YouTuberの血が騒ぐ。スマイリーくんここだとボケなんだ。
「いや僕もよくわかんないけど、僕は今なろくんの財布なんだよね。物理的に」
「ほんとに超物理的だね」
このスマイリーくんと喋ると調子狂うなぁ。いつものしっかりした白玉帰ってきてー。
「てか結局この世界がなんなのかとかさ、目的とか、帰り方とか、そういう細かいこと何も聞いてないんだけど!」
僕はたまりかねて叫んだ。
「僕に言われてもわかんないよ。僕だって急になろくんが来て吃驚してる」
「まぁ細かいことは後々説明するからさ。」
スマイリーくんが両手を広げ当たりを見回した。
「とりあえずこの村抜けね??」